「本当のコンクラーベと(こん)くらーべると?」教皇選挙 サムさんの映画レビュー(感想・評価)
本当のコンクラーベと(こん)くらーべると?
長年コンクラーベがどの様に行われるのか疑問だった。選挙(コンクラーベ)で教皇が決まれば白い煙、まだ決まらないときは黒い煙で、外で待つ人々に示されるのは知っていたが、選挙の様子がどうなっているかは全く知らなかった。ようやくこの映画で、なるほどこうして決まるのか、中々の心理戦だなというのがよーくわかりました。まずは、感謝。
さて、それこそ映画の中身だが、アカデミー賞ノミネートの作品だけに大いに見ごたえあり。上質のエンターテーメントに仕上がっていると思う。レイフ・ファインズはまさに適役。システィーナ礼拝堂の中での彼の演技は、システィーナ礼拝堂の荘厳さに負けず重厚で、素晴らしい。しかし、あえて厳しいことを言えば、何かが足りない。それがアカデミー賞を逃した原因かもしれない。主役もいい。どんでん返しのラストも大好きで、つまり、シナリオも総じて悪くない。画像も素敵。足りないのは何だろう?「薔薇の蕾」の様な、もっとミステリーというか人間の欲望を描いて欲しかったかな・・・つまり、買収とか女性を使った貶めとか、ちょっとトリックが”普通”すぎるかな・・・。そこのところが自分的にはやや物足りないかと。
しかしそれはもう贅沢と言うもの。十分楽しめました。また見たい映画。
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