ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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皆の望みが叶うわけじゃない、未来を手に入れることはできない、でも諦めることはできない
主人公は、ある日、打ち込めるものを見つけてしまった、絵を描くということ。
でも人より少し上手い、周りから褒められたからといって順風満タン、何事もなく進むわけではないし、そんな中、気持ちが折れそうになったり母親から言われて心がぐらつく様子は観ていて、なんだか身につまされてしまった。
主人公の気持ちもわかる、でも母親と同じ年代の自分としては芸大に行くというリスキーな未来に向かう息子を心配する気持ちもわかるのだ。
絵の上手い人間はいくらでもいる、それで食べていけるのか、仕事にできるのか。
好きなだけでは駄目だ、才能がないからやめろ、他人や周りから言われなくても本人は自覚していると思う、だからといって捨てること、やめることはできない。
主人公は今回、無事に合格、でも周りの人たちの悩みとか赤裸々です。
望む未来を手に入れられるわけじゃない。
合格はできなかったけど、あの二人は絵を描くことをやめたとして、関わることはやめられないのかもしれないとか。
色々なことを想像してしまいました。
教師って、改めて尊い職業だと思った。
読んだことはないけれど、シーモアで表紙はよく見かけていた「ブルーピリオド」。
映画館で予告編を観た時に、まるで漫画のキャラを再現したかのような眞栄田郷敦さんに目が釘付けになった。
素直に、公開初日のレイトショーに行った♪
何だろう、画面の色味もアーティスティックで、登場人物が妖精のように感じた。
特に高橋文哉さん演じるユカちゃん!
そりゃ、ナンパもされるでしょうよ。
そして、ナンパした男性も、美少女ユカちゃんが男と知って驚愕するでしょうよ!
眞栄田さん演じる八虎も、スポーツバーでオールで友人と遊んでるし。
なんかもう、40年前の高校生とは色々違いすぎてビックリ…私は、高校時代ミスドも親と一緒にしか行かなかった。
全く芸術方面詳しくない私でも、八虎の芸大合格はあり得ないと思うけど、好きなことに突き進む彼の生き方に、心が動いた。
薬師丸ひろ子さん演じる佐伯先生が、八虎にかけた言葉「あなたがそう見えるなら、りんごもうさぎも青くていいんだよ」、好き。
ユカちゃんと八虎の海のシーンも、色々エモーショナル。
八虎が、ユカちゃんの電話を受けた後、ユカちゃんのいる海に走り出したところ、かっこよかった。
こんなふうにむき出しの本音を伝えあえる関係、貴重だよ。
来年、子どもたちが就職し、人生で1番したかった子育てが完了する予定。
その後は、私も、ずっと胸の奥で眠っていた自分の夢を追いかけることに決めた。
あー、八虎の今後が気になる。
シーモアで「ブルーピリオド」を買いそうな気がする(*^^*)
プロモーションとしては、この映画、大成功と思う。
或る街の群青
原作・アニメ共に未見、キャラデザや設定も確認してないため、再現度なども不明。
入試までに絞って上手く纏めたんだろうな、という印象。
良くも悪くも派手さはなく、森先輩の絵との出会いや描画シーンなども演出は薄い。
その割に挿入歌演出が多用されるが、これが上手くない。
ダイジェストのような勢いやテンポ感はなく、音が大きいせいで台詞が聞き取りづらい。
短いカットの連続で八虎の努力を表現するような、ベタな使い方でよかったと思う。
ユカちゃんや森先輩はキッカケを与える装置のような立ち位置だし、予備校同期も特にエピソード無し。
級友や高橋くんの絡み方も中途半端で、あくまで八虎の話に絞られている。
尺の関係で仕方ない部分もあるのだろうが、脇キャラの扱いは少し残念だったかな。
とはいえ演技は全体的によかったし、石膏デッサンの力量差などは非常に分かり易かった。
八虎が渋谷の絵を描く前の演出も面白い。
ただ、最後のヌード画の良さが素人目に伝わらなかったし、タイトルの意味も分からず終い。
2次試験の体調不良や腕のアレは必要あったかな。
家計に余裕がないにも関わらず渋谷で飲み歩き、キャンバスや絵の具を買い漁るのも違和感アリ。
(オール明けに八虎だけ毎回制服になってたのは何?)
