「「もっとも注意しなければならない罪は『確信』です」」教皇選挙 PPさんの映画レビュー(感想・評価)
「もっとも注意しなければならない罪は『確信』です」
すごい映画だった。密室で100人のおじさんたちがわちゃわちゃしてるだけなのになぜこんなに面白いのか。
特に教皇選挙を取り仕切るローレンス枢機卿の奮闘は身につまされた。あらゆる雑事や枢機卿達のケアもしながら、信念に基づいて、妥協もせず苦しい舵取りを続ける。
彼が説教の中で語る、「最も危険な罪は確信である」という言葉が象徴的だ。本当にその通りだと思う。多様な価値観の中で「これは正しい」と決めつけて行動することがどんなに危険なことか。「正しいかわからない」という曖昧さの中で、逃げずに選択をし続ける苦しさから逃れてはならない。偉い人だけではなくて自分たち一人一人も。
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