ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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好きな事をひたすら努力できるって素晴らしい!!
原作は未読。
勉強の成績は良いが本気で打ち込めるものが無く、人に合わせるように生きてきた主人公が、絵に目覚め東京芸術大学を目指す物語。
青春学園ドラマ作品は数ある中で、美術がテーマの作品は珍しいのではないでしょうか。そもそもスポーツものと違って、勝敗や良し悪しの判断が難しい美術の世界を素人でも分かりやすく表現されていたのは良かった。
主人公が絵を描くことが好きという事に気づき、ひたすら努力を重ね、挫けそうになりながらも着実に実力を付けていく様は素直に応援したくなる。
そして、ただただ好きな事を貪欲に頑張れるってのは何とも羨ましくも感じた。
久しぶりに娘と映画鑑賞をしましたが、娘も美術部。
何か感じるものもあったのではないかと思います。
少し残念だったのは、主人公を取り巻く仲間たちのサイドストーリーがほぼ無かったこと。
それぞれのキャラクターにも芸大を目指す物語があるだろうに、映画では尺が足りず盛り込めなかったのだと思います。
きっと原作では少なからず描かれているとは思うので、尚更原作が読みたくなりました。
文化系の熱くなれる作品です✨
若干の物足りなさを感じつつも良かった!
原作とは違う雰囲気も好きでした
原作未読でしたが、自分も美大受験をしたことがあったので観に行きました。予備校の雰囲気とか講評で泣いちゃう子がいるとか、「絵なんて趣味でいいだろ」とか、「あー こんな感じだったー…」と当時の感触が蘇りました。
何でもオールマイティにこなせる主人公が、つぶしの効く進路を捨てて美術一本にしたのは、死んだように生きていきたくなかったということ。手堅いけど手応えのない人生は、いずれ自分を蝕んでいく。本当の自分をアウトプットできる世界を見つけてしまったら、もう手堅い生き方になんて戻れない。おそらくずっと、周りに合わせて本当の自分をさらけ出せず苦しかった。「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」のセリフは、そういう意味だと思います。
主人公と元おな中のユカちゃんは最高にかわいいし綺麗だし(高橋文哉の役作りは圧巻!)、何より主人公が母親にまっすぐ届ける言葉が刺さって、1巻だけ原作も読んでみました。
原作マンガの方がポップな感じでテンポもいい。当然、情報量もセリフも多い。主人公はもっと器用で明るいキャラです。2巻目以降はさらに深掘りされるのでしょう。「原作と違う!」と仰る方がいるのはごもっとも。
でも私は、映画の少し不器用で静かな、時にシリアスなテイストがやけに気に入って、2回目も観に行きました。セリフは所々割愛されているけど大事なところをきちんと見せているし、やっぱりユカちゃんにはキュンとさせられるし、主人公と母親のシーンは沁みる。ちょっとした「リトルダンサー」ですね。親と進路のことでぶつかったことのある人は、どこかしら響くのでは。
映画は、エフェクトのかけ方も音楽の使い方も巧みで、ハイセンスだと感じました。3回目も観に行こうか検討中。
なお、どうでもよいことですが、芸大(美術)の一次試験て今は国技館じゃないんですね。ずっと国技館のイメージだったので、この映画で「今は違うの!?」となり、調べたら2009年で終わってたみたいです。昔とは色々変わっていました(当たり前か)。
「描きたい」の思い
【ブルーピリオド】
空虚な高校生活の中で絵を描く喜びに偶然出会い、東京芸大を突如目指し始める青年のお話です。
「絵が描きたい」「上手くなりたい」という彼の思いは熱くヒリヒリ伝わります。努力は才能を超えられるのかの迷いも心に迫ります。しかし、それが「東京芸大を目指す」に直結する事にどうしても違和感が拭えませんでした。つまり、芸大に合格できる絵が「よい絵」なのでしょうか? 少なくとも必要条件ではあるのでしょうか?