旅館の宿泊費は誰が出し、何故裸を描く時に電気消した?
細かいこと気にせずサラッと見る分には、後味もいいし十分楽しめる。
八虎は、龍二じゃなくてユカちゃんと呼んであげよう。
受験のヒリヒリ感と芸術の魅力が楽しめる傑作!
東京芸術大学に合格するまでの苦闘と(本人は苦闘とは思っていない)、人間的成長、努力と天才とは、そして芸術とは一体何なのか、という大きなテーマのストーリーは、ずしりと観るものに感動を与えてくれました。そして、言霊が凄いです。『絵は言葉ではない言語』(絵は表現方法の1つ?)。『好きなことをする努力家は最強なんです』(かつての偉人たちは皆さんそうかもしれません?)この二つの言霊は、高校の美術教師の薬師丸ひろ子が呟きますが、心にグサリと刺さりました。そしてもう一つ。『絵を描くことは人の幸せを祈ることである』という先輩女子の言霊。なんて素敵なのでしょう!これが最強の芸術家の魂なのかもしれません。私見ですが(信じなくても良いです)、人間一人一人には必ず守護するものがついています。そして何か仕事を成し遂げる人には、その人を最高のレベルに持っていくために、やはり高度な守護するものがついていると考えます。その守護するもののレベルが高いときには、その人のなす仕事は天才的に見えるのでしょう。どんなに努力を重ねてもなかなか伸びないのは、守護するもののレベルが弱いのかもしれません。ですので、天才か努力家の差異は、ひとえにその守護する力のレベルの差としか思えません。そして、今世で努力家の域を出なかったものは、来世に生まれ変わって天才に近づくのでしょうか。
追記 めちゃくちゃ泣いたのは、母が息子が好きなことをやろうとすることを許すシーン。これが本当の親子の愛なのだと気付かされました。好きなこと、楽しいことを選ぶことを許す時代に突入しているのでしょう。
凄い面白かった
原作は既読です。
気になった部分もあるけど、それ以上にワクワクしたり面白いと思った場面が多かったので、とっても楽しめました。
原作は群像劇みたく様々な要素が込められているので、どうまとめるんだろうと気になっていました。その点、実写は主人公である矢口八虎周りのエピソードに絞って、藝大受験までを描ききったのが好印象です。
音楽の使い方も個人的に好きでした(けど過剰だと思う人の気持ちもわかります)。特に序盤から青い渋谷を描くまでは、カメラワークも相まってゾクゾクしました。
やはり気になったのは予備校の面々や高橋くんといった、八虎周りの存在を上手く扱えていなかった部分です。喋らせるなら喋らせるで、きちんと役目を作ってあげて欲しかった(尺的に難しいのは理解してます)。加えて、その他複数のキャラの解釈が少し違うような気もしました。
ですが気になった点は全て私の主観的な意見です。なので本作を一つの映画作品として見た時の、素晴らしさや面白さの方を尊重したいです。
エピソードだけなら、映画。背景やキャラを知りたいなら漫画へ
シーズン1を2時間に収めるなら、こうなるしかない。
作中出好きな作品をカラーで拝めたので、私は満足しています。
オープニングの作り方、音楽から、原作への愛を感じますし、私が好きなエピソード(八虎に影響を受けた友達がパティシエ目指すって言った)やシーズン1の名言は、ほぼ全詰めでしたね。
その分、それぞれのキャラが薄くなるのは仕方ない。だから、この映画をみて、ブルーピリオドに興味出た方は、是非漫画へ。
原作では目立たないはずの八虎パパのずんのヤスさんが濃すぎた…
八虎というより、眞栄田八虎という感じがして、昨今のコスプレ実写化ではないところに、彼の俳優としての凄さを感じました。
自分がやりたい事を探し、自分を信じ、突き進め❗️
