「「確信」と「疑念」」教皇選挙 めるさんの映画レビュー(感想・評価)
「確信」と「疑念」
見事にこの映画おっさんばっかりや…なんて渋さマックスの映画なんやろう。友達に最近観た公開中のオススメ作品は?って聞かれて教皇選挙と答えたら知らん!と即答された。洋画を観ない人は絶対知らんやろうなあ。
鑑賞前にカトリックやコンクラーベの仕組みについて少し頭に入れていった。これからみる方は事前に少し調べることをお勧めします!
教皇の死から物語がスタート。コンクラーベを仕切ることとなったローレンス(レイフファインズ)。選挙の間、様々な陰謀渦巻く。理知的で冷静なローレンスはこちらとしても思わずプレッシャーかかるよね!がんばれと応援したくなる人物。あいつもこいつもどいつも怪しく見えてきて終始疑心暗鬼に。
題材的にも絶対眠気との戦いになるやろうなと思ったけど、次の展開がきになり時間を忘れた。コンクラーベはシスティーナ礼拝堂で行われるため外に出ることは一切ない。しかし、建築物の美しさや華やかな赤い衣装は視覚でも訴えかけてきてとても印象に残った。効果音も重厚。これは映画館で観るのがおすすめやな〜
ちなみに、肝心の展開は私は読めてしまった。やけど、この物語は展開が読めないぞ!ってところを売りにしているわけではないと思うので、物語的にマイナスになることはない。最後の決断、皆さんはどう思うか。鑑賞後の感想を聞きたくなる映画やった。自分がローレンスならどうするやろうか…確信は判断を誤らせ、疑念を持ち続けることが重要。人間の本質を問う映画やった。
めるさん
そう、
「光る言葉」が劇中 いくつかありましたね!
彼らが語る言葉にいつしかこちらも必死に耳を傾けているもので、まるで僕たちもあそこで缶詰めになっているかのように、それを聞き逃すまいと「言葉」に神経を尖らせていたのですね。
“密室会議”といえば聞こえは悪いけれど、《じっくりと時間をかけて膝付き合わせて話し合う》って、とても大切な事かも知れない。
あと思い出したのは、確か古代のギリシャだったかの投票では「全会一致は無効」というものでした。=人間の意見に全会一致はあり得ない。全会一致には必ず嘘がある、という理由からだそうです。
深いです。
隠れている意味合いが多いですね。当然のように継承されるヨーロッパ系を排除したい前教皇の目論見。つい色気を出したローレンスの上に降ってきた天上のガレキは戒めか、偶然か。前教皇の部屋に忍び込んで嗚咽したローレンスは“彼”を愛していたのかも。ラスト、修道女たちの映像は多様性を示唆したものか。
深いです。
おはようございます。
共感・コメントありがとうございます。
全世界の枢機卿の中から、ローマ教皇を選ぶ
“コンクラーベ“
その裏側を、システィーナ礼拝堂そっくりのセットで、
まざまざと見れる・・・なんとも贅沢な映画でしたね。
昔はローマ法王{以前は法王と呼ばれてました)は、
ニュースに良くなる身近な人で、その意見がとても重要な
ものでした。
今は殆ど、政治的な意見とか、ニュースになりませんね。
でも実際には、現教皇のご意志は、とてもリベラルでしたね。
(実は町山智浩さんのYouTubeで下調べ、したものの受け売りです)
ラストはちょっと気を衒っていましたね。
でもアカデミー賞作品賞で、良かったですね。
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