「これは満点」教皇選挙 Hiroyuki ⛳️さんの映画レビュー(感想・評価)
これは満点
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映画を観てると、冒頭からこれはヤバい、面白いヤツだと思う作品が稀にありますが、この映画はまさにそのような映画。
基本的に会話劇にもかかわらず、この緊張感!思うに、録音(音と劇伴がめちゃくちゃいい)と演出がすごいんだろうな、と素人ながらに思わざるを得ない。これは詳しい人に解説してもらいたい。
レイフ・ファインズの顔を大きく捉えるカットが多い。それはすなわちローレンス枢機卿の苦悩。個人的な苦悩を抱えながら、役割を全うしようとするローレンス卿。管理者とはかくも孤独。身につまされますねー。いちど教皇になる覚悟を決めるイコール苦悩を乗り越える覚悟。めちゃくちゃかっこいいです。
物語はそこから少し逸れて行きますが、今のアメリカの状況に対するアンサー的でもあり、個人的にストンと腹落ちしました。
野心とは、かくも醜いもの、人間とは聖職者も変わらず弱いもの、それを喝破した者が教皇になるラストに救いを感じました。映画(や物語、創作物全般)を通じ希望を感じることに喜びを覚えます。ほんとうに、めちゃくちゃおもしろかった!!!
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