学園ものの映画🎞だと、愛だの恋だの。。。チャラチャラしてるのかな❓(^◇^;)💦思いきや。。。そうでなかった。真栄田郷敦演じる、矢虎主人公が、自分のやりたかった夢を見つけ、いろんな人と出会い、夢を実現する為に奮闘し、努力し、苦悩し、もがきながらも最後は、自分のやりたかった事をやる❗️(合格する)物語。 全体的に爽快感があって、観てて楽しめました✨
脇役の俳優人が豪華❗️薬師丸ひろ子、石田ひかり、江口のり子❗️それぞれが味がある役者さんで演技が上手❗️観て良かったです✨
江口のりこのバイプレーヤーぶりがすごい
原作一巻の途中までは読んだ。映画の冒頭はほぼ原作トレース。でも中盤から後半って結構はしょってるんじゃないかなあって。父親のキャラ、結構変わってて。あのキャスティングだと父はあまりからまないよね。
女の先輩とか予備校の天才くんとかとの絡みが中途半端なのは、やっぱ時間の関係なのかな?全体的にエピソードがつながってない感するのも、そうなのかな?って。
あと、出てくる作品に「すげえ!オーラ」がないんだよなあ。
でも、講師役の江口のりこさんってすごいよね。すごく作品を引き締めてた気がする。存在感あるよね。主役じゃないからこそ出せる存在感はすごいなあって思った!
んで、テーマ曲は「群青」が良かったんだけどなあ
ここまで削らなければならないのか
原作マンガのファンとして期待していた作品。
原作は美術や絵画の細かいディテール、熱を帯びたシナリオ、キャラクターのエモーショナルな描写が気に入っている。
映画については、美術や絵画の細かいディテールが実写にきちんと落とし込まれていたのは良かった。
原作からして、キャラが制作する美術作品は現実で作成してからマンガに落とし込む手法であり、作品単体での企画展が開催される程にストックも豊富だったので、それを惜しまず映画に活用したことで、マンガ原作とは思えない程に画面が完成していた。
これだけでも実写化した甲斐はあったと思う。
ただし、マンガ6巻分を映画1本に詰め込んだ余波でシナリオやキャラ描写が削られまくっているのは非常に残念だった。
脚本やセリフは原作に極力、忠実であろうとはしている。
それでも、原作では緻密に解説されている諸々の要素…美術知識、技法、キャラの背景描写などが節々で飛ばされたり改変されていて、結果的に描写不足、または悪しき脚本改変の要素を帯びてしまったように見受けられた。
特にキャラ描写について、
八虎の性格が原作よりぶっきらぼうに見えるとか、ユカ(龍二)の背景描写の省略、世田介と八虎の友好関係の消失、マキや橋田の没個性化などは色々と勿体ない。
これらの人物のディテールが削られ、美術関連の描写も原作本来の丁寧さを欠いてしまうと、八虎の藝大志望の動機や絵画力、藝大二次試験でのアイディア発露などもまた描写不足になって納得しづらく、その中でもバスでの「縁=金属」の映画チックなCG描写は唐突かつ受け入れがたい画になってしまっていた。
また美術以外の演技やシナリオでは、やはり八虎の性格がやや味気ないのが気になる。
演技のテンションの頂点をあらかじめ設定した上で日常パートでは逆算してあのようにしたのか、あるいは端的に演技力に難があるのか分かりかねるが、八虎はもっと配慮家かつコミュ強であるが故に”要領も頭も良いが実は飛びぬけた努力家で、感受性や情念も人一倍貯めこみつつ昇華できる素質がある”という人物なので、ここが欠けるのは”らしさ”を幾分か損なってしまった。
そしてユカ(龍二)の描写も、映画の尺や諸々の制約があるのは理解できるが、恋愛や葛藤におけるシナリオの変更や、海での一幕が自殺希求に捉えかねられない原作改変はもう少し何とかならなかったかと思わずにはいられない。そもそも原作ではユカ(龍二)が単独で海までたどり着いて入水したという描写は皆無で、お互いが会話した上で電車に乗って海を見に行った場面であり、ユカの自殺希求に近い危うさも確かにマンガでは描かれていたが、映画では色々と脚色し過ぎている。役者の演技は非常に良かったので余計に惜しい。
