劇場公開日 2025年1月17日

アプレンティス ドナルド・トランプの創り方のレビュー・感想・評価

全146件中、41~60件目を表示

2.0予告編で済んでね?

2025年2月2日
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非支持。
予告編で済んでね?
この男の変さも悪さも控え目に、
魅力的にも撮らず、
努力闘争も創意工夫も語らない。
ただ素直な子のトントン拍子。
だから映画的粘度が無い。
宗方仁系鬼コーチとの青春譚と観るにも緩い。
80'90'の都市は心地好いが、
ならばスコセッシとWアレンの旧作を。

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きねまっきい

4.0ニュースのみかたがわかる

2025年2月2日
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楽しい

知的

言動の数々が全く理解できず、どうしてそういうことをいうのだろう、と思っていたトランプさんのことが、この映画で理解できてきたように思う。若い時に受けた教えは染み込む。ロイ・コーンのインパクト、強烈な教え、いまも彼のなかに染み込んでいる。トランプさん役のセバスチャン、まるで似てないと見始めたとき思ったのに、最後は本人に見えてびっくりした!ニュースでみるトランプさんの発言の数々に対して、興味がわいてくるので、これから4年間のニュースのみかたを知りたいひとは、みたほうがよい。

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はち

3.5英雄映画では無い

2025年2月1日
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鑑賞方法:映画館

現大統領のトランプ氏の半生を描く作品。
実際のトランプ大統領がどんな方か知らないし、この映画もどこまで真実かも分からない。けどまぁ、この映画の中ではろくでもない人物で描かれている。
この映画が製作、公開されている事がアメリカの良心かも知れない。

#アプレンティス
#アプレンティスドナルドトランプの創り方

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naichin

3.5まんまだったのか…

2025年2月1日
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笑える

楽しい

第45、47代アメリカ合衆国大統領になったドナルド・トランプが、若き日に実業家として成り上がっていく様とそれを導いたキングメーカーのロイ・コーンを描いたドラマ。

まず印象的なのが、ロイ・コーン演じるジェレミー・ストロングの古代英雄譚にでも出てきそうな天才軍師っぷりだ。思想が強く勝利の為に如何なる心理戦も厭わぬ剛腕は見所だ。

ストーリは、気弱王子だったトランプ氏のサクセスストーリーを生々しく描いている。最初は構えて観ていたが、途中からこの映画はコメディとしてみれば、結構アリだというのが鑑賞後の印象。序盤のレストランで運命的に二人が出会うシーンなんて、BGMを変えると恋愛ドラマのワンシーンだ。
また各エピソードが関係者公認なら、「知られざるトランプ物語」ではなく、トランプ氏ってこんな感じの人なんだろうな、のイメージのまんまである。だが、遠くを見ている彼の瞳の中は、誰にも理解できない、させないのである。

80年代の雰囲気も相まり、稀代の怪物誕生とその人間関係を余すことなく描いたエンタメ作品として楽しめた。特にロイ・コーンから継承された勝利の法則は、人の強さと弱さを確り抑えていると思う。

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ihatakaeight

4.0今この時期にこの作品を鑑賞できる奇遇を噛みしめたい一作

2025年2月1日
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現職の米国大統領であるドナルド・トランプを主人公に据えたというだけでも話題性が十分だけど、もし先の大統領選挙でトランプが当選しなかった場合、いったいどういう気持ちで本作を観ていたのか……、という想像を巡らせてしまうのは”いま現在”じゃないと味わえない感覚でしょう。

本作はセバスチャン・スタン演じる若き日のトランプと、彼の人生観に強い影響を与えた「師」である弁護士ロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)との関係に焦点を絞っていて、その後破産を経て2度にわたって米国大統領となる経緯までは描いていません。あくまで「若き日のトランプ」を描いた物語であることは鑑賞前に知っておいたほうがいいかも。

トランプ陣営が本作の制作・公開に難色を示していたことから、彼に批判的な内容だと想像してしまうのですが、もちろん妻であるイヴァナ(マリア・バカローバ)に対する暴力を批判的に(そしてかなり間の抜けた調子で)描いてはいるものの、アリ・アッバシ監督の描写は意外なほど中立的、というか見方によっては悪魔的な魅力を持つロイ・コーンによって(とにかくあの三白眼が怖い)魂を汚されてしまう青年としてトランプを描いている、とも解釈できそう。あの父親とこの師匠じゃねえ……、とちょっとだけだけど彼に同情してしまいそうになりました。

今世界を動かしている人物がどのような人生哲学を持っているのか、その一端を知ることができるだけでも貴重な一作です。トランプを成功者とみなしてその人生訓を信奉したところでどういう先があるのか、本作のメッセージをよくよく噛みしめたいところ!

