「ローマ教皇の願い」教皇選挙 JUNさんの映画レビュー(感想・評価)
ローマ教皇の願い
今年観た映画では、映像・演出・脚本・美術・音楽含めて最高に素晴らしい。久しぶりに満足出来た。
キリスト教派最大のカトリック教会。
その最高指導者のローマ教皇が亡くなった事から、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙(コンクラーベ)を仕切る纏め役になる。
選挙の水面下では欲望渦巻く人間模様。
神に仕え、理想を求めながらも理想どおりにはなれない枢機卿達。人間臭い陰謀やスキャンダルの数々。
自己の中の光と闇に向き合い真実を追求する為に、やりたく無い事迄やらざるを得ないローレンスの葛藤が辛い。
一部の陰謀をローレンスが暴き泥沼化するが、そんな争いに光差す最後の演説が素晴らしい。
その後もうひと波有るが、宗教映画の社会性とサスペンス風味もある娯楽性との見事なマリアージュで素敵な作品となった。
最後は、信頼出来る人達が厳しい状況の中で検討を重ね、亡くなったローマ教皇の願ってたであろう人が選ばれたと言えそうですね。
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