明日を綴る写真館のレビュー・感想・評価
全75件中、61~75件目を表示
残す記録と蘇る記憶。
東京では売れっ子カメラマンで無愛想な五十嵐太一が町の小さな写真館の人間が撮った1枚の写真に惚れ弟子入りする話。
自分の撮ってる写真には「音がない」と納得出来ず、以前に出会った佳作写真「ケーキを見て微笑む女性」の写真を撮った鮫島武治に出会い鮫島写真館で弟子入りし働く事に…。
~音がないとは=写真から聞こえてきそうな音、匂いなど~
評価はされてるけど自分の撮ってる写真に納得出来ない太一だったけれど、最初はちょっと無愛想で素っ気なかったり、過去の親との事でポートレートを苦手だったりしたけど、鮫島武治と出会いで写真の撮り方、人としてみたいなとこを学んだりして、固い表情だった太一が笑って優しくいい写真家へ変わってく姿が良かった。
主演は平泉成さん演じた鮫島だったけど何か太一描写多くない?何て少し思ったけど。
俺の背中見て学べ的な感じの口数少ない鮫島武治のシブさと優しさ突発的に行動して写真届けたりと熱い写真家で、写真が全てみたいな鮫島キャラも私は好きでした。
終始流れる優しいピアノの伴奏とシャッター音、被写体と撮る側の笑顔と終始心地よく観れた本作面白かった。
80歳にして初主演の平泉成さんこれからも体には気をつけていい作品をまた届けて下さい!
写真は被写体を撮るものではなく自分自身を写すものだ
平泉成さんの主演作品ということで観たことが恥ずかしくなった良い作品でした。
写真というものに対するリスペクトが映画全般に溢れ、明日を綴るというのがよくわかる。
脇役に出てくる人たちが主役級ばかりなのにもびっくり あんなチョイ役で?
特に佐藤浩市さんの遺影撮影だけのシーンで顔を作るだけの芝居 恐れいりました。
伏線回収もしっかり描かれてるし、ホッコリ系映画好きな人は必ず観て欲しい作品でした。
あぁ 家族写真撮らないとなぁ☺️
高評価に釣られないで 映画好きにはオススメしません
ケーキちゃん役の咲貴さんの応援のため鑑賞。主演の平泉成さんをはじめ豪華キャストに驚いたけど、平泉さんへの友情出演と知り納得。
応援鑑賞のため褒めたいんだけど、映画として評価するのは無理。星2個は俳優さんへの敬意です。
脚本と監督は素人? と思うレベルで酷く、また、ずっとヒアリングミュージックみたいなピアノのBGMが流れていたのも意味不明。
若手カメラマン役の佐野君の芝居が芝居になっていないのはさておき、カメラマンのキャラが定まっていないし、写真館の主人(平泉さん)が佐野君の弟子入りを許可した理由が不明だし、回想シーン入れすぎ。また、佐野君は親とすれ違いがあって人物撮影が苦手の設定なのに、主人も息子とすれ違いがあって父子が不仲の設定で、設定被りには驚いた。
他にも、佐野君も主人もやたらと他人にシャッターを切るけど、プライバシーの侵害でしょう。あげればキリがないほど、違和感だらけでした。
星4個などあり得ないんだけど、たぶんジャニオタがゲタ履かせているのでしょう。
映画好きなの方にはオススメ出来ない。
親子関係よりも優先するものを持っている鮫島は、太一に何を期待するのだろうか
2024.6.8 MOVIX京都
2024年の日本映画(104分、G)
原作はあるた梨沙の同名小説(KADOKAWA)
若手の天才写真家がある写真に感銘を受けて弟子入りする様子を描いたヒューマンドラマ
監督は秋山純
脚本は中井由梨子
物語の舞台は愛知県岡崎市
新進気鋭の写真家・五十嵐太一(佐野晶哉、幼少期:石塚陸翔、少年期:山城琉飛)は、コンテストでグランプリ3連覇を達成するものの、どこか満たされない気持ちを抱えたまま日々を過ごしていた
太一は、三連覇を達成したコンテストの佳作作品に心を奪われていて、それは街の寂れた写真館の主人が撮ったものだった
