ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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好き,努力,本当の自分に脱皮するために描いて描いて描きまくる
原作は読んでいないけれど,原作をなぞって時間が進んでいく感、ダイジェスト感が漂いながらも退屈はせずに魅せられました。
後半がいい。
もう二次試験組は全員合格でいいんでね。
「好き」、「努力=描いて描いて描きまくる」、「自分の好きなことを、周囲に繕わなず,周りの眼も,経済的なことも、形而下なことも なりふり構わず」描いてゆく
あれ、本質は ルックバック でしょ。
眞栄田郷敦さんが迷える高校生を熱演
鑑賞日8月11日。
絵を描く楽しさに目覚めた八虎が芸大受験に挑むまで。眞栄田さんはちゃんと高校生になり切っていて凄いと思いました。ボディがたくましすぎでしたが。高橋文哉さんも良かったです。
今の普通科高校の科目がどうなっているのか知りませんが、数十年前の私の時は選択科目だったので、わざわざ美術を取った位だからクラスに絵が嫌いとか下手な人は居ませんでしたけれども。
強いイメージの眞栄田さんの青臭い演技が新鮮でとても良かったので見ごたえはありましたが、ちょっと展開が「ビリギャル」の男の子版という感じもしました。
芸術の世界で生きていくのは大変なことで、いざ飛び込んでみたら、最初は全然上手く行かず、悩んだりイライラしたり何度も壁にぶち当たって、かなり苦しむと思います。ひたすら数をこなす、だけでは描き方が足りないです。油絵を選んだ経緯が全く無いのも端折りすぎと思うし、せめてブルーピリオドの意味を教えて欲しいです。
人をきちんと見ている人
原作未読。
眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李人、桜田ひより、メインの若手俳優さんが全員好きなのと、知り合いで東京藝大の油絵科に3回落ちて、科を変えて更に2回受けようやく合格した人がおり、東京藝大って??と興味が湧き鑑賞。
結果、とても感動しました。
自分て何がしたいの?という自分探しから始まる定番ではあるものの、全く素人の八虎が努力と情熱で突き進む姿はやはり良い!
そして、ちょっと怖目な見た目と違って、人のことをよく見ている(絵を描くようになってよく見るようになった)八虎のお母さんやあゆちゃんへの眼差しが優しくて、泣けてしまう。
大好きな俳優さんたちは、みんな期待を裏切らない好演で、続編が見たいです。八虎役の郷敦は、ヘタレな役が多い気がしてたけど、めちゃくちゃかっこよかったし、あゆちゃんの文哉君は最初わからないくらいの変貌ぶり、ひよりちゃんは今までにない、ぽわんとした役柄が新境地、世田介の李人君は凄いバイプレーヤーになっていきそうなくらいうまいけど、ツボはツンなのに、最後ちらって手を振るのとか超可愛い。
とりあえず、この先の話や各キャラの背景を知りたいので漫画買っちゃおう。
ブルーピリオドの上澄みだけを掬ったような映画。
原作を読んでいる者の感想です。
本作は主人公が藝大を受験するまでの物語が描かれています。これは原作でいうと1巻から6巻までに当たりますが、2時間にまとめるに無理があったかと思います。原作を読んでいて結末を知っている者からすると、単なるダイジェストのように思えてしまい、ブルーピリオドの面白さ、魅力が十分に表現されていないと感じました。作中のセリフを借りるなら「上澄みだけを掬ったような」映画でした。
