「悲しすぎる」動物界 soleilさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しすぎる
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動物に変異してしまう奇病。
妻が発症して、南仏の病棟に移転するから父と息子と犬も引っ越し。
だが、移送途中にバスが崖から転落し、変異患者達が野放しに。
父は料理人で転職先のレストラン夫婦は変異患者を獣と呼び、動物は好きだが近づくな、というTシャツを着る。でも実は奥さんの妹は変異患者で匿ってた。
家族が変異患者になると、みんな同じように隠すんだな。だって大事な家族だもんね。
本人だって健常者じゃなくなる不安、自分が自分じゃなくなる不安、人ではなくなって体も変わって話せなくなっていく。でも、それを止めることはできない。どうやって生きるのか、それを納得できるのか。
最後は、すんでのところで救い出した息子と逃げる車の中で馬鹿笑いしながら思い出話をして、森に開け放ったパパ。
隔離されて、人なのか動物なのか曖昧なまま“生かされる“より、森で息子の新しい人生を“生きて”ほしかったのかな。
どちらにせよ、悲しすぎる。
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