彼はその人物に会おうと写真館を訪れ、そこで鮫島武治(平泉成、若年期:米加田樹)に出会う
彼は、写真のモデルは近くのスイーツ店の娘・景子(咲貴)だと言う
景子は父(田中健)の背中を見て育ち、その写真は、彼女の初出勤の時の接客風景を撮ったものだった
太一は、鮫島の写真から「音が聞こえる」と言い、それは楽曲となって、頭の中を巡るという
かつて、少年時代に見た写真からもそれが聞こえていて、それ以来の衝撃だった
少年時代の写真は、大きな桜の木の下に女性が立っているというものだったが、誰がどこで撮ったものかもわからず、ただ少年時代に強い衝撃を受けたことだけを憶えていた
映画は、平泉成の初主演作ということだが、実質的には太一の物語である
なので、ダブル主演という感じになっていて、息子が別の道に行って寂しい想いをしている鮫島と、父親に愛された記憶が少ない太一が、擬似的な親子関係に近づいていく様を描いていく
太一が写真の世界に入ったのは、父(高橋克典)の影響だが、そこからの彼はぼっち生活を続けていて、母(黒木瞳)とも疎遠の状態になっていた
だが、写真家として大成していること、インスタが話題になっていることなどの影響で、太一は母親と一緒に仕事をすることになるのである
物語としてはベタな展開で、こだわりの写真も想定内に近い印象
母との確執の理由はわからないし、父親が出て行った経緯も「色々あって」でまとめられていたりする
高校時代にあれだけのコミュ障だったのに、心を許せるマネージャー(田中洸希)がいる理由もわからず、彼はかなり物分かりの良い人間で、太一がしたいことを理解して、あっさりと東京に戻ったりする
彼自身も生活に困ると思うのだが、そのあたりのリアルな部分はかなり端折られていて、どのような関係性だったのかもよくわからなかった
なんだかんだ言いながら太一の面倒を見ていく鮫島は、写真に対する哲学を披露していくのだが、いささか喋りすぎの印象は否めない
太一が写真を通じて学ぶというところはなく、全部を鮫島が言葉で伝えていく流れになっているので、文字や音声を使わずに会話する写真の醍醐味からは逸れてしまっているように思う
技術云々の話ではなく、心構えであるとか、写真に写り込むのは自分自身であるなどの哲学的な話はあるのだが、それを見た人の感性が何なのかは描かれない
太一は音の鳴る写真を撮りたいと言うが、写真家と写真を見る人では向き合う姿勢そのものが違う
写真家の思惑が写真に宿って、それを見た人が自分の歴史の中にある音を再確認する
この心のキャッチボールというものが「ある写真」を通じて行われているので、そこを明確に伝えられていないのは微妙かなあと思った
いずれにせよ、親子関係に悩んでいた鮫島は、父の仕事を継いだ娘との関係に憧れていた
あの写真に写り込んだ鮫島というものは、息子と分かり合えないもの悲しさのようなものだったと思う
その写真を見た太一も、親子関係に悩んで憧憬を抱いている鮫島と同化しているという構図があるので、あの写真について二人がもっと会話を重ねる必要があったように思える
最終的に、太一は鮫島の跡を継ぐという流れになっていたが、渇望する親子関係を共通認識として持ってこそ意味のあるものだろう
映画は、「鮫島夫妻の心残り」で締め括っているのだが、このシークエンスで描かれるのは「夫婦の絆」のことなので、太一がインスピレーションを受けてきた「親子の絆」とはズレている
わだかまりが消えた息子夫婦(嘉島陸&林田岬優)を撮った鮫島の写真からも同じ音が聞こえた、というエピソードがあれば、太一は音の正体に気づけたと思う
そして、その式の後にサプライズとして、鮫島夫妻の結婚式を行うことで、全てが丸く収まったのではないだろうか
