アプレンティス ドナルド・トランプの創り方のレビュー・感想・評価
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大統領令で公開中止に追い込まれるのではないかと心配になってしまう1作!!
よくもまあアメリカという国はタイミングよくこんな作品を製作・公開するなぁと感心する事しきり!!
アリ・アッパシ監督の経歴等は解らないが、マイケル・ムーア並みにトランプ大統領から抹殺されないかとこちらの方が心配になってしまう(笑)
実際の若き日のドナルド・トランプがここまでやっていたのか否かは解らないが、ストーリーも妙に信憑性があるし、何よりトランプ演じるセバスチャン・スタンの迫真の演技を見るだけでも必見!
またトランプを社交界の怪物に引き上げる悪徳弁護士ロイ・コーン演じるジェレミー・ストロングの怪演も見応えたっぷり!!
この二人、今年の主演男優賞、助演男優賞にノミネートされているが、受賞があってもおかしくない程の二人の迫真の演技があってこそ話題性を超越したところでこの作品の良さが際立っている!!
この作品、アメリカ映画の自由奔放さが楽しめますよ!!
ロイ・コーンの存在感が凄い
首都ワシントン近郊で起きた旅客機と軍用ヘリコプターの空中衝突事故に対し、トランプ大統領はその遠因は「多様性、公平性、包括性」のDEI政策にあったとし、連邦航空局が知的障害者や精神疾患者を採用し安全性を低下させたとバイデン民主党政権の失政と噛みついた。ロサンゼルスの大火事に対しても批判だけだったし、米国民が何故?このような人間を再び大統領に選んだのかがわからない。
そして映画を観て、ますますこの「ドナルド・トランプ」という怪物が嫌いになった。
しかし、映画自体は当時の時代背景を入れ込みこの怪物の生き様を面白く作り込んだいたので評価はしている。なかでも私が興味を持ったのはその怪物を創ったロイ・コーンという伝説の辣腕弁護士である。検察官時代のローゼン・バーク事件でスパイ行為を行った夫婦を死刑判決にまで追いつめた実績で政府の権力者との人脈を構築したとの事だが、冒頭のクラブでの出会いのシーンから半端ない存在感を示し、トランプに3つの掟などを教え込み、彼を窮地から助けスターダムに上り詰めさせた。最後はAIDSにかかり、トランプからも冷たくされ非業の死となってしまったがロイ・コーン物語も映画で作れそうな程のキャラクターであった。
トランプの今後の政策で世界がどう動くか?であるが、おそらく誰も言い当てることなどできない。今も毎日こんなに世界が混沌としているのだから、。
手術が適当でうらやましい。
内容については簡単に。
今後数年もしくは数十年日本に大きな影響を与えるであろう人物の成立過程を理解するために、見ておくべき映画です。一方でエピローグに描かれている通り、「半生」でしかないので映画としての絶頂はないのかも知れません。私を含めて日本人は大統領候補になる以前のことは、ホームアローンにでていた金持ちの迷惑おじさん程度にしか知らないと思います。ニューヨークの不動産開発をしたとか、カジノを建てたとか、何度も破産しているとか、テレビの司会で有名になったとかの基礎知識がないと理解できないところもあるかも知れません。
さて、頭皮の手術をするシーンがあります(既にいろんなヒトが言及しています)。日本人であの幅を縫い縮めるのは難しいと思います。皮膚の柔かさは、白人>東洋人>黒人であり、傷跡が残りやすいのもこの順番です。無理に縫ってしまうと、血流が悪くなるのでかえって細い髪しか生えてこなくなるし、徐々に毛の生えない線状のの傷跡が現れると思います。丁度つむじの位置なので、手術したのが見え見えになってしまいます。あれだけ、左右の皮膚を寄せるのであれば耳の上まで帽状腱膜の上で剥離してから縫わないといけないので、結構出血するのではないかしら。皮弁をお越したり、ティッシュエクスパンダーを使った方が良いかも知れません。もっとも、現代的には頭頂部の薄毛はフィナステリドやミノキシジルが効くかも知れません。本人が気にしていた生え際の手術はしなかったのでしょうか。まあ、ステイプラーの打ち方もテキトーだったし、映画としての演出かも知れません。でも、欧米の手術の教科書は本当に適当にデザインして適当に縫合しているような写真が載っているのですが、仕上がりは実にきれいなんですよ。彼らは不器用なので、日本では仕事ができないんじゃないかな?
