「現実がフィクションを追いかけてきた」教皇選挙 sawanojiさんの映画レビュー(感想・評価)
現実がフィクションを追いかけてきた
公開中にリアルで教皇選挙が始まってしまい、なんともタイムリーになってしまった本作。
教皇の急死から、閉鎖された空間で行われる教皇選挙(コンクラーベ)の内実を描く政争サスペンス。
いや、本当に政争サスペンスの味なんですよ、本作。神聖な感じじゃなくて。
最初は「枢機卿やめたい(´・ω・`)」としょぼくれてた爺さんだったローレンスが次第に野心を覗かせてくるところはゾクっとしました。
最終的に誰が選ばれたかは、ぜひ映画を観ていただくとして、泥沼の政争から「ああ、なるほど彼が選ばれたか」と妙に腹落ちする展開は「神はまだ愚かな人類を見捨てていないのかもしれない」と思わせた。
教皇選挙では「声なき脇役」であるシスターたちにもぜひ注目を。
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ノーキッキングさんのコメント
2025年5月11日
亡き教皇の目論見はシスターアグネスのパソコンの中。欧州勢を排除し、ベニテスへ導くシナリオ。ローレンスは亀を抱いて得心。亀は孵化環境でオス・メスが変わってしまう生き物。象徴的でした。
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