救いがあるのは、サブキャラにおけるベテラン役者陣の安定感がある演技。
顕著なのは高校の美術の先生、予備校の先生、そして八虎の母親。
どれも説得力があり、それでいてメイン役者陣を際立たせていた。
原作の魅力的なシナリオは一応踏襲しているので、鑑賞の後味がそこまで悪い訳ではない。
ただどうしても粗が目立つというか、映画製作への熱意の輪郭は垣間見えるのだが、納得感のある改変には至っていなかったし、映画単体の魅力もリアルな画作り以外はそこまで感じられなかった。
原作未読で映画からブルーピリオドを知り、一定の満足が得られた方には是非とも原作の通読をお勧めしたい。映画の5割増し、いや10割増しの興奮を感じられるはずだ。
芸大合格を目指す青春映画。日本の美術業界を全く知らない素人が思うに、絵じゃ食って行けんぞ、きっと。
美大や音大の受験は実技があるから文学部や理工学部の受験勉強と違って初めて知ることがあって面白い。才能とかで悩むのも独特だ。
僕は美大を目指したことはないから分からないが、おそらく美大受験あるあるが色々と描かれているのだと思う。
美大受験の予備校(専門学校?)の所も面白かった。江口のりこさんが出てるの知らなくて驚いた。ちょっとテンション上がった。
初めて描いた石膏象が完璧だった高橋(板垣リヒトさん)も天才だが、小さい頃から絵を画いてこなかったのに2年弱で芸大に受かった矢口八虎(眞栄田郷敦)も十分に天才だ。
武蔵美(むさび)出の完売画家、中島健太さんは高3までフットボールに明け暮れていたが、美術の先生に影響を受けて美大を受けたというからリアル矢口八虎と言えるかもしれない。東京MXのバラだん出演中 (^^)
矢口ママが言うように「絵で食って行けるのか?」と思う。
日本人で画家で絵を売って生計を立てるというのがピント来ない。日比野克彦さんと中島健太さんしか思い浮かばない。イラストレーターは沢山いそうだが。
画集は毎年出さないだろうし、売れた絵画に印税はないだろうし、毎年何百万円、何千万円の収入が有るとは思えん。
音楽なら演奏家で生計を立ててる人が何人も思い浮かぶ。コンサートやCD、配信の売上が有りそうだ。
作家も売れっ子作家が何人も浮かぶ。売れれば印税入るし、エッセイの依頼も有る。
もちろん一握りの人だが。
郷敦君の表情は堪能出来るけど。
原作は知らないのですが、映画はヒノマルソウル、東京リベンジャーズ、ゴールデンカムイ、テレビではエルピスとか大河ドラマどうする家康の武田勝頼で出ていた眞栄田郷敦君の主演なので鑑賞することに。
*****
進路に苦悩したり、絵に目覚めて「描いてやる!!」って奮起したり。。の雰囲気やアップの表情とかは良かったんですが、
それでも情熱を燃やせるものが「何も無かった時」と「ある時」の落差があんまりあるようには伝わらなくて。。何故か淡々としてました。
先輩の絵に感銘を受けたんだろうけど、見てるほうとしてはあまり共感出来ず。え?もう今そこまで感銘受けたの??ホントに??あ、そうなんだ。。という置いてけぼりくらった感じ。
正直、眞栄田郷敦の無駄遣い。勿体ない。もっと映画としての深みとか感動を与えられる作品に出来たでしょうに。
*****
最後、これで藝大に合格しましたっていう絵もそこまで上手とか凄く良い絵だな、とも思えず。。芸術系は個人の好みもあるから「この絵で合格したと納得してください」と提示されてもなかなか難しいですね。
あと。。原作通りなのかもしれませんが、大事な受験日程のさなか、明後日から2次試験って時に友達のことだからってわざわざ小田原の海に行ったりするのか?海に入って自殺しようとした人を止めに主人公も服のまま海に入っちゃうし
(将来がかかってる受験があるのにここまで主人公を振り回す友達は本当の友達じゃないし、行く方も行く方で何か変。違和感しかない)、
んで高校生がいきなり旅館に泊まってる??
