劇場公開日 2025年3月20日

「物事を確信めいて語るとき、大体ハズレる」教皇選挙 ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5物事を確信めいて語るとき、大体ハズレる

2025年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

カトリックのコンクラーベを舞台にしたお話。
学校でキリスト教が必修科目だった自分なら、
予習せずとも、ギリ大丈夫だろうと思いつつ鑑賞し始めたが、
やはり2度も単位を落とした因果か、
カトリック世界観の中にある多様性って何それって感じだし、
バチカンにおける、保守派リベラル派の違いも全く頭に入ってこないし、
序盤3分の1は眠気との闘い。

序盤は、選挙ルール説明や、キャラクターの解説くだりが多くなり、退屈な時間が続く。
周回ごとに、票を集めた人間の疑惑や不祥事が露呈され、
聖職者も欲深く醜い人間でしかないことが明らかにされていく。

大方理解できなかったが、「確信」に関するくだりだけは、なんとなくわかった。
物事を確信めいて語るとき、大体ハズレる。
競馬がまさにそうだ。この馬で間違いないと思いながら確信めいて馬券買うとハズレる。
こうなるだろうと正解への仮説を立てるまでは進めたが、確信まではいかず、疑念がぬぐい切れない。
こういう時の馬券は案外当たる。でも勝ちを確信してはいないから、大した金額は張れず、大きくは勝てない。

終盤、爆発のくだりで、神様が怒ってんなあ、もうはよ教皇決めようやと畳みかけてきてから、
ようやく眠気が消え、目が覚め始める。
新教皇が決まり、そいつの秘密が露呈され、最後はどんでん返し系で終わるのね。
主人公、結局リベラル言うても自称リベラルでしかない感じの反応で、嫌な終わり方。
確信の反対の寛容の精神はいずこへ?妥協して終わってるじゃん。

ハマる感じの作品ではなかった。やっぱ、掴みがなくて最初が眠いと、感想もダルい映画ってなるなあ。

ソビエト蓮舫
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