劇場公開日 2024年11月8日

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「混乱や変化に対する普遍的な戸惑いと若さ」動物界 ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0混乱や変化に対する普遍的な戸惑いと若さ

2025年6月4日
PCから投稿

人々が「新生物」に変異する近未来、隔離された母を想う父と暮らすエミールだったが…

エミール役のポールキルシェが素晴らしくて、彼の若さ、怯え、悲しみ、ぎこちなさがよく伝わってきた。父が息子に「混乱を恐れるべからず」と教えるのだけど、この状況でそれは難しいだろう。でも「恐れても怯えすぎない」ということは、混乱と変化の中、大事なことなのかもしれない。
普遍的な、混乱の中で生きようともがく若者と、彼を守ろうとする親の物語。ただ、置かれた状況が過酷なだけに、若々しさが、苦しくて、でも美しかった。

ターコイズ
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