ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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絵に興味ある人には響く
高校生の矢口八虎は成績優秀で他人の顔色を伺ってたためクラスで人気も有ったが、そんな毎日に空虚さを感じていた。苦手な美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出され、明け方の青い渋谷、を描いた。八虎は、絵を描いてみて、初めて本当の自分を出せたような気がし、絵に興味を持つようになり、のめりこんでいった。そして、国内最難関の東京藝術大学の受験を決め、邁進し・・・さてどうなる、という話。 絵が苦手だった高校生が、2年弱で東京藝大に合格するほど上手くなる、というのが現実離れしてるが、元々感性は有ったのだろう、という事でそこは良しとしよう。 八虎役の眞栄田郷敦が感情こもった良い演技をみせてくれた。最近彼は北村拓海に似て来た気がする。 鮎川龍二役が高橋文哉とは・・・交換ウソ日記の時のイメージが強かったから、めっちゃ減量して撮影に入ったんだな、と役者魂を感じさせてくれた。 天才高校生・高橋役の板垣李光人も暗くてこんな役も出来るんだと驚いた。 あと、桜田ひより、薬師丸ひろ子、江口のりこもそれぞれ良い味出していた。
実写版も良かった
勉強も人付き合いも上手くできる、だから毎日なんだか物足りない。そんなふうに生きてきた主人公・八虎が絵を描くことに出会い夢中になっていく…。美術の初心者が努力と戦略で東京藝術大学合格を目指す青春漫画の実写映画化。 原作漫画を読んでいたので大まかなプロットは知っていたけれど、実写化により実際に美術作品を目の当たりにし、絵を描く過程を動的に観れたことで、より八虎の直向きさや高い壁であることを感じられた気がします。 演出面ではちょっと気になるところもありましたが、へんてこ実写化にならなくて良かったです。
物語のテーマであるはずの「情熱」と「努力」が今一つ伝わってこない
たとえ天才でなくても、情熱と努力で成功できるという話は美しいし、主人公が「好きなこと」に巡り合い、それにのめり込んでいく姿には胸が熱くなるのだが、ひねくれた性格のせいか、世の中、それほど甘くはないだろうとも思ってしまう。 実際、主人公には、「天才と見分けがつかなくなるほど努力できる」という「才能」があった訳で、やはり、そうしたところは、そこらの凡人とは違うと思えるのである。 ただ、その割には、主人公が絵画に打ち込む情熱や、人一倍努力する様子が、映像表現として、今一つ伝わってこなかったのは、物足りないとしか言いようがない。途中、乗っていたバスが赤熱化したり、絵筆から火花が飛び散ったりする場面も出てくるのだが、こうした、VFXを活用した「情熱がほとばしる」ような描写がもっとあっても良かったのではないかと思う。 それから、予備校の油絵科の生徒として、せっかく個性的な面々を揃えたのに、そうしたキャラクターがほとんど活かされなかったのも勿体ない。彼らがもっと活躍していれば、後半になるにつれて物語が失速し、退屈に感じられることもなかったのではないかと思えてならない。 ラストの、東京藝大の受験のシーンでは、絵画の技量もさることながら、いかに個性を出すのかという「アイデア」の勝負であるということが分かって面白かったし、1次試験で主人公が描いた自画像も、その着想の妙を実感することができた。 その一方で、2次試験で主人公が描いた裸婦の絵については、確かに「素敵」とは思えるものの、こちらに芸術を解する鑑賞眼がないせいか、どういったところに「裸の薄っぺらさ」が表現されているのかが理解できず、やや釈然としないものを感じてしまった。 それから、受験の時に、主人公の腕に浮き出ていた湿疹のようなものの正体や、体調不良の原因についてもよく分からなかったし、それが、ストーリーに影響することもなかったのだが、あれは一体何だったのだろうか?
