「これはブルーピリオドじゃない」ブルーピリオド かにくさんの映画レビュー(感想・評価)
これはブルーピリオドじゃない
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原作ファンです。完結に言うとこの作品は役者が良くて、脚本が悪い作品です。
まだ原作を見たことがない方は今すぐ読んでください。映画の内容は話の一部でしかなく、カット
されているシーンが多いことがわかると思います。
2時間の映画だからしょうがないとなってしまうのが悲しいです。予備校にてのメインキャラクター世田介くん、橋田くん、桑名さんがモブキャラに近い存在になってしまっています。
世田介くんはただの嫌なやつの印象になっていて、原作では良きライバルなのにキャラの魅力が無くなっていました。
藝大卒の家系で育った桑名さんならではの葛藤、予備校の3人で美術館に行ったこと、藝大の文化祭に行ったこと、高橋くんの頭の柔らかさ、世田介くんと年を越したこと等まだまだ沢山有りますが、大事なシーンカットされています。
矢虎がずっと絵を描いていたら受かったやつってなってしまっているのも残念です。原作では葛藤が沢山あります。
あとは映画は美術の知識の説明がないです。
演技で言うと矢虎が人付き合いが上手い不良ではなく、笑顔が少ないせいかただの不良になっていました。
キャスティングは最近の実写化にしてはいい方です。
音楽も変に壮大でCGの表現もお金かけすぎて不自然。
作者の気持ちを考えると心が苦しくなります。
厳しいことを言うと映画を見ただけでブルーピリオドを知った気にはならないで欲しいです。
最後にまとめるとこの映画は別物です!原作を是非読んでください!!
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