「気色悪さのセンスに脱帽」動物界 すかちんさんの映画レビュー(感想・評価)
気色悪さのセンスに脱帽
何かの動物に変化してしまう奇病という
単純だけど誰もやらなかった設定。
うまいなあと思いました。
映像も演技も、すごく丁寧な仕事で
ヒューマンドラマが描けています。
キワモノ設定がキワモノ映画になっていないのがすごい。
フランス映画全体をくくるのはどうかと思いますが
フランスっぽい、アートな洒落た感じもありますね。
本来は差別などのしっかりしたテーマはあるのでしょうが
予告編で感じた脳裏から離れない気色の悪さは
唯一無二だと思います。
原題をGoogle翻訳すると、まんま「動物界」ですが
もう少しキワモノ感のうすい邦題をつけた方が
よかったような気がします。
「動物界」だと昔のビデオスルーのB級映画の匂いがします。
本作観て、似たような気色悪さを思い出したのですが
同じフランス映画の「スプライス」。
気色悪さと後味の悪さを求める方には
こちらもオススメ。
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luna33さんのコメント
2024年11月14日
「スプライス」は予告が良く出来ていますよね。結局軽く騙されましたが(笑)、とは言えそれなりには面白く、ある意味惜しい作品だなと思いました。
胸糞で終わった理由は、エルザに母親としての愛情が感じられなかったのが大きかったように思いました。「ローズマリーの赤ちゃん」だと、不本意な形で悪魔の子を宿してしまった女性が最後の最後に母になる覚悟を決めるのが何とも感動的でグッと来るんですよね〜。