「誰もまともな人が出てこない韓国ノワール映画」対外秘 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もまともな人が出てこない韓国ノワール映画
今年445本目(合計1,536本目/今月(2024年12月度)24本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
キノシネマ心斎橋さんですが、旧シネマートが得意としていた韓国映画も一定程度取り入れられており、韓国映画多めだったから「ほぼ半々から4割くらい」になりました。
まぁ、最初に「本作品はフィクションです。登場人物ほかは実在する人物ではありません」と出るのはまぁこりゃそうですね。
いわゆるノワールもので、誰もまともな人が出てこない一方で、ある程度のアクションシーンはあっても殴りまくったりというようにR15ですかみたいな映画ではないので、そこは安心といったところです。選挙不正やら土地の補償がどうこうといった話題から、韓国にもいるいわゆる「アウトロー」と政治家のつながりまで描かれる、いわゆるノワールものですね(ただし暴力的シーンはほぼ出てこない)。
ストーリーが多々飛ぶのがやや理解として難しいかなと思いましたが、画面自体が明るいので(ここでいう「明るい」というのは映画館の放映という設備上の問題)、誰が誰かわからないということはなく(ムファサは逆にどこで見ても誰が誰がわかりにくいか)、そこは安心といったところです。
採点に関しては特に気になる点まではないのでフルスコアにしています。
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(減点なし/参考/(投票において)○番に投票してください、などというシーン)
韓国にも日本でいう公職選挙法等は存在しますが投票用紙が違います。届け出順なのか番号が振られており、投票したいと思う人の欄に○をつけたりチェックをつけたりというようなものであるようです。日韓の違いといえばそれまでですが、韓国では同姓同名の人がどうしても出やすいので(同姓、だけで言えばほぼ確実に生じるといってもいい)、日本のような方式にすると疑義票や無効票が続出して選挙訴訟が続出することの抑止だと思います。
(減点なし/参考/「とあるお店」で違法競馬をするシーンについて)
韓国の競馬は日本のJRAの援助があって作られましたが、韓国の土地(概して日本の北側にあるので「寒い」)がら、ダート競走が普通です(2026年に芝競走ができるとのこと)。この点、なぜか芝競走の放映が出てくることからも「インチキ競馬」(他国のすでに終わった競争をあたかも韓国国内で放映されているように錯覚させる)であることはわかります。
※ 競馬のほかは、競艇も日本の同競技の援助で韓国にほぼ同ルールで実施されています。ただし、韓国では日本以上に「ギャンブルで儲けるなんていうのは良くない」というところがあるため、射幸心を抑えたり賭け式を抑えたり(例えば、3連単等は買えない、競馬なら出走数を少なくして高配当が出にくくする等)、購入時に身分証明書を確認させて一定金額以上を買えないようにしている国策があります。
※ こういった事情があるため、日本では中央競馬(JRA)は芝競走メイン、ダート競走がサブという事情のもとで馬の脚質等でダートに転向するのは数レースたってからということも多いです(そもそもダート競走が1レースしかない日すらある)。あるいは、地方競馬への移転もあります(←日本の地方競馬はごく一部を除きダート競走のみ。そのため、コロナ事情が緩やかになった2023年以降ではダート競走について韓国との交流競走も存在する))。