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yui

3.5なるほど

2025年2月1日
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先月就任したトランプ大統領の青年期からトランプタワーを建ててビジネスで成功を収めるまでの話。
尊大で自己中心的な言動が強いイメージだが、若い頃はそうでもなかったようだ。
ビジネス上の問題を解決するために、顧問として契約したある凄腕の弁護士に訴訟で勝つために必要な3つのルールを教わり、その教えに従って行動して自分の勝利の方程式として身につけたらしい。
トランプ大統領の選挙戦の戦い方を見ると、今もこの3つのルールが言動の根っこにあるように思え、「なるほど、こういう経験があったからか。」とこの人物への理解が深まった。"Make America Great Again"やジェンダーに関する考え方、政治上の取引なども、この映画にその思考の基が描かれている。
トランプ大統領という人に興味がある方は、今のこの時期に見ておく価値は十分にあると感じた。

にしても、今の夫人との関係や、身体の劣化を隠すための手術の話はかなりプライベートな内容だったけど出してOKなんだな。
酒やタバコをやらないというのは意外。

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猫男爵

4.0必見!!!!!

2025年2月1日
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民主主義を破壊しそうな男、それが現在の米国大統領トランプ氏と、俺には見える。危険過ぎる。しかし、だからこそ、彼と彼を賞賛する人々を理解しなければ前には進めない。と考えているのでこの映画、絶対に観ない訳にはいかないのです。

観た直後の感想。俺にとっては、ホラー映画。それもかなり怖いホラー映画。

ロイ氏といいトランプ氏といい、「勝つことが正しく手段さえ問われない」と心の底から考え、というか信念として持ち、そのためにはルールすら無意味と考える人間が実在する、ということは俺にとってはホラー以上に怖い内容だった。

一方、映画としては、ちゃんと映画だと思う。すごい映画だと思う。ネガティブキャンペーンムービーには決してなっていないと、俺も思う。ただ、トランプ氏自身は、成功し取引に勝っている自分の姿を見たいだろうし見せたいだろうし、彼がどんなふうにいまの姿になっていったのかなどということは、ちっとも見せたくないと考えていることはよくわかる。トランプ氏は、「過去を語るなら俺の大胆な企画を語れ、俺を映すならニューヨーク市長にすら勝った俺のディールの強さを映せ」と言いたいだろう。俺は「でも、そんな映画じゃ、誰も観たくない」と言うだろうが、トランプファンは喜んで観るのだろう。観て「U.S.A.!」と連呼するのだろう。いやはや。

この映画を観てから、あらためてトランプ氏を見ると、その行動の原点というか原動力がよくわかる。ロイ氏の言葉では、
1. 攻撃、攻撃、攻撃
2. 非を認めず全否定しろ
3. どれだけ劣勢でも勝利を主張しろ

トランプ氏にとってはロイ氏に教えられた、ではなく自分が生まれた時から信念としている3つのルールという域まで達しているのだとわかる、終盤でトランプ氏がこの3つを語るシーンは俺の中では圧巻だった。

彼は、自分でこの道を選んだんだな。それは彼の自由だ。その彼を政治のリーダーとして選ぶ人が半分いることが、俺にとっては最も怖いことなのかも知れない。

「俺は天性の才能を信じている」本作の中でのトランプ氏のセリフだが、そう信じている彼の中では、世界は神である自分と同じ考えの者とそうでない者にニ別されており、後者は悪魔かもしくは限りなく愚か者なのだろう。信念で大成功した者は、信じるものは自分の信念で、それは絶対。したがって意見の異なる相手と話し合うことも相手を理解することも、彼にとっては露の先ほどの価値もないのだろう。意見の異なる相手をディールで叩きのめすことにこそ、価値があるのだから。

さらに、映画とは離れるが、言動が非常に似るイーロンマスク氏とトランプ氏。大成功する者に必要な強い意志と折れない心が、間違った方向に迸る(ほとばしる)二人。政治の世界でも、勝つためにだけを追求する二人。

今のこの状況を少しでも理解したかったら、必見の映画です! アリ・アッバシ監督、ありがとう! そしてロイ氏、トランプ氏を演じた二人、本当に見事でした。
あと配給したキノフィルムズも偉い! ありがとう!