いや、そんな事は無い筈です。僕たちが観たいのは、『ルックバック』の京本の様に、たとえ引き籠りでも人の心を捉えられる絵を描く人が苦闘する物語です。『Blue Giant』の大の様に、たとえ音楽学校などに通わずともステージで藻掻きながら才能を研ぎ澄ませていくアーチストのお話です。
これが、「東大一直線」の様に、「とにかく東京芸大に受かりたい」を真ん中に据えた作品ならばもっとスッキリしていたでしょう。でも、「芸大の試験があの様に進められるのか」が分かったのは収穫でした。
期待以上に面白い。
シナリオが残念
漫画原作のシナリオが難しいのは分かる。
2時間で何をテーマにし、何を引き算するか。
引き算から生まれるメリハリと心に刺さるテーマ。
漫画原作の映画ではこの計算がとてつもなく難しい。今回も期待して失望。
最後まで観ると八虎の「高校生としての進路に向かい合う成長」にしか見えなかった。
藝大受験を扱うなら「若き凡人が天才と対峙する」くらいの風呂敷を広げて欲しかった。
藝大入学の後の苦悩に続けて欲しかった。
続きが作れないのは理解しているけど、漫画を読んだことのない人に感動させれるシナリオでも演出でもないのだから。
せめて漫画を読んでる人に納得のいく内容であってほしい。
しかし、他によくありがちな。
原作のエピソードに振り回されてテーマが何かも分からないシナリオよりは全然良い。
そうなるしかなかった青年の物語
予告を観た時はキャラクターのコスプレっぽさに、観る気が起こらなかった。
けど、評判を耳にして観てみた。
ゾクゾクした。何度も。
この主人公は自分の事を天才ではないと言う。しかし、やはり天才だと思う。
才能があり、努力を努力と思わない人。その事で頭がいっぱいの人。その為の追及心や行動力が人並み外れている人。そんな人が天才だと思う。
自分もそうなりたいと思っていた。けど、「なりたい」と思ってる時点でそうはなれないんだろう。
これは、そうなるしかなかった青年の青春映画だった。
良い映画だ。
現在大ヒットしているアニメ映画「ルックバック」と併せて観たい。
そちらは「才能はあるけれど何がが足りない、天才ではない少女二人の物語」だった。
#ブルーピリオド
とても面白かった
クリエイティブさんは直面する。
「好きなことをする努力家は、“最強”」
美術館とかで絵を見る時、この絵にはこういう意味が込められてるのかなとか、描いてる人はこういう事考えながら描いてるのかなとか、解釈って見る人それぞれにあると思ってて。
“世の中の色々”も本質はそうだよなって改めてこの映画観て思ったなー。
多くの人がこう思ってるからこうとか、マジョリティ側の意見や考えがパワー持っちゃう事が多いけど、
「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」
この先輩のセリフが、この思考が、賢くはないけど、でも本質的で大事だなって考えさせられた🤔🌟
映画自体は、なんか映画っぽくなかった。
オシャレなCMっぽかった印象←
あと出てくるキャラクターがみんないい人。
でもみーんな、どこか薄っぺらい。
高校の先生も、塾の先生も、同級生もみんな、薄っぺらい良い奴。
なんか人間味ない奴らばっかの印象だった。
それが、映画の尺で、このストーリーで、色んなキャラクターをフィーチャーする余裕時と間が無かったのか、原作がそうなのかは分からんが💦
かんはれ
自分も夢中になれるものをまた見つけたくなる作品!
八虎くんの眼
八虎くんの眼にとても惹かれました。制作中は、手元はあまりとらず、彼の懸命な表情と眼がうつされていました。あ…描きたいものが見つかったんだ…と伝わってきました。
原作は読んでいません。絵に出会う前の八虎くんは、生きている手応えがなく… この頃のふらふらっと生きている感じがあらわれてました。この主人公は、何か心がごちゃごちゃしていて、理由もわからず、母親に当たり散らすタイプではないようでしたね。素直で。頭がいいからか、夢中になるものを見つけると、周りに言われたりすることも、気にならないのだなと思いました。そんな友達もいなかったかな。
お話はとても澄み渡っていて、キラキラしていました。
一番印象に残ったのは、郷敦くんの魅力ですね。眼の中に熱がありました。暴れてくれそうな。ゴールデンカムイの尾形もよかったです。このお話は、ひたむきな素直な青年であったのですが、次は、自分を見失いかけた、周りの眼を気にしすぎて、自分自身が嫌いになるような、魂が深い沼底に沈んでいるような、そんな役を見てみたいです。
出逢い。
原作第12巻までは読了している。ブルーピリオド展にも足を運んだ。その上で、劇場鑑賞。
非常に良かった。周りに何となく合わせて、流されて、気づいたらもうこんなに年齢を重ねてしまった、そんな大人は多いと思う。大多数がきっとそう。それでもそれなりに生きていけるし、そこそこ幸せな人も少なくないだろう。
でも。本当は自分の心に訴えかけてくる何かがあったんじゃないか、本当は手を伸ばして掴み取るべき何かがあったんじゃないか。振り返ってそう思う瞬間、きっとあると思う。または、そのふとよぎる想いに蓋をして鍵をかけて。片目を瞑って生を全うしようとしているか。
この生は一度きりしかない。死は皆に平等にやってくる。自身の鉱脈を見つける余地のある国、この日本国に生まれた幸運の下生きているなら、息絶えるその日まで掘り続けてもいいんじゃないか。そういう思いを新たにさせてくれた作品だった。
そして、本質を掴むって何か、そもそも本質とは何か、を今も考えている。
原作は読んだことないんですが…
大好きな芋生さんが出ていた
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