「絵画鑑賞が好きなので、あえて皆様には共感いたします」ブルーピリオド マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
絵画鑑賞が好きなので、あえて皆様には共感いたします
なぜ美術をやる為にT藝大にいかにゃならんのだ。確かに我がオジキはT藝大でなく、もっと頭の悪い奴が行く別の美大で、高校は定時制の工業科。しかも貧乏絵描きで終わった。でも、家族を養って生活出来るくらいの絵は売れていたようだ。
学閥としてT藝大を利用する事は本当の芸術(美術)なのだろうか?
芸術とくに美術に学歴を持ち込もうとする事に矛盾があるのだ。
ほぼ毎年、T藝大の文化祭に行ってるが、芸術的なセンスがない僕には彼等の絵を見て感動に浸った事は一度もない。
T藝大に入る事が芸術(美術)の目標にするって実に短絡的。
と言ってwikiで原作者見たら、T藝大出身なんだね。所謂、自画自賛なんだな。
『ドラゴン桜』のT藝大版か。
ゲルハルト・リヒターをモデルにした『ある画家の数奇な運命』を見てもらいたい。先ずは審美眼を養う事だね。気持ちは分かるが、審美眼があやふやなのに、技術を競い合ってもそれは芸術家になったと言えるのか?審美眼が0だと技術を重ねても結果は0。ましてや、彼の技術力は望めない。そもそも、試験なんかで審美眼を含めた才能を測ろうとする日本の入試方法に問題がある。音楽はそんな事をとっくの昔に淘汰して才能ある者は、日本から離れた海外で学歴を積んでいる。まぁ、日本がそれで成功している訳では無いが。
T藝大に入ったからと言って売れる芸術家にはなれないよ。本当に自分の芸術を極めたいなら、やっぱり、海外へ行こう。こんなちっちゃな島国で『応仁の乱』や『本能寺の変』に拘る時間の止まった大日本帝國にしがみつくな!と言いたいね。
もっとも、この演出家はアメリカ帰りを凱旋と考えているようだが。それなら、もっといい作品作れるだろ。
まぁ、どうでも良いけどね。
T藝大出て漫画なんか描いてんななんて言われない。侮辱しているんじゃないよ。手塚治虫先生は大阪大学医学部だからね。でも、偉大だ漫画家で漫画の地位向上に努められた方だ。でも、彼が大阪大学を出ていたから、そう言った名作が描けたわけじゃない。漫画の地位向上を望める様な漫画家の登場を望むね。そうじゃないと、高校の図書館にいつまでも漫画を置いて貰えない。
少女終末旅行をある高校の図書館に選書したら、ウマシカ教師に『漫画は高校生の知育を下げるから駄目だ』って言われた。日本国の教育なんてそんなもんだよ。