「タイトルなし」教皇選挙 夢さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
亀の登場
…『ここはお前が来る場所ではないよ』
シスターアグネスことことイザベラ・ロッセリー二が好演。お年を召したロッセリーニ、すごい貫禄、眼力。ご本人も役者冥利につきるんじゃないでしょうか。存在感が光る!
場面や登場人物がほぼ固定されているため、刺激が少なすぎてウツラウツラしてしまった。
なのでたまにシスターアグネスがでてくると、ビクッと姿勢が正され、目が覚める。
それぞれの候補者の 人となりがある程度わかっていたらもっと入り込めたのかな?顔と名前がなかなか一致しない。映画じゃなくドラマ向きの題材なのかも…。
108人の候補者って、仏教で言ったら煩悩の数じゃないかい!💦
中間管理職の嘆き、男性だとこの男社会の選挙の雰囲気、一発でわかるんだろうな〜。ローレンス(レイフ・ファインズ)のどうにもならないイラつきが巧みだった。『シンドラーのリスト』の主演と同一人物とはどうも思えず…。あれから長い年月が経ったのね。
進行役のローレンスにも少しは野心はあったんだろうか。使徒ヨハネ。
ラスト、、。色々考えたけど 何も言えない。
音響が重厚だった。ドアが密閉される音。ローレンスの呼吸音。
白い法衣に白い傘、赤い祭服を着た候補者たちが歩いている。上から撮影した見事なカット。美しかった
ローレンスが何日かぶりに窓を開け 新鮮な空気を吸う。白いレースのカーテン、日の光。
若いシスターたちの無邪気な声
時代は移ろってゆく。
今はこんな着地が脚本に多い印象。
「何事も神の御心のままに…」
〜〜〜
期待値 上げすぎたかな。さして意外性のないラスト。
作品賞獲れなかったの わかる気がする。
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