「好き」を人生の大半に置くことの大変さと大切さ
描くことで会話する話 原作未読ですが少なからず芸大に興味が有ったので鑑賞してみました。 原作マンガがかなり評判いいと聞いていたので、実写化で失敗したらかわいそうだなと心配していたが全の杞憂でしたね。 めちゃくちゃ面白かったですねぇ~ ストーリーも配役もめちゃよかった! 好きな事にのめり込む楽しさと挫折、目標に向かって挑戦し続け諦めない素晴らしい青春映画でございました。 2時間にギュッと詰め込まれているわりに見せ場とか小さめのエピソードとかバランス良くきっちり収まっていて退屈しなかったし美大受験生ってこんな大変な世界で生きてるんだなぁと感心してしまった。 主人公役のゴードン君よかったです、無気力な感じも情熱的な感じも、楽しさも焦りも、どれもいい演技するじゃないの! 彼は素でなんもできちゃいそうな天才肌な雰囲気あるけど(個人的意見です)それゆえの悩みとかありそうだし(個人の妄想です)ナイスキャスティングだと思った。 他の方々も癖強いキャラが多かったけれど皆さん頑張ってましたね。 原作漫画を読んでないのでキャラ比較とかできないのが悔やまれる。 鮎川くんとか再現度高かったのでわないだろうか? あ~原作読んどきゃよかった、この作品をもっと深く知れたしもっと楽しめただろうに・・・ 映画と漫画で表現方法違うし見方が変わっちゃうけれど劇中でもあった「それが青くみえたら青く描いていい」になぞらえて、原作のパワーを監督が感じたままに表現し出力した結果が本作品なのかと思うと感慨深い。 私は美術に興味はあっても見るだけでなにもしてこなかった、これからも何かを描いたり表現のための制作はしないと思う。 だけれど本作を見てなにか熱いモノ作りへの意欲を奮い立たされた気がする。 とりあえずこの高ぶった気持ちを少しでも燃焼するため、つたないレビューではあるが形を残そうと思いました。 真っ赤に熱せられた鉄を叩いて伸ばして削って、私だけのなにかが表現できるようになりたい。 邦画のロードショー作品で心動かされるのは稀なんだけれどもう一回見ちゃうかもなぁ。 ------------------------------------------------------------------------ 劇中セリフより 「1位になる作品じゃなくて最高の作品を作りなさい」 技法勉強して試して書き続けるしかないんだろうけれど、自分が納得いくものを作り上げるのだけでもめちゃくちゃ難しい。 他人から評価されるまでになるのはまだ果てしない道だけど、私に今できる事は続ける努力だけ。
俺にしか描けない絵がある!感性に響いたよ
原作未読なので、てっきり東京芸大の生活を描いた映画と思いこんでいたら、高校生活や大学受験を描いた映画でした。 前半は掴み所のない内容に感じましたが、後半は感性に響いてきて、どんどん引き込まれていく感じでした。 眞栄田郷敦さんの金髪姿がかっこいいですね。桜田ひよりさんの出番が少なかったです。 ヌードモデルの方も素晴らしいプロポーションで彫刻のようでした。プロのモデルさんですかね。 芸大の試験は、自分には無理です。主人公の絵に対する情熱と発想が素晴らしかったです。
とてもよかったです。
原作未読、アニメ未視聴です。 以前、ブルーピリオド展は見に行きまして絵の綺麗さに感動した記憶があります。 ストーリーはとても良かったです。 出てくる人もみんないい人たち(素行は別にして)で安心しました。 何かに熱中して頑張る若者をみると、自然と涙が溢れてきます。 日々生きてるとどうしても人と自分を比べてしまいますよね。 みんな本当の自分と理想の自分の差に苦しんだり、周りの才能に嫉妬したり… 映画だと個々に焦点を当てる時間があまりないので、漫画を読んでもっとみんなの立場を深掘りしたいと思いました。 いろんな立場の人が出てくるので、きっと自分と似た心情の登場人物が1人はいると思います。 あと、あの湿疹だけは何だったのかわかんなかった 笑
