アプレンティス ドナルド・トランプの創り方のレビュー・感想・評価
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いま観るべきタイムリーな作品
80年代、若きトランプが不動産業でどのようにのし上がっていったか、その影にはトランプを手助けした人物がいたこと、そして彼がその人物から大きく影響を受けたことなどについて描かれている。
またトランプの両親のことやアル中で早く天国に旅立った兄のこと、美しい妻を手に入れても数年で飽きてしまう様子なども赤裸々に描かれ、トランプの人間臭さ、サイコパス感を惜しげもなく描いていて実に気持ちが良かった。
ロイ演じた役者が最高だった。そして、なかなか衝撃的な描写も……!
民主主義国家の独裁者となったトランプのルーツ
トランプ物語 エピソード1
アタック アタック アタック
内容は面白かったが。
怪物の誕生?
日本でも何かと話題のトランプ大統領。日本の報道をみているとトランプは悪!!というイメージがつきかねないネガティブな内容ばかりやけど、アメリカではどうなのか実際のところを知りたい。
今月大統領就任し、早速トランプ節炸裂というところで日本での公開タイミングもこれ以上ないくらい完璧👌
なりたい人に近づくためにはその人になりきってみるのがよいとよく聞くけれど、まさにそれを実践してみたという話。師弟関係がいつのまにやら弟子が師匠を追い越してしまった。この世で勝ち上がっていくためには、絶対に負けてはならず常に勝者でなくてはならない。そして自分の過ちを認めることはトランプにとっては死そのものなのだろう。
日本人は「空気を読む」「謙虚である」ことによって周りとの調和をはかりひたすら自分が世間から浮いた存在にならないように生活をしている人も多いと思う。やから、トランプのような常に自信満々で感情面の配慮をせずに発言をする部分に恐怖を感じるのだろう。相手に恐怖を与えるくらいがいいというセリフもあったが、まさに外交面でもこのやりかたはうまくいっているのかもしれない(これからどうなるかは誰にも分からんが)
この映画がどこまで事実に近いかは不明やけど、トランプにとっては周りの人間は駒以外の何者でもないのかな。使える人間か使えない人間か。大統領としてはアメリカファーストを体現してくれると期待するのはわかる。が、しかし人間としては大切なものが欠けていると思う。妻もロイも近くで支えてくれていた存在なのにね。
ネタバレになるので詳細は書かないが、トランプのメンター的存在であるロイの後半を観ているとトランプの今後は果たして…
いや、しかし現役大統領の映画を作るなんてアメリカさすが自由の国や…日本でよし!岸田さんや石破さんの映画作ろう!!なんて絶対ならない😅主演のセバスチャンスタンの役作りに感動した。動きまでそっくりや!
動かない善人より、動く悪人
【米国民は、動かない善人よりも、動く悪人を選んだ】
そんな事を展開するでもなく、
最後まで製作意図は分からなかった。
「聖地には蜘蛛が巣を張る」と似ていて、
熱量を感じない、
等速直線運動の映画。
等速直線、どういう事か。
登場人物をとりわけトランプを単純に善悪や黒白で捉えようとせず、
人物の多面性、複雑な側面を描こうと試みている点は、
前作同様に理解はできる。
しかし、簡単に言ってしまえば、
その試みは十分に果たされていないように思える。
特に、主人公の葛藤を描ききれていないことが、
この作品を薄く感じさせる原因だ。
確かに、
題材によってはそのような演出や編集がうまくハマることもある、
例えば、登場人物が一つの視点から描かれ、
観客がその視点を深く掘り下げていくような作品であれば、
このアプローチは功を奏するだろう。
しかし、
本作の題材はドナルド・トランプという、
現代の政治的(悪の)象徴であり、
その人物像については、
ネットやニュース番組、
または他のメディアがすでに膨大な情報を提供している、
なおかつリアリティ番組「アプレンティス」の映画版だ。
トランプの関係者、特にロイ・コーンとのエピソードや彼の整形手術など、誰もが知っている事実がすでに盛り込まれているため、
作品内でさらに掘り下げるのか、やらないのか、
そこが中途半端だ。
芝居自体は魅力的で、
特にトランプの家族とのシークエンスには感情的な深みが見られる。
母親から罵倒されたり、
兄への労り、
父親からの影響を受けながらも自立していく姿など、
彼の人物像を描く上で重要な要素がきちんと描かれている。
しかし、そこに「アイアンクロー」的な展開を、
プロットを建ててやるかどうかの決断を避けた結果、
どこか中途半端な印象が残る。
さらに、
劇中で触れられたトランプタワーに関する税の優遇措置も、
後に市民運動により撤回されて、
莫大な金額が請求されるという事実については触れられていない、
ダークトランプ誕生のプロセスの重要なひとつのエピソードだ。
以上の点が、
作品全体の熱量を抑え込んでいる、
等速直線的な展開のように感じられる理由だ。
もしこの事実をもっと掘り下げて描いていたならば、
トランプという人物の多面性を、
より鮮明に浮かび上がらせることができたのではないだろうか。
歴史的に見てもダークな側面を持つ大統領であるトランプをどう料理するかというのは、非常に難しい問題であっただろう。
再びアメリカを偉大なる国に!!