愛に包まれてる
名優・平泉成さんの60年の俳優人生で初の主演作
ゆったりとした空気感でとても優しい気持ちになれる秀作
平泉さんの佇まい、特に声が一番好きで本当にいいなとしみじみと思いました
親子、夫婦、師弟といった人間関係を軸に展開されるハートウォーミングストーリーに中盤でロードムービーさながらのくだりがあったり、となかなか見ごたえのあるストーリー展開を市毛良枝さん、田中健さん、黒木瞳さん、佐藤浩一さん、吉瀬美智子さん、高橋克典さん、美保純さんが平泉さんを温かく支える様に出てくるなんとも豪華なキャスティングもとても贅沢でした
平泉成さんの出身地でもあり、私の地元でもあり、さらにオマケで徳川家康の出生地(笑)でもある愛知県岡崎市のいろんな場所で撮影された作品、いつもの散歩コース・岡崎公園を中心にいろいろ知っている場所が劇中登場し、そういう意味でもさらに楽しさ倍増でした
TOHOシネマズ日比谷の舞台挨拶中継付きの回で観ましたが、その中で平泉さんが
「継続は力なりと言いますが、60年脇役をやってきて初めて主役をやらせてもらえた、コツコツとやっていればいい事があるんだなと思った」
と、あのシブい声で語られていたのが感動的で良いスピーチだなと心に残りました
いろんな意味でとても親近感の湧く、心温まる時間を過ごせました
平泉成さんはじめスタッフ・キャストの温かさが溢れている作品
初日舞台挨拶中継付上映で鑑賞。
ULTIRA大スクリーン。
さすがAぇgroupの佐野くん、和やかな舞台挨拶と平泉さんへのサプライズのバースデーケーキ。
楽しそうな撮影現場だったんだろうな。
写真には撮られる人だけでなく撮っている人の心も写っている。
劇中の言葉のように、この映画はまさに撮影しているスタッフ・キャストの心を映しているかのように穏やかな作品だった。
結婚式のシーンはまるでメイキング映像を見ているように楽しそう。(佐野くんなんで泣いてたの?)
音楽が、結婚式のシーンとエンディングに流れる主題歌(上映終了から舞台挨拶中継が始まるまでの間、ずっと流れていて覚えてしまった。いい歌でした。)以外は、ずっとピアノの伴奏。ホテルのラウンジで映画見せられてるみたいだった。
田中健がはじめ誰かわからなかった。
三国連太郎、じゃなかった佐藤浩一は結婚式のシーン、予定合わなかったんだな。
優しい世界
平泉成さん、最高だったよ‼️
役者人生60年にしてはじめての主演作品。
気負うことなく、普段と同じ平常心で等身大。
とても気持ちよくホッコリと心が温まる素晴らしい映画でした。
平泉成さんは勿論最高でしたが。妻役の市毛良枝さんの存在感。
平泉成が80歳なら市毛良枝さんは73歳。
なんと瑞々しく美しい73歳でしょう‼️
このおふたりの輝きをみるだけでも価値があります。
《ストーリー》
数々の賞に輝く将来を約束された新人カメラマンの五十嵐太一(佐野昌哉)
は、どうしても自分の写真に満足していなかった。
【音の聴こえる写真】
その自分の理想とは程遠い自覚があった。
ある日、写真コンクールで佳作になっている一枚の写真を見て、
トキメキを感じたのだ。
それは寂れた愛知県岡崎市で2代続く写真館の当主・鮫島武治の
写したものだった。
太一は写真館を訪れて弟子入りを直訴する。
弟子入りを許してくれた鮫島は、すると早速、
ご贔屓客の牧(佐藤浩市)の遺影を、太一にすぐ任せたのだ。
話してゆくと牧は最愛の妻悦子(吉瀬美智子)の葬儀に満足な遺影を
用意できなかった。
その悔いから自分の遺影を生前に残そうと考えたのだ。
太一は牧の亡き妻・悦子の3センチ四方位の写真を、
パソコンで蘇らせ、褪せた色を復活させる。
牧は驚きと感動して心からの笑顔で被写体になるのだった。
本当に良い写真を撮るとは?
