ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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アイデンティティを確立する
原作やアニメは観ていません。
主人公 八虎(眞栄田郷敦)が自身のアイデンティティを確立させていく作品だと思いました。
人と自分とを比べて一喜一憂するのではなく、
絵を通して自分は何者なのか、まわりの人たちから様々な気づきを得ながら
追求していく八虎の姿が率直にカッコいい生き方だなと思いましたし、
自分の生き方を見つめてみるきっかけにもなりました。
絵を始めてみるきっかけになった森まる先輩(桜田ひより)、
東京藝術大学が受かるくらいに最後のひと皮がむけたきっかけになったユカちゃん(高橋文哉)。
この二人が八虎を輝かせていましたね。
眞栄田郷敦のかっこよさは言うまでもなく、
私個人としては『バジーノイズ』以来注目している桜田ひよりの美しさが
神々しくて作品にも非常にマッチしており、眼福でした。
鑑賞後感が良いのもおススメできるポイントですね。
※本当は公開初日に観る予定にしていたのですが、地震によりそれどころではなくなり、
しかしながら、漸く本日鑑賞できました。
すごいスピードで日常が戻ってきたことには、さまざまな復旧に関わっている人たちのおかげです。
心から感謝しております。
好きこそものの上手なれ
原作漫画を実写映画化した作品で原作とアニメは未視聴。退屈な日々を送っていた高校生が美術の世界に挑む姿を描いた青春物語。難関の東京芸術大学に挑戦する主人公を眞栄田郷敦が見事に演じていて後半の試験シーンはなかなか見応えがあった。
2024-131
この実写化は見事というほかない。
原作は全て既読。
そもそも絵画と言う抽象的な題材を扱っているので、実写化するにあたってそこをどう見せるかが心配だった。
結果として、妙に奇抜な表現に走らずに、むしろ愚直にその絵画(素描や油画)を見せる手法にしたのは正解だったと思う。
それに加えて、ほぼ原作のイメージを損なわないキャスティングも良かった。
主人公である八虎を演じる眞栄田郷敦がらしさの中に、繊細な感情を有する役柄を見事にこなしていたと思う。
ユカちゃん=高橋文也、世田介くん=坂垣李光人は、入れ替えてもアリだったかも(今回も良いけどね)
中でもいちばんジャストフィットしていたのは、予備校教師の大葉先生役の江口のりこだったなぁ。思わず笑ってしまった。
努力の才能
なんでもそつなくこなすけれど人に合わせてばかりで自分を持たない高校生が、絵を描くことに楽しさをおぼえて藝大を目指す話。
不良と呼ばれつつも陰ながら勉強をし、成績に問題はないけれど特にやりたいこともない主人公が、美大を目指す先輩の絵に魅せられて背中を押されて美術の課題を描いて変化する。
普通に進学し普通に就職するんだろうという、なんとなくの人生に訪れた転機ということで、情熱や努力は良かったけれど、美術や芸術のなんたるかがこれっぽっちも解らない自分には、そういう面では響かなかったし、唐突に載っけてきた腕のこととか体調不良とかは、原作では何かあったのかも知れないけれど今作では何も活きていない感じで、拾わないならいらないんじゃ?という感じ。
バイトしている感じでもないのに遊び歩いたり、画材や講義の費用にも困った様子もないしでそこら辺の苦労もか感じられないしね。
ということでストーリーそのものは良かったし面白かったけれど、なんだか上っ面な感じがしてしまった。
好きなことに全力を注ぐ事の尊さ
作品毎に成長している感じがする眞栄田郷敦を見たいと思い鑑賞。単に好きなこと、ではなく生きていることを実感出来る、全てをかけて打ち込みたいと初めて思えた事のために、必死に技術を磨きながら、感性が磨かれていく様が描かれている。自分の全てをかけるものを、見つけられるって凄く幸せなことだ。高校生にしては少し成熟してる感はあるが、無理な感じはしなかった。単なる思春期のティーンの話し、ではなく、生き方を追求しているような熱を感じる作品だった。
原作未読。アートを主題にする作品としては、主人公を優秀だが平凡な...