無性に絵を描きたくなりました(才能はないけれど)
YOASOBIの楽曲「群青」が好きだったので、興味を持って観に行きました。幾田りらさんの、どこで息を吸ってるの?と思う歌い方が凄いのもあるけれど、歌詞もカッコいい。きっと、映画もカッコいいはずと思って観に行きました。 絵を描くことに目覚めた高校生が、学費が安いからという理由で、「わかりました、最難関の東京芸大を目指します」と、宣言するところから始まる無謀な展開ですが、意外と淡々とした、お受験ものでした。 腕を痛めて、絵を描けなくなったり、挫折して旅に出たりすることもありません。頭のいい子らしく、コツを掴んでからは、スイスイと受験に臨みます。 なんで、淡々としてるかというと、絵の描き方で、感情の変化を伝えるのが難しいのかもしれないですね。でも、ところどころにカッコいいセリフも出てくるし、ちゃんと泣ける場面もあります。私は、才能ゼロですが、学生の頃は絵を描くのも好きでした。好きなことにトコトン打ち込むのも大変ですが、ちょっと羨ましいと思いました。 それと、薬師丸ひろ子さんが演じる高校の先生。飄々としていますが、言うことが鋭い。彼女は絶対、只者ではないと思います。
技術や戦略に先立つパッションの熱さ
「ブルーピリオド」は通常、絵画史ではピカソの青の時代を指す。そして、主人公に強くエモーションを与える渋谷の夜明けの蒼さはいわゆるブルーアワー。どちらも日本人の大好きなセンチメンタルなモチーフである。 このあたりをじっとりネチネチ描くのかと思いきや、映画では割とアッサリと通り過ぎる。まずはそこに好感を持った。 主題は東京藝術大学合格を目指す八虎の熱い日々。ストレートに描かれる。 感心するのは映画内に登場する絵画作品のリアルさ。八虎を導く森まるの作品がまずもって色彩の美しさからしてストーリーに説得力を与える。昨年の某映画の「黒い絵」が噴飯ものの出来で映画をぶち壊したのとは大違い。ただしすべての絵画作品が良いわけではなく、駄目な作品は駄目で、きちんと描き分けられている。 八虎の人物像がユニークなのは彼が優等生であるところ。努力と戦略立案能力で何をやらせてもそれなりに成果をあげることができる。でもそれだけでは東京藝術大学には合格できない。パッションが必要なのである。そのことをキチンと説明するためにはライバルの世田介との対比、そしてユカの視点が必要なのだろうが、映画ではややその部分が弱かった。特に天才である設定の世田介の作品があまり出てこないことがちょっと気になった。 最後に一つ、八虎が最初の美術の課題で描いた渋谷のブルーアワーの水彩画。キチンと可視化されてきれいな色合いの絵ではあるが、あれを一発で渋谷の夜明けと見切ったDQNの彼のセンスは凄いね。後でパティシェの道に進むようだけどさぞかし腕利きになるのでしょうね。
名言がたくさん
映画の前に流れる告知で ブルーピリオドを知り 興味を持ち観に行きました。 原作未読、アニメもあるんですね? 美大を目指す事に対して 子供の将来を心配して「食べていけない」 先人として経験した事を伝える母 父ちゃんは、経済的に苦しいだろうに 予備校へ行くお金を捻出してくれた LGBTに理解がなく 子供を全否定する親 などの親の子供に対する 姿勢を織り交ぜてましたね。 嫌なやつは出てない 天才の李光人さんがその役割か? 自身の劣等感や不安が一番の敵? 負けない諦めない、がテーマなのか… 主役の郷敦さんよかった。 金カムで見た時は、無敵の軍人 今回は、高校生 やはり演技が素晴らしいので 引き込まれました。 元気をもらって また何かにチャレンジしたくなりました。 是非映画館で観てください
情熱は武器!