映画に対して星4つ。トランプ氏に対しては個人的に星マイナス5つです。

おまけ1
とにかく目の前のひとつひとつを解決していった先に未来はある、ひとつひとつは折れなければ負けなければ必ず成功する、という生き方もいいと思うのですが、その人に政治を任せたいか、といったら俺は任せたくないかなあ。(その生き方だから、環境問題のように科学による未来シミュレーション的なことは性に合わないのかなあ、と腑に落ちたのはよかったけれど、それって結局は自分の経験の範囲の中でのみ暮らす、つまり "無知" のままで暮らし続けるリスクなんじゃないかなあ)
また、彼のいう「愛国」の中での "アメリカ" は、単に彼が生きてきた経験を愛しているだけなんだなあ、と思いました。いわゆる「昔はよかった」というヤツですね。この点も俺は、政治家には特にそう考えてほしくないなあと思っている点でした。
そんなわけで、なぜ俺はトランプ氏を嫌いなんだろうということを理解させてくれた映画でした。

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CB

3.5全く共感出来ない人たちの話

2025年2月1日
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悲しい

知的

1980年代、若き実業家ドナルド・トランプは政財界の実力者が集まる高級クラブで、弁護士のロイ・コーンと出会った。勝つためには手段を選ばない冷酷なコーンはトランプを気に入り、勝つための3つのルールを伝授した。コーンに指導されたトランプは多くの敵を作りながらも不動産事業を成功させた。そして、コーンの想像を超える怪物へと変貌していった。そんなトランプ大統領の若い時の話。

これをトランプ大統領が観たら怒るだろうな、という感想。
全く共感できないし、3つのルールが、攻めまくり、非を認めず、勝ったといい続ける、という、頭のおかしいルールのもとに行動してるからだと感じた。
弁護士のロイ・コーンがトランプを育てた、という事が知れたのは良かった。彼も相当なワルみたいだし、金の亡者みたいだった。
この作品を観て何を感じるかと言えば、不信感だけ。
むかつくような人たちばかり出てくる。共感できる人がいないし、内容はつまらない。
トランプの何が素晴らしいのか、さっぱりわからなかった。普通なら、主人公の素晴らしいところが1つや2つは有るものだが、そんなシーンは全くない。もしかしたら、彼には良いところは無いのかも知れないが。
でも、トランプ大統領の考え方を知るために、観る価値は有ると思った。

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りあの

4.0大統領令で公開中止に追い込まれるのではないかと心配になってしまう1作!!

2025年1月31日
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興奮

よくもまあアメリカという国はタイミングよくこんな作品を製作・公開するなぁと感心する事しきり!!
アリ・アッパシ監督の経歴等は解らないが、マイケル・ムーア並みにトランプ大統領から抹殺されないかとこちらの方が心配になってしまう(笑)
実際の若き日のドナルド・トランプがここまでやっていたのか否かは解らないが、ストーリーも妙に信憑性があるし、何よりトランプ演じるセバスチャン・スタンの迫真の演技を見るだけでも必見!
またトランプを社交界の怪物に引き上げる悪徳弁護士ロイ・コーン演じるジェレミー・ストロングの怪演も見応えたっぷり!!
この二人、今年の主演男優賞、助演男優賞にノミネートされているが、受賞があってもおかしくない程の二人の迫真の演技があってこそ話題性を超越したところでこの作品の良さが際立っている!!
この作品、アメリカ映画の自由奔放さが楽しめますよ!!

