「決して負けを認めるな」アプレンティス ドナルド・トランプの創り方 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
決して負けを認めるな
セバスチャン・スタン✕ジェレミー・ストロングの力強い熱演!!✕アリ・アッバシのストーリーテリング=怪物トランプ誕生の物語を描いたキャラクタースタディ!アメリカは、引いては世界はどこへ向かうのか?
決して自分の非も敗北も認めるな!3つのルールその1、この世界は混沌としているから、攻撃攻撃攻撃。作品前半の強いジェレミー・ストロングのノリノリな熱演、圧倒的存在感でのフィルムの粒子感から、アトランティックシティを視察しに行く辺りからのSD画質VHSのような走査線のある当時らしいVTRでも見ているような映像へ。そして、その映像的に切り替わるタイミングで、青年から怪物化していくセバスチャン・スタンの体当たりな熱演が引っ張る。世の中には2種類の人間がいる、お前は殺し屋(=勝者)か敗者か?
"MAGA" 病めるアメリカが生んだ強いアメリカを体現するモンスターのまさしく見習い期間、今の怪物の原点(オリジン・バックグラウンド)がここにある納得のタイトル。彼がいかにして今のドナルド・トランプになっていくかを、鬼才アリ・アッバシ監督の尖った語り口で描く。例えばスター・ウォーズでアナキン・スカイウォーカーがダースベイダーになるように、手術を経て3つのルールを言うのが映画的によかった。
コメントする