「いいですか?暴力を振るっていいのは化け物共と、異教徒共だけです。」教皇選挙 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
いいですか?暴力を振るっていいのは化け物共と、異教徒共だけです。
と、ヘルシング以外にキリスト教ものを見た事が無い人にとっては、この映画はいっちょん、わからん!わからんとです!
いや、ロケ地とか、撮影とか、照明とか、衣装とか、美術とか、音響とかは、何かいいんだよ?良質な劇場でクラシックを聞いているような気分になれるのです。
俺はキリスト教には興味が無いので、最後の晩餐、ミッション、ジーザスクライシストスーパースターwすらも見た事が無い。
神様って、本当にいるのだろうか?いるのなら、世の中に、悪い奴等が蔓延りすぎじゃね?天罰って、本当にあるのか?神の雷は無いのか?モンティパイソンの巨大指はないかw
神様は、シラミの如く、大量にわらわらしている各個人の願いをいちいち叶えるって、不可能だろ?面倒くさくて。神を信じて得する事はあるのか?何で、目に見えないモノを信じるのか?
漫画の鉄腕アダムだったか、ビッグバンをおこした超進化した生命体が神の正体だとかと言う説には、心踊り、行方不明になったガイバーの漫画家が信じていたと言われる宇宙人を神と讃える宗教にはちょっと興味がありました。
いつもの長い前置きはここまでにして、
さあ、この映画!次期法王を決める為のコンクラーベの選挙( ん?頭痛が痛いみたいな例えなのか?) を粛々と描いていて、撮影、BGM、お爺ちゃん俳優の重厚な演技など良かったので、何部門も受賞するかと思いきや、アカデミー賞は脚色賞のみ受賞だったのが、不思議でした。
何故、脚色賞が受賞したのかというと、ラストの告白シーンですね。あれは、ちゅ、多様性だけど、いるかなぁ?あの多様性は?
ぬるま湯でぬくぬく暮らしていたモブ教皇共を蹴散らす、本当の地獄を経験した者にしか言えないスピーチで充分だと思うのだよ。
NHKでこの映画が特集されたそうだが、俺が見た回は平日昼間なのに、ほぼ満員、そして老夫婦の二人連ればかりで、映画館で見かける、映画好きにだけ分かる同族嫌悪...、じゃなく、
この人達、普段、映画は見ないだろうな?という匂いがしたんだな。多分、ガチのキリスト教の信者だと思う。そんなに、流行るタイプの映画じゃないもん。
客席には、お爺さんお婆さんばかり、映画本編もジジイの佃煮で、庵野秀明に似ているお爺さん以外はイマイチ見分けがつかなかった。デニーロとか、ショーン・ペンとかを混ぜた方が良いと思います。
古民家を改築した喫茶店で、美味しい抹茶を飲んだ時のような満足感を得られる映画。でも、お腹いっぱいになれないんだよなぁ。
やっぱ、映画は爆破!暴力!破壊!裏切り!ゾンビ!お化け!お色気!がないとつまらん!ジャンクフード映画最高!!
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