その問いの答えを探して太一は鮫島に食らいついて行く。
そんな時、鮫島写真館に一本の電話がかかってくる。
ホスピスで危篤の母親が、「阪神淡路大震災で無くした家族写真の
原画がもしや、残っていないか?」
との問い合わせだった。
納戸を隈なく探す鮫島に太一に息子の直哉も加わり一緒に探す。
そして見つかった時、ホスピスのお母さんが危篤との連絡を受ける。
すると鮫島はこれから車を出して、瀬戸大橋を渡りフェリーに乗り
淡路島の介護施設へと向かうと言うのだ。
そしてその車には太一と直哉が同乗する。
やっと死に目に写真を見るお母さん(美保純)。
喜ぶ母と娘を目の当たりにして、
3人の心になんとも言えない充足感が湧き上がる。
語り出せばキリが無いくらいのエピソードに溢れています。
写真を愛する心は、お客さんの写真に自分の真心を
投影すること。
写真を写しながら自分の生き様が試されること。
ラストはとても素晴らしい大団円の盛り上がるシーンで
終わります。
勿体無いので、
書くのはこれくらいにして・・・。
稀に見る気持ちの良い映画。
平泉成さん、60年間、真面目に仕事に打ち込んできたご褒美が
貰えましたね。
本当に主演、おめでとうごさいます。
【"音が鳴る写真"大切な人の人生の節目節目に記念写真を撮る大切さを描いた作品。平泉成さん映画初主演、おめでとうございます。そして、有難うございます。】
◼️今作品は平泉成さんの60年に亘る俳優人生で初の主演作品だそうである。
素直に凄い事であると思ったし、一つの仕事を60年もの間、続けられて来た事にも敬服する。
それ故に、邦画の名優である佐藤浩市を筆頭に、黒木瞳、田中健、吉瀬美智子、市毛良枝らが、友情出演で馳せ参じたのであろう。
◆感想
・今作品は大作ではないし、派手なシーンも控え目に描かれているが、正に平泉成さんの俳優人生の様な作品ではないかな、と思ったのである。
・平泉さんが演じる武骨なカメラマン鮫島が営む古びた写真館。そこに、鮫島の"音が鳴る"写真を見て、衝撃を受けた新進気鋭のカメラマン太一(佐野昌哉)が、弟子入り希望でやってくる。太一は人物写真が苦手なのだが、ホスピスに入院している祖母のために、昔の家族写真を求める孫の想いを叶えるために、夜中、瀬戸内迄車を走らせる鮫島の姿を見て、彼の写真への思いが変わって行く様。
・鮫島の息子は自身の吹奏楽の大会を含め、家族の節目に、海外に写真を撮りに行っていた父に蟠りを持っていたが、父の写真に対する思いを間近で見て、父を見直す姿。彼は自分の結婚式は質素に行う積りだったが、フィアンセのウエディングドレスが着たいと言う本音を聞き、母(黒木瞳)が勤める式場で皆に祝福されながら、式を挙げるシーンも良い。
・太一の表情も、序盤と違い笑顔に溢れていく。それは自分が撮った父(田中健)とケーキ屋を営むけーきちゃん(咲貴)が作ったケーキの写真をインスタグラムに挙げたことで、お客さんが戻って来た事を嬉しそうに語る姿を見て、写真の力を知ったからであろう。
◼️鮫島は妻(市毛良枝)と、結婚した後も式を挙げていなかったが、太一の粋な計らいで二人の結婚式を、写真館に縁のある人達が集まり式を挙げるシーンも良い。
<今作品は平泉さん出身の旧額田郡(現岡崎市)をメイン舞台にして、描かれているのも良い。長年、俳優を続けられて来た平泉さんにとっては、正に"故郷に錦を飾る"作品であろう。>
◼️私事で誠に恐縮であるが、私は今作品のメイン舞台になった都市で暮らしている。鮫島写真館として、劇中度々映される写真館では、人生の節目節目で様々な家族写真を撮って頂いた。特に感慨深かったのは子供達が成人式の写真をこの写真館で撮って頂いた時である。出来上がったアルバムを見て、少し涙が出たからである。
歴史のある写真館のあるこの街が、私は好きなのである。そして、平泉さん、素敵な映画を有難うございます。
写真は良いですよね
この作品のことは昨日知ったばかりでした
何だろう、タイトルだけで見たくなり朝1番で映画館へやって来ました
とてもとても良かった
今すぐに人を撮りたくなってくる
そんな作品でした
写真好きで一眼レフをいつも車に乗せてます
私も人を撮るのは苦手で空や山や海川ばかり
あまり街は撮らないですね
鮫島さんが言っていた「被写体と同時に己を撮る」の意味が何となくわかるような気がします
一瞬しか切り取れないけどその中に全てを写したいと願いながらシャッターを切る、心がけたいです。
確かになんでもいいからシャッターを切っているわけじゃないしその時心が動いたから撮っている
人を撮るのは難しいです
ポートレートとスナップの違いもつい最近知りました
それほど人を撮ってなかったのですね
でもとても良い映画に出会えて幸せです
平泉成さん、ありがとうございます
全75件中、61~75件目を表示








