劇場公開日 2024年7月5日

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「内容の解釈もモラル的にも厳しいが、画面が暗いのでそもそもの前提が…」フンパヨン 呪物に隠れた闇 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5内容の解釈もモラル的にも厳しいが、画面が暗いのでそもそもの前提が…

2024年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年254本目(合計1,346本目/今月(2024年7月度)17本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

(前の作品 「PARALLEL パラレル」→この作品「フンパヨン 呪物に隠れた闇」→次の作品「」)

 結局のところ、この映画をネタバレしないように書くのが可能か不可能か以前に、この映画を7割でも理解するのは、多くの方が書かれているように画面が暗すぎて人物の把握が困難であること、撮影方式が雑なのか(手持ち式ビデオでも使ってる?)といった部分に大半よってしまうというところです。

 舞台はタイで、日本ではタイ映画というと本作のようなタイプではなく、ボーイズラブ系の映画のほうが多いのでは…と思うところ、文化の類推がききやすい韓国・中国(台湾・香港含む)について、仏教とのつながりである程度類推は可能なところ、「おち」の部分がいわゆる「差別問題」に関するところであり(他の方のネタバレ含投稿参照)、それもそれでどうなのか…といったところです。

 いわゆるフェイクドキュメンタリー映画の様相もあり、その意味ではおそらくVODであると思われる「女神の継承」と似た展開になるので、VODであるならそれら媒体で、ホラー映画の中でも「フェイクドキュメンタリー形式ホラー」の独特な展開を確認してからでもよいのでは…といったところです。

 ストーリーの理解はかなりの困難を極めますが(パンフ売り切れ?)、まぁこの暑い夏に涼しめたという点においてはまぁ評価可能です。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.5/画面が暗すぎ)

 これはもう多くの方が書かれている通りで、ちょっとホラー映画って、実物を映しすぎるとまた別の意味でまずい(オーメンだったか、出産シーンでモザイクがかかるところがあったり、あれはPG12だったが…)ものの、モザイクどころか真っ暗に近いので怖いも怖くないも字幕・音楽などからしか感じられないのが厳しいです。

 (減点0.2/ラストのおちの部分について)

 いわゆる、この「差別問題」は日本においてはもちろん、現地のタイにもあるはずですが、この点のみをいえば仏教国であるタイでこのおちにするのか…というのは気になったところです(ある程度の思想良心の自由や表現の自由は(日本以外においても、およそどの国においても)認められるべきという立場からは採点を考慮しています)。
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yukispica