「ファンタジー」教皇選挙 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジー
改革派と保守派の正当な後継者2人を推すという葛藤が見たかった。が、スキャンダラスにする事でフィクションとしての面白さは出ているので、面白くは見た。
コンクラーベの進め方そのものは、バチカン内の方々の過去の日記や日報などを元にしてるので、かなり忠実だという事で、やはり、軸がしっかりしているものは安心して見れました。
ま、肉付けの部分としては、最後に明かされる事柄やその展開の仕方にしても、ファンタジーのよう。後出しジャンケンだし、観客を騙し討ちしてる。
ただ、それらを信仰する下々の者にとっては、決まったことが重要で、性別によって神のみ技が疑われたり、信仰が揺らぐことがないと、表現したかった。ともとれる。
前フランシスコ教皇が改革ということに、本当に寛容でありたかったことの表れのような気もした。
この作品の肝心なことは、感謝と謙虚と顧みる心であり、常に自分と闘い、自身の確信など吹けば飛ぶようなもので、自分に疑問を投げかけることの重要性を説きたかったのかもしれないと思った。
食堂でのシスターの姿が一番カッコいい。
コメントする
ノーキッキングさんのコメント
2025年5月3日
すべては亡き教皇の目論見通り、遺言はシスターアグネスのパソコンの中。ローレンスが進行役でベニテスへ。亀は孵化環境でオス・メスが変わってしまう生き物。象徴的でした。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。