「音響がすごい」教皇選挙 kneewarさんの映画レビュー(感想・評価)
音響がすごい
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満席の劇場で鑑賞。
若い美男美女はいっさい出て来ず、かわりにいい顔のおじさんおばさんがいっぱい出て来て見ごたえある!
実際のコンクラーヴェにどれぐらい忠実なのかわかりませんが、今日どんな組織でも保守(伝統重視)とリベラル(多様性重視)が争っていることが描かれた現代的なストーリーでした。
音楽だけでなく、どうやって録音してるのか息づかいとかちょっとした物音が「ここまで強調しなくても?」というぐらいデカくて、サスペンスが否応にも盛り上がります。
投票の途中で聖堂が爆破(予告編にも出てくる)はちょっとやりすぎと思いましたが…
レイフ・ファインズ(内心の苦悩を静かに表すすばらしい演技!)はじめリベラル派枢機卿たちは多様性を称揚するが全員男性で、男たちの権謀術数のかげで料理とかを準備するのは全員女性、という非対称性がこれでもかと描かれなんだかなあと思っていたら、最後そう来たか! このエンディングはカソリックのあいだで賛否が分かれそう。個人的には、貧しいものは幸いなりというキリスト教の教えにもかなったものだという気がしましたが。
サスペンス・ミステリーとしてもとても面白いです。
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