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ナオック

4.0ロイ・コーンの存在感が凄い

2025年1月31日
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悲しい

興奮

首都ワシントン近郊で起きた旅客機と軍用ヘリコプターの空中衝突事故に対し、トランプ大統領はその遠因は「多様性、公平性、包括性」のDEI政策にあったとし、連邦航空局が知的障害者や精神疾患者を採用し安全性を低下させたとバイデン民主党政権の失政と噛みついた。ロサンゼルスの大火事に対しても批判だけだったし、米国民が何故?このような人間を再び大統領に選んだのかがわからない。
そして映画を観て、ますますこの「ドナルド・トランプ」という怪物が嫌いになった。
しかし、映画自体は当時の時代背景を入れ込みこの怪物の生き様を面白く作り込んだいたので評価はしている。なかでも私が興味を持ったのはその怪物を創ったロイ・コーンという伝説の辣腕弁護士である。検察官時代のローゼン・バーク事件でスパイ行為を行った夫婦を死刑判決にまで追いつめた実績で政府の権力者との人脈を構築したとの事だが、冒頭のクラブでの出会いのシーンから半端ない存在感を示し、トランプに3つの掟などを教え込み、彼を窮地から助けスターダムに上り詰めさせた。最後はAIDSにかかり、トランプからも冷たくされ非業の死となってしまったがロイ・コーン物語も映画で作れそうな程のキャラクターであった。
トランプの今後の政策で世界がどう動くか?であるが、おそらく誰も言い当てることなどできない。今も毎日こんなに世界が混沌としているのだから、。

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アベちゃん

4.0手術が適当でうらやましい。

2025年1月31日
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内容については簡単に。

今後数年もしくは数十年日本に大きな影響を与えるであろう人物の成立過程を理解するために、見ておくべき映画です。一方でエピローグに描かれている通り、「半生」でしかないので映画としての絶頂はないのかも知れません。私を含めて日本人は大統領候補になる以前のことは、ホームアローンにでていた金持ちの迷惑おじさん程度にしか知らないと思います。ニューヨークの不動産開発をしたとか、カジノを建てたとか、何度も破産しているとか、テレビの司会で有名になったとかの基礎知識がないと理解できないところもあるかも知れません。

さて、頭皮の手術をするシーンがあります(既にいろんなヒトが言及しています)。日本人であの幅を縫い縮めるのは難しいと思います。皮膚の柔かさは、白人>東洋人>黒人であり、傷跡が残りやすいのもこの順番です。無理に縫ってしまうと、血流が悪くなるのでかえって細い髪しか生えてこなくなるし、徐々に毛の生えない線状のの傷跡が現れると思います。丁度つむじの位置なので、手術したのが見え見えになってしまいます。あれだけ、左右の皮膚を寄せるのであれば耳の上まで帽状腱膜の上で剥離してから縫わないといけないので、結構出血するのではないかしら。皮弁をお越したり、ティッシュエクスパンダーを使った方が良いかも知れません。もっとも、現代的には頭頂部の薄毛はフィナステリドやミノキシジルが効くかも知れません。本人が気にしていた生え際の手術はしなかったのでしょうか。まあ、ステイプラーの打ち方もテキトーだったし、映画としての演出かも知れません。でも、欧米の手術の教科書は本当に適当にデザインして適当に縫合しているような写真が載っているのですが、仕上がりは実にきれいなんですよ。彼らは不器用なので、日本では仕事ができないんじゃないかな?

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Lhowon

3.0伝記映画にありがちなエピソードの羅列。もっとエピソードを絞り込んで、特定の周辺人物との愛憎に特化してドラマを構築した方が、より身勝手なトランプの個性を強調できたものと思われます。

2025年1月30日
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 世界は今、大統領に返り咲くトランプの米国第一主義に恐々としている。そんな折に日本公開されるのは、彼の素地を映すような若かりし頃の逸話です。

1970年代から1980年代を舞台に、気弱で繊細だった20代の青年実業家ドナルド・トランプがマッカーシズムで悪名を馳せた弁護士ロイ・コーンと出会い、一流の実業家へと育て上げられた末に、コーンの想像を超える怪物へと変貌を遂げていく姿を描くものです。
 原題「アプレンティス」とは「見習い」という意味で、トランプ自身が出演していたリアリティ番組と同じタイトルなのです。
 監督はイラン出身「ボーダー 二つの世界」のアリ・アッバシ、主演は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。