原作はアニメを少し見ていた程度です。 原作者の山口つばささんが藝大に現役合格した張本人という事で、よりリアリティのある作品になっているのではと思います。 自分を突き動かす何かとの出会い、誰かの言葉。 芸術で食べていくことが難しくても、気持ちのままに絵を描き自分の道を進む姿は十分に大人になった自分にもグッとくるものがありました。 八虎を演じた前田郷敦さんの内から湧き出る情熱をキャンバスに傾ける表情と勢いがとても良かった。 高橋文哉さんはスラっとしたスタイルと美しさが見事にハマり過ぎていた…笑 朝の渋谷は自分には何色に見えるんだろう?
見に行く価値なし
原作を知ってるからというのが大きいのかもしれないですが、私としては見に行く価値なしと判断。 映画を見て原作と違う部分や、ストーリーの流れ、そこをカットするのであればここのシーンはいらないのでは?と思う所が多々。 蕁麻疹のシーンも、2次試験の体調不良の中諦めないといった姿勢などは全く表現されておらず。 アニメも途中までしかやっていないからしょうがないのかとは思うけど、それでも一人一人のキャラの不完全燃焼感が残る。 わたし的には言い出したら止まらないぐらい不満な作品でした。
漫画実写化の成功作 オススメします
原作の漫画もアニメも見ていたので楽しみに鑑賞。 アニメも手掛けた吉田玲子脚本なので2時間弱に凝縮したストーリーはお見事でした。 脇役たちの想いや挫折ももう少し見たかったですが矢口八虎に主眼を置いた描き方としてはこれでベストだと感じました。 俳優たちも適材適所で原作に近いイメージ。漫画原作の実写化は期待外れのイメージを最近は次々と裏切って良作が多いです。 今作もおススメ度は満点。特にやりたいことが見つからない若者に見てほしい。心が熱くなりました。
漫画原作ですがしっとりめ。
漫画未読で金髪のゴードンくん目当てで行きました。 新宿初日金曜で8割の入り。 シンプルで淡々としてますが良かったです。 全キャストが上手いです。 ありふれてるキラキラ青春映画ではないです。 スマホやらAIやらで効率重視の世の中で アナログはええなと再認識するかな。
青春物語の新しいジャンル
だね。漫画未読。 青春全般の言いたいことはほぼ同じなワケでどうでもイイんだけど、 新しいジャンルで青春やってるから甘めの採点にしましたw steam教育
芸術への愛が詰まった良い映画。
今年288本目(合計1,380本目/今月(2024年8月度)13本目)。 ※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。 (前の作品 「プー2」→この作品「ブルーピリオド」→次の作品「ノリャン 死の海」) テレビアニメ版などが原作なようですね。 そのため、確かに普通に考えるとかなり設定に無理があろう点(一般常識論など。いくつかは後述)はありましょうが、美大でも音大でもいわゆる広義の意味での「芸術系大学」については当事者の後援などあったようでかなり詳しく描かれています。 こうした点について描く映画といえば、去年だったか「私は線を描く」だったかのタイトルで取り上げられた書道の例くらいで数が少なく、また日本においてはやはりごく少数といえる芸術系大学(体育系大学等も超広義に含めてもやはり全体からすると少ない)等を扱っていたという点はよかったのかなというところです。 こうした大学への進学には親の理解が必要なところ、最初はいろいろ反対もしますが最終的には賛成して受験当日見送っていく親の対応なども評価が良かったところです。大学受験会場で彼を待ち受けていたもの、またその結果は…というところになるとネタバレになりましょうね。 採点に関しては特段気になる点まで見当たらないのでフルスコアにしています(ただ、結局「推薦を受ける」という話になってましたっけ?