劇場公開日 2024年8月9日

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「恋愛なしの青春映画が好ましい」ブルーピリオド しろさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0恋愛なしの青春映画が好ましい

2024年8月15日
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鑑賞方法:映画館

原作は好きで読んでいて、
特にこの映画になっているお受験パートが好きなのですが、
実写ってどうかなって思ってたけど、
大変よかったです。

青臭い青春のうにゃうにゃは、
おばさんにも素直に響きました。

何者でもなくて、何かになりたくて、
どこに向かえばいいのか分からなくて、
自分が息ができるところを見つけたような、
でも進むのが怖くて、怖くて。

こんな経験、私にもある。
私は諦めた側ですが。
というか、挫折した側かな。
そして、現在進行形。笑

芸術は、才能か、努力か、戦略か。
原作では、もう少し葛藤があったかなとも思うけど、
うまーくまとめてエンタメに仕上げてて、
私は好感持てました。

ピュアに心震えました。

細かいけど個人的に面白かったのは、
絵では食えないという問いに対して、原作では、
美術部顧問は、今は美大を出ると普通の大学より就職率はいいですという、功利的な答えを言うのですが
(実際のところは知りません)、
映画では、それでも絵を描くことには意味がある的な
ロマンティックな回答をしていましたね。
ま、その方が映画の盛り上がり的にはいいのかな。

しろ