「亀とローレンス」教皇選挙 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
亀とローレンス
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新教皇は108の枢機卿から2/3以上の票を得た
人物が選ばれる。
新教皇が決まった時は白い煙。
決まらなかったら黒い煙。
閉ざされた礼拝堂の天窓から差し込まれた
光と煙は前教皇からの願いの訪れだろうか。
閉鎖体制からの脱却。戻るべき場所に帰る。
ローレンス主席枢機卿、その為に君を残したのだと。
新しい光を差し込みたかったのかもしれない。
金、地位、権力、欲望が水面下で蠢くので。
ローレンス主席枢機卿は取り仕切るのが大変
で胃が痛そう。善き友は亀だが、自分自身と重ねて
た感じもした。何があっても逃げられなくて元に戻る。
彼がヴォルデモートだったとは知らず。
イザベラ・ロッセリーニが
『女性は目に見えない存在』と言い放つが
世界に目を向け凝らす存在。
彼女が映るだけで緊張感が増す。
テデスコ枢機卿は庵野秀明監督に似てたなぁ。
ベニデス枢機卿は本並健治さん似。
我々は理想を目指す者であり、理想そのものではない。
完璧な人間は存在しないが『神は全てお見通し』
の見せ方が上手い。
『自分自身の常識を疑って迷う。そして決して確信をせずに、確信を追い求める』のセリフは印象的。
亀とローレンスだね。
脚本も秀悦。
芸術と娯楽性、サスペンスが楽しめる映画でした。
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