「多様性を問う時代」教皇選挙 ねじまき鳥さんの映画レビュー(感想・評価)
多様性を問う時代
教皇死去に伴う次期教皇の座を射止めるため、
男たちが票固めに足の引っ張りあいをしながら奔走します。
奔走するなかで表出してくるのは、カトリックにおけるセクシャルハラスメントや性差別問題、そして、テロを含めた宗教戦争まで絡んできます。また自分たちの保身ばかり考えている教皇第一主義(トランプ政権の自国第一主義をメタファーとして使わせていただきます)を警告するなど、政治や宗教、世界に向けて実に様々な示唆を与えてくれる作品でした。
アカデミー脚色賞を受賞した作品。映画をたくさんみてきたため、教皇は誰になるかはだいたいはじめに察しがつきました。どういう過程で彼(?)になるのか、それは見所です。
最後は「そうきたかー」という結末でした。
今の時代にアップデートされた結末ですので、お楽しみに。
俳優陣の演技と密室で行われる心理戦。バチカンのシスティーナ礼拝堂や聖職者の赤の衣装もビビッとで映えてました。
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