(お金の使い方が社会人にしか見えない)
しかも今度は裸体のデッサンの練習??そりゃ風邪ひくわって。。ごめんなさい、さっきまで死のうとまで悩んでいた女装好きな友達が、今度は急に旅館の浴衣からもう全部脱ぎ始めた所でBLっぽく見えてドン引きしてました。。
*****
「眞栄田郷敦の動く宣材」としての価値がほとんどの残念な映画作品でした。多分原作は「何かに情熱を持って打ち込むことはこんなに熱く素敵なことなんだ!」というテーマを表していたんだろうな。。と思いましたが。
また板垣李光人君が演じた天才肌の青年も、掘り下げる時間が無いから薄い表面的な関わりしかなくて、それも残念でした。
超難関校に受かった!っていう凄さがもっと感じられたらきっと感動出来たと思うんですが、落ちた友人達と主人公の差が良く分からなくて感動出来ず、さらに残念。
眞栄田郷敦君の目力や声やスタイルは良いと思うので、(ゴールデンカムイの時のアクションも良かったし)
次の作品に期待したいと思います。。
文句無しに面白かったんだけど
あの渋谷の青の絵から、絵が上達するのが早すぎてどれだけ努力したのかが、いまいち分かりませんでした。絵の師匠とか無しで独学でここまで上手くなったの?原作はそこんトコちゃんと説明してるんでしょうか。
映画大好きポンポさんの謎空間での映画製作、映像研には手を出すなの謎空間のような、どうも納得できない私がいます。
「 お母さんが一緒」 の江口のりこさんが夜間学校の講師役。キレ芸が最高だったけど、今回はキレてないっスよ?
第二次試験の前日なのに
「 いま、小田原の海にいる... 」
って言う男の娘メンヘラ友人はまぁ迷惑だ事。新幹線で三時間かかるんですけど。
物語の都合上、ピンポイントで自殺現場に間に合って宿に泊めたら、いきなりフルチンになってそれでも逃げない主人公はとても出来た良い子だね。どれだけ仲良くても俺なら逃げてるわ。
あとはEDかOPはYOASOBIかけなきゃ駄目でしょう。それだけが残念。
結局今回も文句が多かった。
またまた、なんの気なしで
いつも、タイトルだけで、とか、
なんの気無しで
映画を観ます。
今回はマンガ、アニメ、舞台化もされている?
実写版。
あの藝大を目指す、て予備知識しかないまま、
映画館へ。
ムスメが、美術科通っていたんで、
朝から晩まで寝てもさめても、
キャンバスに向き合っていたことを
思い出し、
あ〜!そうか、そうだったな。。
親としての絵で食べていけるのか?
そんな葛藤あったな。
いつのまにか、感情が揺さぶられ、
気がつけばナミダ
すごく良かった!
実写版を否定するひともいるみたいだけど
眞栄田郷敦さんのひたむきさ、
伝わってきました。
原作未読です。 映画鑑賞後に調べたら15巻?まで出ているんですね。...
原作未読です。
映画鑑賞後に調べたら15巻?まで出ているんですね。原作ファンの方からすると、「端折り過ぎ?」という意見もあるそうですが納得しました。
確かにちょいちょい、「ん?」というシーンはありましたけど映画の尺を考えると仕方ないかなとも思います。
自分は結婚もしてないし、子供も居ないです。
でもヤンチャしてるとはいえど勉強が出来る息子が芸大に行きたい、って言い出したら悩むと思いますね。
苦労してそうなお家でしたし。
良い大学に進学したからといって成功するとは限らないですけど、主人公が美術の先生に話していたように、「芸大卒業したらどうするの?食べていけるの?」って考えてしまいます。
たぶんストーリー的に合格するんだろうな、とは思っていましたが合格発表のシーンはドキドキしてました。
不良仲間くんたちは「けっ、あいつ絵なんて書いてやがる!」とか言って離れていっちゃったのかと心配していたんですが全然そんなことなかったです。
申し訳ないです!