伝記映画にありがちなエピソードの羅列。もっとエピソードを絞り込んで、特定の周辺人物との愛憎に特化してドラマを構築した方が、より身勝手なトランプの個性を強調できたものと思われます。
世界は今、大統領に返り咲くトランプの米国第一主義に恐々としている。そんな折に日本公開されるのは、彼の素地を映すような若かりし頃の逸話です。
1970年代から1980年代を舞台に、気弱で繊細だった20代の青年実業家ドナルド・トランプがマッカーシズムで悪名を馳せた弁護士ロイ・コーンと出会い、一流の実業家へと育て上げられた末に、コーンの想像を超える怪物へと変貌を遂げていく姿を描くものです。
原題「アプレンティス」とは「見習い」という意味で、トランプ自身が出演していたリアリティ番組と同じタイトルなのです。
監督はイラン出身「ボーダー 二つの世界」のアリ・アッバシ、主演は「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。
●ストーリー
1970年代のニューヨーク。気弱で繊細な若き実業家ドナルド・トランプ(セバスチャン・スタン)の不動産業を営む父フレディ(チャーリー・キャリック)の会社が黒人差別や税金問題で政府に訴えられ、破産寸前まで追い込まれていました。
そんななか、トランプは、ある高級クラブの人混みの中で冷酷な辣腕弁護士コーン(ジェレミー・ストロング)と出会います。大統領を含む大物顧客を抱え、勝つためには人の道に外れた手段を平気で選ぶ冷酷な男でした。コーンは意外にもトランプを気に入り、「勝つための3つのルール」を伝授。コーンによって服装から生き方まで洗練された人物に仕立てあげられたトランプは数々の大事業を成功させるが、やがてコーンの想像をはるかに超える怪物へと変貌していくのです。
●解説
勝利の法則は「攻撃、攻撃、攻撃」「非嗜絶対に認めるな」「勝利を主張し続けろ」の3点。服装、振る舞い、父親からの自立に始まったコーンの教育は、政府関係者のセックス・スキャンダルをネタにした脅迫に及び、優秀な弟子は凄まじい勢いでふてぶてしい男へと成長していく。政界を巻き込んで師を潰すほどに成り上がる様子は陰湿なジョークのよう。映画はその過程を安定した構成、一貫したリズム、間達な語り口、興味を煽る逸話で現実のトランプへとつなげていきます。
監督は「ボーダー 二つの世界」などで評価されたアリ・アッバシ。赤裸々で刺激的な脚本は政治ジャーナリストでもあるガブリエル・シャーマン。綿密なリサーチを重ねたというトランプのグロテスクな生態が沈殿していくのです。 時としてトランプが“救世主“に映ってしまうらしいアメリカ社会。就任を前に始まっている「やりたい放題」。今に始まったわけでなく、若い時からその片鱗があったことを実感する作品でした。
主演のセバスチャン・スタンは、若き日のトランプを彷彿させるのに充分な演技でした。実際のトランプの青春期の写真と比較するとよく似ています。特に凄いのは、時代と共に少しずつセバスチャンの体型の恰幅が増して、現在のトランプに近づいていることです。第97回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされたのもの納得の演技でした。
●感想
伝記映画にありがちなエピソードの羅列によって、全体の印象としてトランプの強烈な個性の描き方が薄く感じられる作品になってしまいました。
例えば人生の師であるコーンとの決別にいたるシーンも、途中の過程が省かれているため、いきなりという感じが否めません。兄のフレッド・トランプ(マーティン・ドノバン)がアルコール中毒により仕事を失い、母親からの連絡でいきなり病死が告げられるまで、コーン同様に途中でまったく登場しなくなっていたため、その後のトランプの悲しみの大きさには、突然過ぎて共感できなくなったのです。妻のイヴァナ(マリア・バカローバ)との離婚についても、臭わすことはいいますが、結局浮気相手で再婚することになるマーラ・メープルズのことも、そもそも離婚することもまったく触れられませんでした。
トランプが、今のトランプに化けていく過程の中で、もっとエピソードを絞り込んで、コーンとの関係性やイヴァナとの愛憎に特化してドラマを構築した方が、より身勝手なトランプの個性を強調できたものと思われます。
トランプ大統領がマジでそっくり!リアルドキュメントみたい!