面白いです
トランプの人柄を再確認。
上昇志向の強い若者が悪徳弁護士と出会って変化していく話。
会社の副社長として雑用までこなしていたトランプが、弁護士のロイと出会い①攻撃しろ②全て否定しろ③勝利を主張し続けろという3つのルールを学び成り上がっていく。
当初は気弱なところもあったトランプが、成功し自信をつけ、そして周りを見下していく様子はしっかり描かれていた。
そして一目惚れした相手に熱烈にプロポーズしながら飽きればゴミ扱いしたり、恩人であるロイを一度は遠ざけておきながら誕生日パーティーをするなど、トランプの感情的で気まぐれな一面も興味深く描かれていた。
そして今一度この男が米国大統領にふさわしいか考えると、敵を作り攻撃し欲しいものをぶんどったり、ギャンブル的な投資で会社を潰しかけるビジネススタイルは世界帝国のふさわしくないと改めて思った。
これから4年はしんどい時代になるんじゃないかなと思った。
Worst Lieutenant
これらのエピソードのどこまでが事実に基づくか疑心あれど、これをトランプ2.0前に公開できる辺りはアメリカならでは 訴訟沙汰になるだろうか?
ゲスの極みトランプがいかにしてモンスターに変身し得たのかを25%くらい推測できただろうか
AIDS罹患した恩人ロイの最後の誕生祝いにネーム入りのインチキプレゼントを施し+宴席の消毒にも余念がない
この時点までにはモンスターに入れ替わっていたようだ
道徳とか矜持とか真心とか憐憫の情も霧散し、レーガンやニクソンをなぞった愛国を特殊に昇華?させ、これだけは自信がある駆け引きを駆使してその実現に邁進するらしい
溜め息混じりに映画を観終わって帰宅、ニュースでは実トランプが就任礼拝時にマイノリティや移民への哀れみを諭す主教への反発をあからさまにしていたり、
ロイの教え通り“負けを認めず”自ら煽った連邦議会襲撃(死者も出した)暴徒に恩赦を与えていたり
支持者•同調者を露骨に優遇するBad Lieutenantに対し
本意を隠し左手で鼻をつまみながら右手で握手を求めざるを得ないザッカーバーグやTクックたちも哀れ
間違ってもノーベル平和賞など授与されませんように🙏
資本主義の最高段階におけるトランプイズム
正義の味方に憧れていた、幼い私がいます。
・正義のために攻撃を続ける
・正義の味方に非はない
・負けを認めない、屈服を受入れない
この3つのルールさえあれば、私も今頃、大統領に…
最大多数の最大幸福と云う言葉があります。みんなが少し我慢すると、みんながもっと幸福になれるという考え方です。
利潤の極大化を至上命題とする資本主義とは、相容れないのかも知れませんが、損得勘定だけが、行動原理の世界を生き抜いた結果が、あの生き様だとしたら…。
ここまで御見物を、楽しませようとしない、共感させようとしないストロングスタイルに、逆に感動しそうです。関係者が公開阻止しようとしたらしいのも、道理ですね。
そもそも私はこの映画に、どんな期待をしていたのだろう。この映画観たら、ポピュリズムの巨魁に近付けるとでも思ったのかしら。
SF好きの私がいます。
・ターミネーターを開発する。
・ドナルド青年に出会う前の、ロイ・コーンを捜す
・T-800を、送り着け……
人として、それはダメ?。
このような趣旨の映画をこの時期に見られること自体に意義があるところ
今年24本目(合計1,566本目/今月(2025年1月度)24本目)。
内容が特殊な映画で、まさに実際の(2度目の)就任式と重複していたところではありますが、それでも(どのような事情があろうとも)このような趣旨の映画が「大人の事情で」回避されることなく観ることができること、それ自体に思想良心の自由や表現の自由ほかがあらわれているのかな…といったところです。
やや人権から見て欠く配慮があったのがどうかな…といったところです。ただ、実質的にはある程度フィクションにしていても実史に基づくものであるはずだし、時代背景から見て無理に現在の人権感覚に合わせようとすると逆にヘンテコな状況になるので、そこはもう仕方がないのでは…と思います。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/反訴の持つ意味を理解するのが難しい)
一つの民事裁判の進行中に相手を訴え返すことをいいますが(民訴法146条以下)、日本では「著しく裁判を遅延させることがないこと」という要件があるほか、二重起訴の禁止の趣旨ほかから抑制されているので、実際に見聞きすることは多いですが、それほど登場する語ではありません(かつ、人事訴訟や手形訴訟のように明確に反訴を禁止するものもあるので、日本ではそれほど見ない)。
ただ、アメリカのように別訴で訴えることを禁止し、反訴できる場合は反訴を強制する法体系もあり(反訴強制主義)、ここは日本とアメリカとでは微妙に解釈が違います。このあたりを理解していないと一部のシーンは詰むのかな、といったところです。
(減点0.2/現在の人権感覚に対し配慮がやや足りない)