あのおしりは…
受験までの早回しってかんじ。
早回しだから、苦悩感がたりない。
描いてきた絵を挿入歌に乗せて
パラパラ〜て見せて
こんなに描きました!
て…
伝わらないよ。
ユカちゃんのおしりは高橋文哉さんのヌードなの?女の子みたいにきれいなおしりだった。差し替えかな?
八虎が絵を描くきっかけになった森先輩が描いてる『人が緑の絵』が存在してるのが不思議。だって、補色の関係で肌がきれいに見えるから緑が塗ってあるんでしょ?つまり、描いてる途中の絵じゃないの??
なんで存在してるの?あの絵に限ってはアレで完成なの?
ユカちゃんの親が許さないことが『自分より自由で楽しそうな人』だったのに『世の中からはみ出した人間』になってて、日本画とかばーちゃんのこともないから、ただユカちゃんが男なのに可愛い格好したいのを受けいてれもらえないってなってる…。ほんとは好きな女いるとかもっとややこしいのに。
世田介くんもたりない。
世田介くんのセリフに『お前は本質をなにもわかってない』てあったけど、まさにそれ。
才能なんてなくていいよ
芸術の努力と才能の青春劇。
オリンピックを観てるけど芸術も同じく近い世界。
インテリヤンキーがあの毎朝見てた青い空を
描いて飛び始めたんだね。描いて、描いて
自分をさらけ出し見つけて行く道を。
先生の『好きな事をする努力家は最高なんです』
とか森先輩の『才能なんてなくていいよ』
の言葉が後押ししてくれて、ライバルも仲間もいたから進めたんだね。家族の理解と応援も。
あの女性しかいないお店で男同士が認めあって
夢を語るシーンは最高だ。なんか普段言えない事を照れくさそうに真剣に話すって。
八虎も良かったけど、ユカちゃん役の高橋文哉さんの8キロ減量と脱毛もすごい。
ずんのやすさんもいい味出してたぁ。また違った
癒し。
映画でしか見せられないの魅力や演出も良かったと思う。
好きなこと一途にやり続け、ふとした時に
褒められたら嬉しいよね。
良くも悪くも平均点
良い点
キャストの選定が素晴らしい。皆さんちゃんと特徴を捉えた容姿、何より鮎川さんのプロポーションが素晴らしい。ちゃんと八虎とお互い自分のヌードを描くシーンがありましたが、思わずドキッとしました。
絵画が非常に美しい。美術には素人ですが、作中で出る絵画やちょっとしたスケッチすら、思わず見惚れる素晴らしいものばかりでした。漫画では伝わりきれなかった良さがありました。
そして、八虎の受験前、受験での描くシーンが素晴らしい。あの気迫は漫画をそのまま再現してくれていました。
悪い点
八虎が無表情。クールと言ってしまえばそれまでですが、泣いていても正直違いが分かりませんでした。もっと原作では表情豊かだったので、感情移入しきれませんでした。
ドラマパートや背景に音を付けただけのシーンが多い。何か鮎川さんとの絡みも、悪友との絡みもそんなにいるか?と感じてしまいました。
この作品は、八虎の絵を描き始める前は、あくまで序章で、描き始めて塾で同じ志を持つ仲間と出会って切磋琢磨する所が好きなのに、ほとんどそこはありません。何なら描き始めの美術部に入部してから、塾での数々の課題等は、バックミュージックと共にサラッと描かれるだけでした。八虎の美術に触れてからをしっかり観たかった人間としては、かなり消化不良でした。
縁の絵の箇所が酷すぎる。