ブルーピリオドの魅力は、美術を通じて自分と向き合う主人公の葛藤と成長、登場人物たちの人間味にあると思っています。
この映画ではそれが感じられなくて残念でした。
まずは主人公のキャラクターをもう少し掘り下げて欲しかったと思います。
器用で要領がよく、人付き合いも上手いけれど、何かに本気に取り組んだことがない主人公が、芸術と出会い芸術の世界にのめり込んで行く様子が原作のとても面白いところです。この映画では主人公がどんな人柄なのか、なぜ藝大を目指すようになったのかという点が描ききれていないと感じました。
また、主人公の努力についての描写も物足りなく感じました。
絵に関して全くの素人の主人公が藝大受験に挑むためには人一倍の努力が必要であり、原作ではとにかくがむしゃらに努力する主人公の姿と、主人公の努力と熱量に一目置く周りの人物たちが描かれています。この映画では「努力」「努力家」という言葉は出てくるものの、具体的な描写が乏しく、物語全体の説得力が欠けていると感じました。
主人公が何度も悩みながら自分自信と向き合い、試行錯誤しながら課題を乗り越え、成長していく様子こそが、ブルーピリオドの面白いところだと思っているので、そこが描ききれていなかったのが残念でした。
俳優さんたちの演技に関しては気になる点は全くなかったです。
また、原作では白黒でしか見られない絵をカラーで見ることができた点は、原作ファンとしては嬉しかったです。
総合的にはあまり満足できない映画でした。原作を読んだことがない方は読んでみることをおすすめします。
どこまでもひたむきな主人公の姿
どこまでもひたむきに努力を積み重ね、どんな状況でも描き続ける姿に憧憬。不良という側面をもちながら内面の虚無感、家族の背景、彼の持つ感性や並々ならぬ情熱を描くことで主人公が安易にラベリングされるようなキャラクターではないことが伝わってくる。こんなリア充絶対共感できないだろうなと思っていたけど、創作に懸ける気持ちに共鳴じみたものを感じたし、逆にこういうやつには絶対叶いっこないんだなと諦念の気持ちも食らわされた。それ故に、「何でも持ってるやつがこっち側に来るなよ、美術じゃなくてもいいんだろ」と言った気持ちも痛いほどわかった。彼が受かってくれていてよかった……。
きっと色々カットされてるんだろう。誰かも書いていたけど、実写映画は原作のダイジェストになる運命なので、正直あまり期待していなかった。新規が置いてけぼりになるんじゃないかと。
でもそんなことはなくて、純粋に楽しめた。面白かったし、感動もした。人間関係も複雑にし過ぎず、主人公の一人称視点に絞っているからわかりやすい。彼が枚数を描いて描きまくるうちに彼の上達も目に見え、あらゆる技法が1つの絵を完成させていく過程は印象的だった。マンガも読んでみたい。
ヨタロウ!!なんなんお前!?
昨年のブルージャイアントに続いてブルーがつく作品は面白い!
予告で面白そうだなって思いつつ配信待ちか迷ってましたが・・・
業種違えどやりたい事を仕事にしてる者として劇場へ
昨年のブルージャイアントもそうでしたが、10代でやりたい事に挑む!って簡単なようで難しい
身内の応援と支援、いい仲間と出会うかで変わってくる
でも真剣にやればやるほど天武の才持ってる人に衝撃を受け劣等感を感じる
そこからが勝負なんですが、この作品はその辺の描写が良かったです^^!
芸術・美術系を職業にするのは、難しいだけに作品の今後は気になるね
俳優さんのキャスティング含めて・・・
若い世代にも専門職系昭和世代にも刺さる作品だと思います!