特に免疫障害やミゼットプロレスに関するところで、その当時はそれでよかったのでしょうが(実際に免疫障害については日本でも解明されるのが遅れ、当事者が名乗り出て、また実際に国会議員になってそうした福祉面の法律が整備されるなどしたのは周知の事実。最近だといわゆる強制不妊手術の最高裁判例等、現在の人権感覚に追いつこうというのは日本ではまだまだ現在進行形)、ちょっとこのあたり、もう少し配慮が欲しかったところです(免疫障害についてあらぬ誤解を生むことになる。映画内で登場するビル建設工事のデモのシーンにも登場するが、ビル建設(換言すれば、体力仕事等)等で感染するものではない)。
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現在のドナルド・トランプの政策や考え方、取引好きが若き日のロイとの出会いから始まったって信じちゃう作品
アプレンティス ドナルド・トランプの創り方(映画の記憶2025/1/21)
とうとう就任されたので、取り上げられた本人がゴミと言った問題作品観てきました。
もともと長年取材してた方の脚本で作ったそうなので、内容的には仕上がってます。当然、映画なんで多少誇張して事実と異なる部分もあるでしょうが、違和感ないと自分は思いましたよ。
自分が思い描くトランプ像となんら遜色ない。たぶん、世界中の人も同じように思ってる。
トランプ相場で儲けようとしてる投資家くらいしかウェルカム要素ないと思うし。
ちなみにスカッとする映画ではなく、内容的には胸糞は悪くなる映画です。ただ、アメリカの方でもトランプ像はこうだよと思ってることを知れるという点で観れる方は観た方が良い。
役者さんも本人に似せるように演技頑張ってる感あったんで演技に違和感無し。ロイ・コーン役の人は色んな点でキレッキレだったな。
現在アメリカでは過半数の方がトランプを支持されてるらしいので、本当にこの人物にアメリカを任せて良いのか?我々全員、歴史の立会人として、今後の政策などで見ていきましょう。2回目だからヘマしないように色々画策するとは思いますが、映画通りなら数年後、支持者は過半数割れになってると思いますよw
(個人的評価7点/10点中)
これが公開できるってトランプさんは懐ろが深いな。
ドキュメンタリーかなんかかと思っていた。
実際に大統領だった人、そして再び大統領になろうとしている人(なりました)のこんな映画を作って公開できるってアメリカという国、そしてこれを公開させているトランプさんはなんて懐ろが深いんだろう。
ほかの国では考えられないな、、、。怖。
バブルの頃、訪れたNY五番街。トランプタワーは一際美しく輝き聳え立っていた。トランプさんはまさに時代の寵児だった。
バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいにあの頃に戻って、未来ではドナルド・トランプがアメリカの大統領だと言っても誰も信じないだろうな。
(レーガン大統領誰も信じてくれなかったもんね)
今から30年後にはテイラー・スイフトや大谷翔平が大統領になってるかも。
今観ておくべき俳優
昨年の5月にカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、また大統領選挙前にはトランプ氏が米国での上映阻止に動くなど、話題に事欠かなかった本作品。先日20日の第47代アメリカ大統領就任を機に、日本でも彼の言動が連日トップニュースとして報じられていて正にタイムリーな上映タイミングです。
と言うこで、サービスデイのTOHOシネマズ日比谷は平日11時からの回にしてはかなりの客入り。実際、上映が始まってからも入場者が数名いたり、本編が終りエンドクレジットが始まって早々に退場される方もかなりいましたが、おそらくは「普段から映画を観ている」と言うより「トランプの映画がどんなものか」という興味で観に来た方が多かったのではないかと推測します。ですが私としては、主演のセバスチャン・スタンが本作で第97回アカデミー賞主演男優賞候補にノミネートされる可能性があるため、「外せない一本」として期待の鑑賞です。
で観終わっての感想は、映画として十分に楽しめる仕上がりになっていると思います。勿論、暴露映画というわけでなくあくまで「彼が怪物になっていく過程」にのみフォーカスされた内容のため、正直なところ若干の物足りなさは否めません。とは言うものの、やはりトランプは映画の主役として折り紙付きのキャラクター性。そのため、なんだかんだと夢中になれて123分はあっという間に感じました。
それというのも、本作一番の見所といって過言ではない「セバスチャン・スタンの演技力」。彼のアプローチは有りがちな形態模写とは違い、もっと微細でごくごく自然な目つきや口元などの「表情の作り方」が似て見えて、観続けるうちにどんどんとトランプとして違和感がなくなっていきます。スタンは別の映画(『A Different Man(原題)』)でも主演男優賞ノミネートが予想されており「今観ておくべき俳優」の一人。是非、3月の受賞式で彼を見られることを楽しみにしています。
そして本作の監督を務め、また製作にも名を連ねるアリ・アッバシ。こういう映画も撮るのかと意外な気もしましたが、彼自身の出自や過去作を思い起こせば、トランプの移民政策やレイシズムに対し当然一家言お持ちかと思います。或いは、もっと言いたいこともあったかもしれませんが、充分に伝わってきました。次回作も期待しております。
役作りは凄いけど
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