絵に興味ある人には響く
高校生の矢口八虎は成績優秀で他人の顔色を伺ってたためクラスで人気も有ったが、そんな毎日に空虚さを感じていた。苦手な美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出され、明け方の青い渋谷、を描いた。八虎は、絵を描いてみて、初めて本当の自分を出せたような気がし、絵に興味を持つようになり、のめりこんでいった。そして、国内最難関の東京藝術大学の受験を決め、邁進し・・・さてどうなる、という話。
絵が苦手だった高校生が、2年弱で東京藝大に合格するほど上手くなる、というのが現実離れしてるが、元々感性は有ったのだろう、という事でそこは良しとしよう。
八虎役の眞栄田郷敦が感情こもった良い演技をみせてくれた。最近彼は北村拓海に似て来た気がする。
鮎川龍二役が高橋文哉とは・・・交換ウソ日記の時のイメージが強かったから、めっちゃ減量して撮影に入ったんだな、と役者魂を感じさせてくれた。
天才高校生・高橋役の板垣李光人も暗くてこんな役も出来るんだと驚いた。
あと、桜田ひより、薬師丸ひろ子、江口のりこもそれぞれ良い味出していた。
実写版も良かった
物語のテーマであるはずの「情熱」と「努力」が今一つ伝わってこない
たとえ天才でなくても、情熱と努力で成功できるという話は美しいし、主人公が「好きなこと」に巡り合い、それにのめり込んでいく姿には胸が熱くなるのだが、ひねくれた性格のせいか、世の中、それほど甘くはないだろうとも思ってしまう。
実際、主人公には、「天才と見分けがつかなくなるほど努力できる」という「才能」があった訳で、やはり、そうしたところは、そこらの凡人とは違うと思えるのである。
ただ、その割には、主人公が絵画に打ち込む情熱や、人一倍努力する様子が、映像表現として、今一つ伝わってこなかったのは、物足りないとしか言いようがない。途中、乗っていたバスが赤熱化したり、絵筆から火花が飛び散ったりする場面も出てくるのだが、こうした、VFXを活用した「情熱がほとばしる」ような描写がもっとあっても良かったのではないかと思う。
それから、予備校の油絵科の生徒として、せっかく個性的な面々を揃えたのに、そうしたキャラクターがほとんど活かされなかったのも勿体ない。彼らがもっと活躍していれば、後半になるにつれて物語が失速し、退屈に感じられることもなかったのではないかと思えてならない。
ラストの、東京藝大の受験のシーンでは、絵画の技量もさることながら、いかに個性を出すのかという「アイデア」の勝負であるということが分かって面白かったし、1次試験で主人公が描いた自画像も、その着想の妙を実感することができた。
その一方で、2次試験で主人公が描いた裸婦の絵については、確かに「素敵」とは思えるものの、こちらに芸術を解する鑑賞眼がないせいか、どういったところに「裸の薄っぺらさ」が表現されているのかが理解できず、やや釈然としないものを感じてしまった。
それから、受験の時に、主人公の腕に浮き出ていた湿疹のようなものの正体や、体調不良の原因についてもよく分からなかったし、それが、ストーリーに影響することもなかったのだが、あれは一体何だったのだろうか?
「好き」を人生の大半に置くことの大変さと大切さ
描くことで会話する話
原作未読ですが少なからず芸大に興味が有ったので鑑賞してみました。
原作マンガがかなり評判いいと聞いていたので、実写化で失敗したらかわいそうだなと心配していたが全の杞憂でしたね。
めちゃくちゃ面白かったですねぇ~
ストーリーも配役もめちゃよかった!
好きな事にのめり込む楽しさと挫折、目標に向かって挑戦し続け諦めない素晴らしい青春映画でございました。
2時間にギュッと詰め込まれているわりに見せ場とか小さめのエピソードとかバランス良くきっちり収まっていて退屈しなかったし美大受験生ってこんな大変な世界で生きてるんだなぁと感心してしまった。
主人公役のゴードン君よかったです、無気力な感じも情熱的な感じも、楽しさも焦りも、どれもいい演技するじゃないの!
彼は素でなんもできちゃいそうな天才肌な雰囲気あるけど(個人的意見です)それゆえの悩みとかありそうだし(個人の妄想です)ナイスキャスティングだと思った。
他の方々も癖強いキャラが多かったけれど皆さん頑張ってましたね。
原作漫画を読んでないのでキャラ比較とかできないのが悔やまれる。
鮎川くんとか再現度高かったのでわないだろうか?