国立大学はどこであろうと共通テスト(旧センター試験)の受験が必須です) -------------------------------------------------------------------- (減点なし/日本におけるこうした大学への進学と、中学高校の接続事情) 日本ではいわゆる「実技系科目」と呼ばれ高校の入学試験ではおよそ出てこない(特に公立高校だとまともに採点できない)実技試験はその関係で、中学→公立高校入試では、内申点を倍にするなどして対応している都道府県が多いです(私が大学進学したときの広島は確か2倍扱いだったかな)。一方で名目上はこれら実技科目は中学では全てやります。名目上は義務教育だからです。 しかし、高校にはいると、芸術、音楽…(あとは、工芸と書道)と分かれてしまい、単位数も「各1」の「どれか」だけが必須単位の扱いで、「~2」「~3」を設けている高校は少ない(他の必須科目や、一般的な国公立合格を目指すカリキュラムにすると時間が絶対に足りなくなる)のが実情です。これは実際にそこまで扱える教員が少ない、また、美大音大等を目指す場合は公立であろうと私立であろうと実際に専門の学校(ここではそれ専用の予備校といったほうがよい)に通うのが普通という実際上の問題によるものです。映画内でも専門予備校などに通っているのはそうした事情でしょう。 かつ、高校を公立高校で選ぶにせよ私立高校で選ぶにせよ、基本的に芸大音大ほかを想定した教育を行っている高校は少なく(それらの私立の付属私立高校はまた別だが、高校入試並みとはいえ実技が科されることになる)、「行きたくてもいけない」という事情以上に、「日本ではおよそ想定されておらず、行きたいなら願書の提出等はするが勉強は各自でやってね」に実質的になってしまっている点はあります。各「~1」だけは必須なので全員学習しますが、それはあくまで指導要領の関係であって、それだけで芸術系大学に入れるわけでも何でもないからですね。 一方で「中学まででは最終的に全て学習する」とは書きましたが、逆に言えば高校でその初歩の「~1」を学習もしない他の科目(音楽にせよ美術にせよ)に関してはそこどまりであり、それもそれで何だかな(日本の日常生活でそれらの中学レベルの知識レベル「さえ」必要となるシーンはほぼないといって差し支えないが、かといってそうであるなら、逆に何で必要なのかもよくわからなかったりする)といったところはありますね。 また、「国公立が無理ならせめて私立でも」というような趣旨の発言があったと思いますが、日本ではこれらのいわゆる「芸術系大学」は私立まで広げても数が少なくむしろ地方クラスでも単科であるかないかくらいです(例えば広島にはエリザベト音楽大学という私立大学がありますが、名前の通り「音楽」のみの単科です)。
試写会にて鑑賞。悪くはない。ビジュは完璧で眼福。
原作マンガ1、2巻既読。 端折られてたり、キャラクターが少し雑で感情移入しにくいまま進むのが気になりましたが、、、2時間に落とし込むには仕方がないのかな。 原作を知らなくても映画自体は理解出来て楽しめますが、読んだ方がより、端折られてるシーンや心理描写を自分の中で補うことが出来るので、読んでから観る方が、映画として完成しそうだな、とは感じました。 メインキャストの方々は皆、眼福。演技も良かった。誰も置いてぼりがいない。 ビジュアルが完璧。原作からそのまま出てきたよう。特に、ユカちゃん、高橋世田介、大葉、桑名マキ、橋田悠。 もしファンの方で観に行くのを迷っている方がいたら、ビジュを拝みに映画館の大きいスクリーンで観ることをおすすめします。特に眞栄田郷敦さんと高橋文哉さんのファンの方は。 桜田ひよりさんと板垣李光人さんは、シーンが思ったより少ない印象。 代わりに橋田役の秋谷郁甫さんと桑名マキ役の中島セナさんが思ったより出てた印象。 