縁の絵は八虎にとって大切なターニングポイントだと思っていましたが、何か急に入ってきたCGで全て台無しにされていました。急にマーベルになったのかと思いました。何か絵を描いている時にも謎の火花と効果音が入るし、完全に予算を無駄遣いして作品を殺していました。その後の絵を描くシーンは、正に八虎という感じで、これが観たかったと思わせるものだったばかりに残念です。
以上、色々と書きましたが、基本的には中弛みも多いので、あまりオススメしづらい作品かなと思いました。原作を読んでいる人には物足りなく、読んでいない人には幕中が冗長に感じて退屈してしまうかもしれません。
それでも、キャストの演技は光るものはありますし、絵画の美しさ、後半の描くシーンの熱量は他では体験できないものでした。
個人的にはOPは、あの入りであれば、YOASOBIの群青にしておけばかなり映えたのにと思います。
情熱というものに圧巻
僕は絵を描いてる身で、学生でもあり原作ファンでもあります。
だからこそ共感の部分もあったし、所々カットされている原作シーンも補足はできました。
でも登場人物(世田介・橋田・桑名)の背景があまり感じられなかったり、美術部入部の瞬間や予備校生との関わりが欲しかったところです、、
どちらかと言うと原作読書へのプレゼントと感じられました、、
ここは仕方ない箇所かもしれませんが、
ブルーピリオド特有の話の中に美術の知識を蓄えてくれる場面はほぼなかった感じで、たまにある笑えるシーンも少なかった印象です。
でもそれがまた物語に集中させてくれる1つの良さだとも思えました。
でも!絵を描く場面では迫力が感じられ、原作の中で登場絵がそのまま現実に現れたのはもちろん、原作とはまた違うような絵も登場。
冒頭の部分で音楽からの導入、絵を描く場面と音楽の交差性が映画館の音響でかなり引き立っていたと思います。
そして何より驚いたシーンは自分も好きな「縁=溶鉱炉」のアイデアを思いつくシーン、
VFXの力で生み出された八虎が鉄の塊となっていく場面でも映画館の音響でしか味わえない
高揚感にそそられました!
構成としては所々カットしているのはもちろんですが、それを上手いこと話に織り交ぜていること、原作では既に世田介くんが予備校からいなくなっている頃に溶鉱炉の絵がでてきます。映画では世田介がまだ予備校にいる頃に溶鉱炉の絵がでてくることになっていたり、八虎が八虎ママに東京藝術大学を受験すると決心し対話するタイミングが原作と比べ遅かった気がします。そういう改変点があっても話として違和感は感じられなくて、見事に織り交ぜることができていて満足度も高いです!
映画の話の山場(個人的)な場面「早朝の渋谷」「海」「割れた鏡」「ヌードデッサン」
「合格発表」
では文句なし!の出来でした。
そして、登場人物の見た目も原作そのままで驚きました。自分の好きなキャラクターが橋田のせいもあるのか橋田だけずば抜けて見てしまいました、橋田役の「秋谷 郁甫」さんの作る表情がまさに橋田でおさげも完璧すぎて、、🤦♂️
この実写版ブルーピリオドに触れるまでは
「眞栄田郷敦さん」「秋谷郁甫さん」
「中島セナさん」の事はあまり知らなくてこの機会にとても注目、好きになった役者さんにもなりました!
ただ!もう一度言いますが橋田、桑名さん、世田介くん達の背景描写が欲しかったです!
終わり方としてはちょうど良かった場であったので続編の可能性は今のとこまだ感じられませんが、続編がやるとなったら必ず観に行くしかない!と思っています!