あ~原作読んどきゃよかった、この作品をもっと深く知れたしもっと楽しめただろうに・・・
映画と漫画で表現方法違うし見方が変わっちゃうけれど劇中でもあった「それが青くみえたら青く描いていい」になぞらえて、原作のパワーを監督が感じたままに表現し出力した結果が本作品なのかと思うと感慨深い。
私は美術に興味はあっても見るだけでなにもしてこなかった、これからも何かを描いたり表現のための制作はしないと思う。
だけれど本作を見てなにか熱いモノ作りへの意欲を奮い立たされた気がする。
とりあえずこの高ぶった気持ちを少しでも燃焼するため、つたないレビューではあるが形を残そうと思いました。
真っ赤に熱せられた鉄を叩いて伸ばして削って、私だけのなにかが表現できるようになりたい。
邦画のロードショー作品で心動かされるのは稀なんだけれどもう一回見ちゃうかもなぁ。
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劇中セリフより
「1位になる作品じゃなくて最高の作品を作りなさい」
技法勉強して試して書き続けるしかないんだろうけれど、自分が納得いくものを作り上げるのだけでもめちゃくちゃ難しい。
他人から評価されるまでになるのはまだ果てしない道だけど、私に今できる事は続ける努力だけ。
俺にしか描けない絵がある!感性に響いたよ
とてもよかったです。
原作未読、アニメ未視聴です。
以前、ブルーピリオド展は見に行きまして絵の綺麗さに感動した記憶があります。
ストーリーはとても良かったです。
出てくる人もみんないい人たち(素行は別にして)で安心しました。
何かに熱中して頑張る若者をみると、自然と涙が溢れてきます。
日々生きてるとどうしても人と自分を比べてしまいますよね。
みんな本当の自分と理想の自分の差に苦しんだり、周りの才能に嫉妬したり…
映画だと個々に焦点を当てる時間があまりないので、漫画を読んでもっとみんなの立場を深掘りしたいと思いました。
いろんな立場の人が出てくるので、きっと自分と似た心情の登場人物が1人はいると思います。
あと、あの湿疹だけは何だったのかわかんなかった 笑
無性に絵を描きたくなりました(才能はないけれど)
YOASOBIの楽曲「群青」が好きだったので、興味を持って観に行きました。幾田りらさんの、どこで息を吸ってるの?と思う歌い方が凄いのもあるけれど、歌詞もカッコいい。きっと、映画もカッコいいはずと思って観に行きました。
絵を描くことに目覚めた高校生が、学費が安いからという理由で、「わかりました、最難関の東京芸大を目指します」と、宣言するところから始まる無謀な展開ですが、意外と淡々とした、お受験ものでした。
腕を痛めて、絵を描けなくなったり、挫折して旅に出たりすることもありません。頭のいい子らしく、コツを掴んでからは、スイスイと受験に臨みます。
なんで、淡々としてるかというと、絵の描き方で、感情の変化を伝えるのが難しいのかもしれないですね。でも、ところどころにカッコいいセリフも出てくるし、ちゃんと泣ける場面もあります。私は、才能ゼロですが、学生の頃は絵を描くのも好きでした。好きなことにトコトン打ち込むのも大変ですが、ちょっと羨ましいと思いました。
それと、薬師丸ひろ子さんが演じる高校の先生。飄々としていますが、言うことが鋭い。彼女は絶対、只者ではないと思います。
技術や戦略に先立つパッションの熱さ
「ブルーピリオド」は通常、絵画史ではピカソの青の時代を指す。そして、主人公に強くエモーションを与える渋谷の夜明けの蒼さはいわゆるブルーアワー。どちらも日本人の大好きなセンチメンタルなモチーフである。
このあたりをじっとりネチネチ描くのかと思いきや、映画では割とアッサリと通り過ぎる。まずはそこに好感を持った。
主題は東京藝術大学合格を目指す八虎の熱い日々。ストレートに描かれる。
感心するのは映画内に登場する絵画作品のリアルさ。八虎を導く森まるの作品がまずもって色彩の美しさからしてストーリーに説得力を与える。昨年の某映画の「黒い絵」が噴飯ものの出来で映画をぶち壊したのとは大違い。ただしすべての絵画作品が良いわけではなく、駄目な作品は駄目で、きちんと描き分けられている。
八虎の人物像がユニークなのは彼が優等生であるところ。努力と戦略立案能力で何をやらせてもそれなりに成果をあげることができる。でもそれだけでは東京藝術大学には合格できない。パッションが必要なのである。そのことをキチンと説明するためにはライバルの世田介との対比、そしてユカの視点が必要なのだろうが、映画ではややその部分が弱かった。特に天才である設定の世田介の作品があまり出てこないことがちょっと気になった。
最後に一つ、八虎が最初の美術の課題で描いた渋谷のブルーアワーの水彩画。キチンと可視化されてきれいな色合いの絵ではあるが、あれを一発で渋谷の夜明けと見切ったDQNの彼のセンスは凄いね。後でパティシェの道に進むようだけどさぞかし腕利きになるのでしょうね。
名言がたくさん
映画の前に流れる告知で
ブルーピリオドを知り
興味を持ち観に行きました。
原作未読、アニメもあるんですね?
美大を目指す事に対して
子供の将来を心配して「食べていけない」
先人として経験した事を伝える母
父ちゃんは、経済的に苦しいだろうに
予備校へ行くお金を捻出してくれた
LGBTに理解がなく
子供を全否定する親
などの親の子供に対する
姿勢を織り交ぜてましたね。
嫌なやつは出てない
天才の李光人さんがその役割か?
自身の劣等感や不安が一番の敵?
負けない諦めない、がテーマなのか…
主役の郷敦さんよかった。
金カムで見た時は、無敵の軍人
今回は、高校生
やはり演技が素晴らしいので
引き込まれました。
元気をもらって
また何かにチャレンジしたくなりました。
是非映画館で観てください
情熱は武器!
見に行く価値なし
漫画実写化の成功作 オススメします
漫画原作ですがしっとりめ。
漫画未読で金髪のゴードンくん目当てで行きました。
新宿初日金曜で8割の入り。
シンプルで淡々としてますが良かったです。
全キャストが上手いです。
ありふれてるキラキラ青春映画ではないです。
スマホやらAIやらで効率重視の世の中で
アナログはええなと再認識するかな。
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