絵を描くことは楽しい、そして苦しい。だからやはり楽しい。
どこまで描けば完成なのか、何が正解なのかずっと考えながら、そしてその答えが分からないまま私は美大を目指していました。
私も高校2年の後半から美大を目指し、予備校に通ったので残り1年はとにかく絵を描きまくりました。
夏休みは予備校の梯子をし、朝から晩まで油絵とデッサンをひたすら描いていた。スタートダッシュが遅かったからそれでも足りない。
なので八虎の油絵を描き始めていた頃の楽しさもわかるし、予備校で周りの人達の上手さに驚き自分の絵のレベルの違いにショックと絶望を感じたのも共感できる。
見覚えのあるアトリエが映ったり、裸婦を何人もの人達が囲み、無言でひたすら描くあの異様な光景など懐かしさと苦しさに胸がギュッとなった。
それだけでも私にとっては観る価値のある映画でした。
眞栄田郷敦、高橋文哉この2人の演技がとにかく良かった。眞栄田さんは最初あまり演技が上手と思わなかったけど、沢山の作品に出てどんどん上手くなっていく。高橋さんの演技も特に上手と思ったことはなかったけど、今回の映画で考えを改めました。
でも映画という限りある時間の中で八虎が絵を描くことに目覚め、美大の中でも特別枠の芸大に受かるまでをえがくのは少し物足りない気がしたので星はマイナス1。
懐かしさと、苦しさと、でもなにより一生懸命だったあの頃を思い出させてくれました。有難うございます。
情熱の薔薇
人との対話シーンが刺さります。
マンガ大賞受賞した原作はまったく見ずに鑑賞。
結論、映画としてとても良かったです。
人に合わせることで自分というものを出さずに生きてきた、本当の自分がどういう人間かさえわからずに流されて生きている主人公の高校2年生が、美術部の絵を観たきっかけで自分が授業で書かされた課題が褒められてやりたい事に気づき始める。
進学を難関芸大と決めるまでも、決めてからも周りの人と話すことで進路を揺らぎないものに。
美術部の顧問との対話、クラスメイトとの対話、美術部の先輩、ジェンダー問題を抱えながらも自分を確立してる幼馴染、そして母親。
それぞれに影響を受けた対話だが、聞く耳を持ってるからこそ真摯に自分を見つめて行きていこうとする。良い人達に恵まれたというよりも、それぞれの人達を素直に聞く耳を持つことで結果良い人達に巡り会えたとなる。
私も40年前の高校生の自分にこの映画を観せて、もっとチャレンジの人生を歩んでいたらと思う。
この歳になったから感じるものなのかもしれないけれど、高校生当時の自分なら狭い世界観で凝り固まった思考では何も感じなかったかもしれない。
映画では才能は無い努力と人よりも多く没頭することで才能が開花するのだが、やはり人との関係、人と話すことで受ける考え方など、独りよがりでは成長しないってことかな。
逆に友達に影響与えたりして、良い映画を観せてもらえました。
各シーンの音が耳に入り易いので映画館で見るべし
原作、アニメからの実写鑑賞。
鑑賞後、笑顔で「まーだか」を、つい口ずさんで映画館を出ていた。良かったんだよこの映画は、自分にとって。
ベテラン女優お三方のリアルな味のある演技もさることながら、若手俳優が味があったしリアルだった。
若手凄いなーと感心した。
こんなシチュエーションだったら、きっとそんな顔するし、そんな声出すしと言うのが随所にあった。
ひとつ、ゆかちゃんの着地。あれがないと繋ぎが悪いのかな。
ストーリーと関係ないけど、一次試験で、きねみちゃんに不意にぶつかられて椅子から落ちるシーンで八虎の手が映っていて、ヤバい転ぶーって言う雰囲気が、手から伝わってきて、ストーリーを知ってるのに八虎大丈夫かと心配になった笑
オープニングも好きだし、八虎が世田介の後ろを通り過ぎながら「こいつは天才だ」のシーンで鼓舞していくの好き。
好きなシーン上げ始めたらキリがない。
郷敦の作品に対する情熱が十分伝わる
主人公の矢口八虎(眞栄田郷敦)はまだ自分を見出せていない。だからちょいワル同級生とつるむが成績優秀、天才肌。思いつきで始めた絵画も直ぐに本領発揮。
「青の渋谷」のシーンで空に浮かぶ八虎など効果的にVFXが使われる。八虎の超アップも多用されて、八虎の真剣さがしっかり伝わる。郷敦も実際にかなりの部分で本人が筆を入れているシーンがあり、作品にリアル感が伝わる。
