「期待度◎観賞後の満足度◎ あなたは愛する者が自分とは違う者になった時、それを知った時に変わらず愛することが、背中を押すことが出来ますか?」動物界 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎観賞後の満足度◎ あなたは愛する者が自分とは違う者になった時、それを知った時に変わらず愛することが、背中を押すことが出来ますか?
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①人間が動物に突然変異する奇病が蔓延しだした世界と動物へと変異して“新生物”とも“バケモノ”とも呼ばれるようになった人々は何かのメタファーだと言えるだろう。
何のメタファーかは観る人の解釈に任せるとして、私としてはADHD(注意欠如・多動性障害)を持った女の子がエミールが奇病にかかっていることを承知で体を委ねたところに注目した。
②鳥人間のフィクスが翔ぶシーンの爽快さ。監督が宮崎駿のアニメにインスパイアされたと語っていたのがよく分かる。
(因みに、人間が羽ばたいて空を飛ぶためにはステロイドを大量に注射したボディビルダーの胸筋どころではない文字通り鳩胸を超える胸筋が必要らしい。)
③それよりも更に爽快で且つ多幸感に溢れているのがラストシーン。
何故かとても感動して胸一杯になってしまった。
④キワモノ的な題材ではあるけれども、物語が進む中でフランソワとエミールの心の動きがビビットに伝わって来る当たりはやはり良くできた映画だと思う。
⑤エミール役の男の子…どこかで観たことあると思ったら『ウィンターボーイ』の主役の子だったんだ。本人が自覚するかしないかの前から挙動や表情に変化が出てくるところからの繊細な演技が上手い。
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