【”努力と戦略と情熱と夢。”今作は、友人も多く、成績優秀だが夢がなかった高校生が、絵画の魅力に取り付かれ東京藝術大学を目指す姿を、彼の友人達の生き様を絡めて描いたムネアツな青春受験映画である。】
ー イキナリ私事で恐縮であるが、今でも年に1.2回悪夢を見る。
周囲は私と同じ受験生で、皆、必死にペンを走らせている。私は自分の目の前の答案用紙が白紙である事に気付き、”残り、10分です。”と試験官の声が響く中、猛烈に焦りながらペンを走らせる・・、と言う夢である。
ハッキリ言って、トラウマである。
だが、あの年齢の時に必死に勉強した結果、メンタルも鍛えられ、今、休日にノンビリ映画を観ていられるのだと思っている。
そして、今作で矢口八虎(眞栄田郷敦)が、東京藝術大学の一次試験、二次試験に臨む姿を見て、且つての自分を思い出してしまったのである。
故に、ラストの合格発表のシーンで涙腺が緩んだのは言うまでもない。-
◆感想
■良かった所
1.矢口八虎が、好青年で頭も良く友達も多いが、夢を見いだせずに過ごす日々の描き方。
友人達とスポーツバーで呑んで、早朝の渋谷の空を眺めるシーン。そして、彼が家では両親に心配を掛けないように、振舞う姿。
食事が終われば食器をキチンと流しで洗い物をしている母(石田ひかり)の元に運び、家に入る際には靴をキチンと揃えて脱ぐ姿。彼が、両親からキチンと育てられた青年だという事が、丁寧な描写で分かるのである。
2.矢口八虎と鮎川龍二:ユカちゃん(高橋文哉)の関係の描き方。
ユカちゃんは女性のような服や髪をしているが、八虎は変な眼では見ない。逆にユカちゃんの存在が、彼に美術部の森先輩(桜田ひより)が描いた絵との出会いを齎している。
ユカちゃんも、東京藝術大学の日本画コースを目指しているが、彼の嗜好を認めない父親の行いにより、一次試験でキャンパスに×を付けて部屋を出て行ってしまう。
ユカちゃんの事を心配した八虎が電話を掛けた時の会話。
”海に居るんだけど、来れない?””いや、もうすぐ2次試験なんだけど。””アンタはいつも、安全圏にいるのよ。”という会話の後、八虎が嫌な予感がして入水しようとしていたユカちゃんを助け、海沿いの旅館でユカちゃんから”お互い、自分の裸を描かない?アンタは、色々と身に纏っているから服を脱ぐのは大変そうだけど。”と言って二人で自分の裸を描くシーン。
このシーンが、八虎の二次試験のシーンに効いてくるのである。巧い。
更に言えば、八虎の両親が心配しつつも、息子が選択した道を応援する姿と、描かれないが、ユカちゃんの生き方を否定する父親との対比も、さりげなく示されている点である。親の度量の違いが、子供に与える影響を暗喩している様に、私には思えたのである。
3.矢口八虎と遊び仲間の高校生との関係性の描き方。
特に、藝術大学受験に悩む八虎をフルーツパーラーに呼び出し、”俺、パティシエになるわ。”と言った遊び仲間の高校生の姿と、八虎が頑張る姿を陰で見守る皆の姿も、ボディブローのように効いてくるのである。
■もう少し、掘り下げて欲しかった所
1.ヨタスケ(板垣李光人)の聡明で、自信たっぷりだが、何処か屈折していて卑屈な理由をもう少し掘り下げて欲しかったかな。それにしても、板垣李光人さんは良い役者であるなあ。
2.八虎が通う美術予備校の同級生と八虎との関係性の描き方。けれども、予備校の先生を演じた江口のりこさんは、相変わらず抜群に巧いなあ。
<東京藝術大学の合格発表のシーン。合格番号が掲示されている所などは、私自身の合格発表を見に行った時のことを想い出す。ドキドキである。
家で電話の前で待っている八虎の両親に八虎が掛けた電話。
ホント、このシーンは涙腺が緩んだなあ。
両親が仕事や家事を頑張ってくれたから、八虎は夜間の美術予備校に通えたんだものなあ。あの八虎の電話は、最高の親孝行であり恩返しだと思ったなあ。
今作は、友人も多く、成績優秀だが夢がなかった高校生が、絵画の魅力に取り付かれ、東京藝術大学入学を目指す姿を、彼の友人達の生き様を絡めて描いたムネアツな青春映画なのである。>
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