ただ、美術は各人の感性の違いで評価も大きく変わり、絶対的な正解も無い。(「青の渋谷」や「自画像」などはとても良いと思ったが、)入試の二次試験の作品は私には理解できなかった。作品を見た仲間が(映画内で)感想を述べる必要性もないかもしれないが、ラストの重要な場面なのだが、そこで感情移入が十分にできなかった。これはマイナス点にせざるをえない。
ぎりぎりに
素晴らしい作品👏👏👏
溢れる情熱
若い役者さんたちがみんな素晴らしい
最高の作品ではないけど自分には刺さった。
映画としては完璧に素晴らしいものではない。
そもそも原作からして作品として一流の基準を満たしているとは言えない、絵も構図もキャラも演出も一流だとは思わない。
それでも作者の書きたいテーマは自分に刺さる物があった。
この映画も同じ。
ぐらぐらしてる自分が目標を見つけて努力するところ、それでも揺らぐところ、そして揺らいでも自分を取り戻しなお進むところが良い。
長い漫画を2時間に納めるために色々カットしているのは仕方ない。
美術にはテクがあり主人公がそれを学ぶ派であること。そして主人公が様々な種類の努力を続ける所辺りは省略されてても仕方ないとは思う。
ただ母親を説得したときののセリフを省略したのは解せない。
母が誰よりも家族のために尽くしているということを理解した上で、それでも自分は絵が描きたいと母親に頼むシーンはこの作品屈指のいいシーンなのに、「誰よりも家族のために尽くしている」というところが丸々省略されている。
たかが10秒程度のセリフをなんで省略したのか本当に理解できない。
憧れの東京藝大にちょっと潜入した気分
東京藝大の
1次試験の絵画が
どれもすばらしくて、
経験したことのない
本物の藝大の試験を
後ろからのぞき見ているように
感じられた
2次試験の八虎君の油彩画も
いい絵だし
好きな絵だと思った
エンドロールの最後の音もいい
エンドロールまで楽しませてくれる
映画は時々あるけれど
音が面白いと思ったことは
あまりなかったかも
途中で帰らず
最後まで見て良かった
ただ、
出演者の方たちは
とても魅力的なのだけれど、
私にはどうしても
高校生には見えないことも多く、
気になって
入り込むことができない時間が
続いてしまったので
★4つ
眞栄田郷敦が美しかった、青春映画✨
熱中時代
高校生の頃、美術部だった。油絵が主だったが、美大受験などという目標はなくて、絵を描くより部活の友達と遊ぶのが楽しかった。
それでも年に一度の文化祭では、当時ブームだった冨田勲さんのシンセサイザー曲をBGMに部室に摩訶不思議な世界をマジになって作り上げた。あの体験は自分のその後の人生にかなり影響を与えた、はず、である。
自分語りはこの辺にして。
原作は少しだけ読んでから映画鑑賞。
主役の眞栄田郷敦君は、大河ドラマ『どうする家康』での武田勝頼の演技が印象的だったがここではまた違う役どころ。少し地味ながら、目標を得て悩みながら頑張る八虎を好演していたと思う。
でもでも!!なんといっても私の推しは『ユカちゃん』!!
でっかいキャンバスを背負ってジャンプして現れるシーンに息をのんだ⋯が⋯それよりも『きゃぁぁぁぁ(はーと)』ってなったのが、海のシーンの後突然ハダカになった時の⋯脚!!!!!!
なんと、女子かと思う程の美しさ。これ、スタント(って言うのかな)の人なんだろうかと思っていたら、高橋文哉君がこの役のために減量そして脱毛したと知り、感動。
(絵よりそこかい⋯。)
ユカちゃんの苦悩や喜びなどを絵にどう表現したのかをもう少し見たかった。
それと、世田介くん。板垣李光人君は今一番注目している俳優(『陰陽師0』の帝、ハマり役だった⋯♬.*゚)なので、彼の事ももう少し掘り下げて欲しかったところ。
色々足りなかった所は原作で補完するとして、元美術部としては、美大受験のノウハウや、八虎の絵の成長ぶりが見られて良かったと思う。
美術予備校の江口のりこ先生もナイスキャスティングでした!
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