「トランプという人間性の難しさ」アプレンティス ドナルド・トランプの創り方 aossさんの映画レビュー(感想・評価)
トランプという人間性の難しさ
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序盤は若い青年がコーン達から影響を受けて、途中からトランプのキャラクターは性欲、顕示欲、投資の3つしか価値観がないという趣旨の内容が途中から繰り返されていく。そして、そのまま映画は簡単に終わってしまった。おそらく、アメリカの陰謀論や権力闘争の歴史に興味がなければ後半のシーンは全く魅力を感じない人もいるだろう。
私もあまりにアッサリとした終わり方に疑問が出たが……。
トランプが出演しているテレビの関係者と番組の決め台詞を考えたり、経済的な失敗もかなりしている部分は殆ど描かれてなかった。しかし、映画のラストも「投資の芸術家」と言わせたり、そういうビジネスマンという印象が強い通り、トランプとはイメージ戦略に特化した人間であり、それを巧みに扱いアメリカンドリームを掴んだ数少ない人間の一人なのは確か。その意味では正しい映画の締めだったのかもしれない。どこまでが虚構で、どこまでが真実なのか見極められる人はいない。それが分かる映画だった。
ちなみに海外のレビューサイトでは、やっぱり陰謀論について議論されたものが多かったように私は感じた……。
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