眞栄田郷敦さんはとにかくカッコいい。ただ、大画面に映る度に、あぁカッコいい、、ああ、、でもプラベは妻子持ちなんだよな、、。って萎えて。感情がジェットコースター。本当に申し訳無いですが、どうしても妻子持ちが拭えない。それが高校生とな、、となってしまって。申し訳ないです。眞栄田郷敦さんとしては、ビジュと裸体の筋肉は最高でした。 高橋文哉さんの顔の綺麗さ、細さとスタイルの良さに驚いて、一瞬飛びました。鑑賞後にインタビュー記事を見かけましたが、8キロの減量と脱毛に挑んだ、と。役作りの努力に納得のユカちゃんでした。マンガからそのまま飛び出してきたくらい似てました。イケメンな上に、女性姿も似合うなんて聞いてません。同じ女性として、なんかへこんで帰りました。高橋文哉さんの女性ファンの方は大変ですね、、。 桜田ひよりさんの森まるは、ぽっちゃりこそ似てなかったものの、可愛らしくて、ほのぼのでした。 板垣李光人さんの高橋世田介は、卑屈さと負と闇みたいなオーラが滲み出てて、化けるなぁって感じでしたね。でもビジュがいい。お顔が綺麗。 秋谷郁甫さんの橋田も原作通りのビジュアルで、違和感無くて逆にびっくり。これ再現一番難しいと思ってました。(ストーリーの流れ的になのかもしれませんが)下手したら、桜田さんと板垣さんより出てた印象。これから事務所に推されていくんだろうな。 中島セナさんの桑名マキも原作通りのビジュアル。すごい。特に目が、それぽかた。 江口のりこさんの大葉は、笑っちゃうくらい江口のりこさんでしたね。好きです。 薬師丸ひろ子さんの佐伯先生は原作とは少し違いましたが、映像としては好きでした。 石田ひかりさんもお美しいですね。 桜田ひよりさんのバーター?事務所繋がりで、濱尾ノリタカさん出てましたね。一瞬でしたが、もっと見たかったな。 驚いた事に、眞栄田郷敦さんと高橋文哉さんが全裸(後ろ姿)OKで。 2人とも後ろ姿が綺麗過ぎ。 眞栄田郷敦さんの鍛えられた体と高橋文哉さんの綺麗な細さ。惚れ惚れでした。ファンは直視出来ないかも。映画館じゃなかったら、確実声出てた。ここくらいかな。この映画の唯一の映像美は。 ヌードモデルを使った事にも驚きでした。(デッサン?シーン) 2時間なので仕方ないですが実際、素人でも当たり前に藝大、美大の受験は、こんなもんじゃないだろ、とは感じました。美大を目指すと言う事はこんな世界なんですね。藝大恐ろしや、、。あと予備校のシーンも。現役生や浪人生が見たら、ツッコミどころあるのかな、、。観た方のリアルな映画の感想が知りたいです。 また、劇中の提供された作品も見れる為、美術に触れている方はそこも面白いかと思います。 同じものを描いていても全く違う絵が完成する、その不思議さに、改めて驚きでした。遠い記憶の美術の授業を懐かしく思い出しました。美術の先生が藝大出身だった事も思い出し、すごい人だったんだな、、、と15年越しになんだか申し訳ない気持ちに。 フライヤーやティザーから、もっと映像美(渋谷も)あるかと思ったら、全くそんな事無くて残念。期待してたので、マジか、って感じでした。なんか肩透かしを食らったかも。 予備校に通う為のお金の描写がなくて疑問に思ってたけど、それはマンガ読んで納得。 芸大受験まで○○日の描写のところで流れる音楽が、、勿体無い。映画自体を安っぽくさせてる感じがして、合わない。 あとバスのシーン。 ん?って。あの炎は、余計かも。 LGBTQ問題が入るのは、まぁ今風なのかなと思ったり。 八虎とユカちゃんの距離の詰め方の描写も薄かった。急に仲良くなってんな、って。そして極め付けは海。ここは後半まで描かれるところでもあるから、ちょっと足りない気が。マンガ見て補う方が良さそう。 キャストの方々はこの映画の為に、美術の先生から絵を指導されたと思うけど、その努力が感じられる描写が劇中には少なくて、ちょっと残念。 