●ストーリー
 1970年代のニューヨーク。気弱で繊細な若き実業家ドナルド・トランプ(セバスチャン・スタン)の不動産業を営む父フレディ(チャーリー・キャリック)の会社が黒人差別や税金問題で政府に訴えられ、破産寸前まで追い込まれていました。
 そんななか、トランプは、ある高級クラブの人混みの中で冷酷な辣腕弁護士コーン(ジェレミー・ストロング)と出会います。大統領を含む大物顧客を抱え、勝つためには人の道に外れた手段を平気で選ぶ冷酷な男でした。コーンは意外にもトランプを気に入り、「勝つための3つのルール」を伝授。コーンによって服装から生き方まで洗練された人物に仕立てあげられたトランプは数々の大事業を成功させるが、やがてコーンの想像をはるかに超える怪物へと変貌していくのです。

●解説
 勝利の法則は「攻撃、攻撃、攻撃」「非嗜絶対に認めるな」「勝利を主張し続けろ」の3点。服装、振る舞い、父親からの自立に始まったコーンの教育は、政府関係者のセックス・スキャンダルをネタにした脅迫に及び、優秀な弟子は凄まじい勢いでふてぶてしい男へと成長していく。政界を巻き込んで師を潰すほどに成り上がる様子は陰湿なジョークのよう。映画はその過程を安定した構成、一貫したリズム、間達な語り口、興味を煽る逸話で現実のトランプへとつなげていきます。

 監督は「ボーダー 二つの世界」などで評価されたアリ・アッバシ。赤裸々で刺激的な脚本は政治ジャーナリストでもあるガブリエル・シャーマン。綿密なリサーチを重ねたというトランプのグロテスクな生態が沈殿していくのです。 時としてトランプが“救世主“に映ってしまうらしいアメリカ社会。就任を前に始まっている「やりたい放題」。今に始まったわけでなく、若い時からその片鱗があったことを実感する作品でした。

 主演のセバスチャン・スタンは、若き日のトランプを彷彿させるのに充分な演技でした。実際のトランプの青春期の写真と比較するとよく似ています。特に凄いのは、時代と共に少しずつセバスチャンの体型の恰幅が増して、現在のトランプに近づいていることです。第97回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされたのもの納得の演技でした。

●感想
 伝記映画にありがちなエピソードの羅列によって、全体の印象としてトランプの強烈な個性の描き方が薄く感じられる作品になってしまいました。
 例えば人生の師であるコーンとの決別にいたるシーンも、途中の過程が省かれているため、いきなりという感じが否めません。兄のフレッド・トランプ(マーティン・ドノバン)がアルコール中毒により仕事を失い、母親からの連絡でいきなり病死が告げられるまで、コーン同様に途中でまったく登場しなくなっていたため、その後のトランプの悲しみの大きさには、突然過ぎて共感できなくなったのです。妻のイヴァナ(マリア・バカローバ)との離婚についても、臭わすことはいいますが、結局浮気相手で再婚することになるマーラ・メープルズのことも、そもそも離婚することもまったく触れられませんでした。
 トランプが、今のトランプに化けていく過程の中で、もっとエピソードを絞り込んで、コーンとの関係性やイヴァナとの愛憎に特化してドラマを構築した方が、より身勝手なトランプの個性を強調できたものと思われます。

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流山の小地蔵

4.0トランプ大統領がマジでそっくり!リアルドキュメントみたい!

2025年1月30日
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時代背景に合わせて、映像画質と比率も昔のVHS映像を再現しており、リアルドキュメントを観ているみたいで、映画に飲み込まれました。

この映画上映にトランプ大統領は批判したそうですが、もともとそういう人だと映画をみなくても普段の言動で皆さん何となく知っているので、この映画を見たからといって特に評判が下がるとはないと思いました笑

ただ、映画で言われていた、攻 攻めまくる・非を認めない・勝利を主張し続けると言った三か条は、政治や外交においては必要な部分もあると思います。

今の日本の政治家等を評価するにおいて、その人の能力・どれだけ国益を与えたのかではなく、人格や真面目か等の個人能力ではない部分で評価し、当選やトップに選ばれる傾向が強いと思うのが個人的な印象です。

そこに行き過ぎるのも良くないですが、いま日本の政治において、上記の三か条の様な強い信念で豊かな国益をもたらす政治家も必要な気がします。

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たかし

3.5トランプがこれほどロイ・コーンから影響を受けていたのは知らなかった...