時代背景に合わせて、映像画質と比率も昔のVHS映像を再現しており、リアルドキュメントを観ているみたいで、映画に飲み込まれました。
この映画上映にトランプ大統領は批判したそうですが、もともとそういう人だと映画をみなくても普段の言動で皆さん何となく知っているので、この映画を見たからといって特に評判が下がるとはないと思いました笑
ただ、映画で言われていた、攻 攻めまくる・非を認めない・勝利を主張し続けると言った三か条は、政治や外交においては必要な部分もあると思います。
今の日本の政治家等を評価するにおいて、その人の能力・どれだけ国益を与えたのかではなく、人格や真面目か等の個人能力ではない部分で評価し、当選やトップに選ばれる傾向が強いと思うのが個人的な印象です。
そこに行き過ぎるのも良くないですが、いま日本の政治において、上記の三か条の様な強い信念で豊かな国益をもたらす政治家も必要な気がします。
トランプがこれほどロイ・コーンから影響を受けていたのは知らなかった...
トランプという劇薬
誤解のないよう先に申し上げておくと、トランプ氏のことが好きか嫌いかと問われたら「大嫌い」です。とはいえ非常に興味深い人物であることは否定できません。私はアメリカに何年か住んでいたのですが、荒廃したNYを建て直したのがトランプ氏の功績であることは映画でも描かれている通りです。日本での報道はリベラル層のフィルターを通した論調ゆえ、大統領選の結果に驚いた人も多かったみたいですが、最初から大差でトランプ氏が勝つことは分かり切っていました。理由は「ハリス氏よりマシ」だからです。4年間結果を出せなかった民主党政権より、自国の利益を最優先にすると宣言する「劇薬」を投与すべきと考えたのでしょう。やり方はさておき、ビジネスマンとして結果を出し続けた男は強いですよ。。「楽しい日本」などと言って国民から嘲笑されている我が国の総理大臣にも観て欲しい映画です。マネされちゃうと困りますが(笑)。
アメリカ、だよなー。
怖ろしい
若き日のトランプを描いた作品ですが……
大統領であるドナルド・トランプの若き日を描いた作品……なのですが、トランプ自身というよりは彼に絶大な影響を与えたロイ・コーンの評伝になっていますね。
ロイ・コーン自身の強烈な考え方や行動様式を身に着けたトランプが財力を蓄え力をつけていくとともに、老いと病で影響力を失っていくロイ・コーンの対比は素晴らしかったです。
ある種のピカレスクコメディとしても楽しめる映画になってはいるものの、本作がコメディたりえないのは、そのエンディング後が実社会と地続きで、笑えない結果をもたらしているからでしょう。
真実かどうかはどうでも良くて。
エネルギッシュな主人公の由来のお話し、これ本当?