美術の上手い下手ってなに?ピカソって下手じゃない?なんであれが作品として評価されてるの?あれの良さとは?って美術の世界に対して、正解は?って疑問に思ってたり、よく分かんないわ、なんて思っていたけれど、プルーピリオドを通して、少しは理解出来たかもって思えた。 水彩の絵を描いてみたいって思って描き方教えてるインスタみたり、人生初の美術館に行ってみたいな、藝大の学祭に行ってみたいな、なんて気持ちが芽生えちゃうくらいには影響受けました。 やっぱり死ぬ気で取り組む姿は、刺激をもらえますね。(綺麗事だけじゃ無くて挫折も描かれてます。) 絵って簡単だけど、一度踏み込んだら、なかなか抜け出せない、やばい世界ってのは分かりました。自滅と自我が常に戦ってて神経すり減らして、ある意味少しおかしい?変わってる?くらいじゃないと極められないのは、そうよな、、と。妙に納得。 映画までは熱くならないけど、なんか自分も、って思いたくなるそんな映画でした。 続編ありそうな気もしますが、高橋文哉さんのユカちゃんのビジュ寄せのハードさを考えたら、無いのかな、、、。ただ続編があれば、また観に行きたいですね。
メッセージ性とは裏腹に映画として個性に欠ける
1本の映画として綺麗にまとまりすぎて、伝えたいことが薄く見えてしまうのが残念。演技は全員素晴らしいので、もう少し心情を丁寧に描けたら没入できたと思う。かといってつまらない訳ではないので、万人受けするはずです。
ラスト圧巻
眞栄田郷敦、凄まじい! 絵を描くというシンプルで静かな動きなのに 場面によって、ほとばしるエネルギー、葛藤、 喜びがビシビシ伝わってくる。 後半、気づいたら泣いてた。 でもこの涙と心の震えを説明する言葉が 見つからない。 すごい。 あっという間だった。 忘れかけてた自分の中の熱いものを思い出させてくれる映画。
『線は、僕を描く』を否応なしにも想起させるが、絵にハマっていく過程...
『線は、僕を描く』を否応なしにも想起させるが、絵にハマっていく過程を上手く描けていたと思う。ポジティブに言うと主人公が埋没していなくて素晴らしかったし、ネガティブに言うと周りの登場人物の描きこみ不足というか、もう少し踏み込んでほしいとは思ったけど、2時間にまとめるとこうなるかなと思う。 ブラックアウト演出が多いのは好みが分かれるところ。安易に自死を匂わせるストリーテリングも好みが分かれるところ(ここは原作の問題かも)。
知らない世界だからこそ目指す姿に見入ってしまう
美術の世界を知らなかったのもあり、絵に興味を持ち藝大へを目指す流れがとても惹きつけられて見入ってました。 何気なく消費しているだけのモノを努力して作り上げている人達が居る世界、というのに興味があるのであれば飽きずに見れると思います。 全体を通して、頑張っても才能ある人が目の前に現れて現実を突きつけられても、 それでも頑張って行く姿がとても印象深く良かったです。 特に終盤はラストスパートに向けて頑張って行く流れがテンポ良く感じました。 周りが脱落していく中でも、突き進んでいく姿は格好良かったです。 美術は見たままではダメなんだというのも特に印象深かったです。 大きい画面で見るのもですが、無音になる部分含めて映画館で見るからこそ音響としても良かった部分があったと思います。 特にスタッフロールの最後は感慨深いのもありました。 シーン転換が雑に感じる部分もありましたが…比較的長めの映画の割には間延びせずに収まっていると思います。 ポップコーンはMサイズでも食べるのは余裕でした。 人によってはLサイズでも余裕…かもしれないと思います。 あまり主人公に感情移入は出来ず、周りで主人公を応援している的な感じのする作品にも思えました。
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