2025年1月29日
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トランプがこれほどロイ・コーンから影響を受けていたのは知らなかった。ロイ・コーンと言えば、テレビドラマのミニシリーズでエミー賞やゴールデングローブ賞を総なめにした『エンジェルス・イン・アメリカ』でアル・パチーノが強烈に演じたのがとても印象深いが(脇役なのに主演男優賞受賞という迫真の演技)、今作のジェレミー・ストロングもなかなか良かった。主演のセバスチャン・スタンも話が進み太っていくにつれて、どんどんトランプに見えてくるからすごい。アカデミー賞受賞には届かないかもしれないが、二人の相当気合の入った役作りが見どころ。*追記:惜しくも受賞ならず!

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mini

4.0トランプという劇薬

2025年1月29日
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誤解のないよう先に申し上げておくと、トランプ氏のことが好きか嫌いかと問われたら「大嫌い」です。とはいえ非常に興味深い人物であることは否定できません。私はアメリカに何年か住んでいたのですが、荒廃したNYを建て直したのがトランプ氏の功績であることは映画でも描かれている通りです。日本での報道はリベラル層のフィルターを通した論調ゆえ、大統領選の結果に驚いた人も多かったみたいですが、最初から大差でトランプ氏が勝つことは分かり切っていました。理由は「ハリス氏よりマシ」だからです。4年間結果を出せなかった民主党政権より、自国の利益を最優先にすると宣言する「劇薬」を投与すべきと考えたのでしょう。やり方はさておき、ビジネスマンとして結果を出し続けた男は強いですよ。。「楽しい日本」などと言って国民から嘲笑されている我が国の総理大臣にも観て欲しい映画です。マネされちゃうと困りますが(笑)。

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ハチ

4.0敵に回したくない男

2025年1月29日
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知的

トランプも汚れ仕事をしてたんだとか、師匠がいたんだとかなるほどとなった
いろいろ知ってもやはり酷い奴だけど、敵に回すと厄介

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NOSTOS3

3.5アメリカ、だよなー。

2025年1月29日
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こうしてトランプは出来上がったのか、って興味はつきないネタばかり。自己主張すべきがアメリカ人なさらに上を突き進む信条が驚き、というか怖い。信ずる3条は全ての協調関係を崩壊させるんでないか、なー。この先どうなるのやら…。

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peanuts

4.0怖ろしい

2025年1月28日
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怖い

視聴中あらゆる感情が揺さぶられつつもこの後どうなるのかと映画として上映中時間経過を感じないほどワクワクしながら視聴することが出来ました。

それでいて最後に残った感情は怖いにつきます。怪物が生まれる過程を観た気持ち。現在も存命している人間の物語だと考えるとそれが際立ちますね。

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プルコギ

4.0真実かどうかはどうでも良くて。

2025年1月28日
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これは予想以上!
アカデミー賞の主演男優賞と助演男優賞にノミネートされたので慌てて鑑賞。
勝手にドキュメンタリー的なものを想像していましたが、娯楽作として十分に面白くてあっという間の2時間でした。

主演・助演のコンビはノミネート納得。セバスチャン・スタンはトランプにしか見えないし、ジェレミー・ストロングの演技も圧巻。
テンポもいいし音楽も良い。時代の再現性も高し。

なんとなく「ハウス・オブ・グッチ」を思い出しました。
なんとなく似てますよね?
なんとなくね。

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ごーるどとまと

4.0エネルギッシュな主人公の由来のお話し、これ本当?

2025年1月28日
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興奮

知的

 サウンドオンリーのニクソンの演説ないしインタビュー?で始まり、70年代風の荒っぽい画作りでグイグイと物語に引き込まれていかれ、あっという間に終わってしまいました。本作がホントのトランプをどこまで描いているのかはよくは知りませんが、現実のトランプが醸し出す底しれぬ力強さ→不気味さの由来を描き出していて目が離せませんでした。本国ではシンパからもアンチからも不人気で不入りだったとも聞きますが、本作の内容が本当のことかどうかは別にして、面白い映画であることは間違いありません。どこか「市民ケーン」を思い起こさせもします。

 ところで、ロバート▪️レッドフォード似の可愛い青年セバスチャン・スタンが時間が経つにつれて次第に現在のトランプに似せてくるメイキャップの妙と、同様に現在のトランプを彷彿させる話しぶりに変化していく演技の妙とがとても興味深いです。他方、落ちぶれていくジェレミー・ストロングの容姿と演技の変化も印象的でした。いずれも素の顔写真との違いに驚かされます。

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たけちゃん