サウンドオンリーのニクソンの演説ないしインタビュー?で始まり、70年代風の荒っぽい画作りでグイグイと物語に引き込まれていかれ、あっという間に終わってしまいました。本作がホントのトランプをどこまで描いているのかはよくは知りませんが、現実のトランプが醸し出す底しれぬ力強さ→不気味さの由来を描き出していて目が離せませんでした。本国ではシンパからもアンチからも不人気で不入りだったとも聞きますが、本作の内容が本当のことかどうかは別にして、面白い映画であることは間違いありません。どこか「市民ケーン」を思い起こさせもします。
ところで、ロバート▪️レッドフォード似の可愛い青年セバスチャン・スタンが時間が経つにつれて次第に現在のトランプに似せてくるメイキャップの妙と、同様に現在のトランプを彷彿させる話しぶりに変化していく演技の妙とがとても興味深いです。他方、落ちぶれていくジェレミー・ストロングの容姿と演技の変化も印象的でした。いずれも素の顔写真との違いに驚かされます。
けっこうよかった
トランプがぺーぺーだったころから大物になり上がるまでを描く。先輩の弁護士が全部仕込んで抜かれていくのが悲しい。お兄ちゃんがかわいそう。奥さんもかわいそうだった。我欲しかないゲス野郎で、近づいちゃいけない人物だ。そんな感じを容赦なく描いていて素晴らしい。
目力が半端ない
ドナルド・トランプの若き日を描いた作品ということで興味を持ち観に行きましたが、師弟関係のドラマとして面白かったです。
野心はあるもののまだ良識さを持っていた青年が、勝つためには手段を選ばない弁護士の影響を受け、成り上がってゆくにつれて人間性を失ってゆく様子はやはりやるせない。
弁護士の非情さエキセントリックさはインパクトがありましたが、それゆえにパワーバランスが逆転してゆくところは悲壮感が強かったです。
この弁護士と出会わなければ……とも思いますが、元々野心家で権力に対する憧れが強かったようでもありますし、なるべくしてこうなったのかもという気もします。
トランプ役のセバスチャン・スタン、朴訥さから自信や横柄さを身につけて変化してゆく様が良かったですし、口元とか本人再現度も高いと思います。
またなんと言っても、弁護士役のジェレミー・ストロングの目力が半端ない、怖い。
こちらは本人のことは知らなかったのですが、異様な存在感に圧倒されました。
映像や音楽から当時の猥雑とした空気感が伝わりましたし、コミカルさもありテンポよく進む展開も見やすかったです。
全てはアメリカの為に 〜 3つのルール
70年代のニューヨーク、青年ドナルド•トランプ( セバスチャン•スタン )は、マンハッタンの会員制高級クラブで弁護士ロイ•コーン( ジェレミー•ストロング )と知り合いになり、圧倒的勝者となる為の3つのルールを叩き込まれる。
未だ何者でもない青年ドナルド•トランプが、弁護士ロイ•コーンとの関わりの中で、日々何を思い、より高みを目指し時代の寵児となっていったのか。
ドナルド•トランプを演じたセバスチャン•スタン。まるで若きドナルド•トランプの私生活を覗き見しているかのようでした。
また、ロイ•コーンを演じたジェレミー•ストロングの冷徹な眼差しや言動は、ロイ•コーンという人物が持っていたのであろうカリスマ性を十分に感じさせる名演でした。
セバスチャン•スタン、アカデミー賞主演男優賞受賞🏆、ジェレミー•ストロング、アカデミー賞助演男優賞受賞🏆でしょうか。
想定以上に赤裸々な内容でしたが、演技は勿論の事、作品としても見応えがありました。
ドナルド•トランプが目指すアメリカの未来像とは 🇺🇸
-感覚が鈍るのは嫌いだ
映画館での鑑賞
大統領トランプ Episode0
まず、この映画を製作し、公開できた自由の国である、偉大なアメリカに敬意を表したいと思います。
素直に、彼我の差を感じてしまいました。
また、大統領選挙の時には日本公開が難しかったのでしょうが、
トランプの当選の方に賭けた日本の配給社に、感謝を示すために映画館で観ました。
ただし、最前列で見たのですが、残念ながら音響があまり良くなかったと感じながら観ました。
どこまで真実なのかはともかくとして、
ラスト前のコーンの葬式と、トランプの美容手術のカットバック、および、
ラストのライターに、「勝つための3つのルール」を自説として披露するのには、物語としてしびれました。
でも、トランプが妻と不仲になる過程は、唐突に感じました。
(「市民ケーン」の不仲になる描き方は納得できました。)
また、コーンに送ったカフスボタンが安物だとわかるのは、コーンはそれを知らず、映画鑑賞者のみに安物であることを知らしめる方が私の好みでした。
最後に、さすがに作品賞にはノミネートされなかったものの、
主演のセバスチャン・スタンと助演のジェレミー・ストロングがアカデミー賞で各々の最優秀賞に当選しますように。
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