「恋愛なしの青春映画が好ましい」ブルーピリオド しろさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛なしの青春映画が好ましい
原作は好きで読んでいて、
特にこの映画になっているお受験パートが好きなのですが、
実写ってどうかなって思ってたけど、
大変よかったです。
青臭い青春のうにゃうにゃは、
おばさんにも素直に響きました。
何者でもなくて、何かになりたくて、
どこに向かえばいいのか分からなくて、
自分が息ができるところを見つけたような、
でも進むのが怖くて、怖くて。
こんな経験、私にもある。
私は諦めた側ですが。
というか、挫折した側かな。
そして、現在進行形。笑
芸術は、才能か、努力か、戦略か。
原作では、もう少し葛藤があったかなとも思うけど、
うまーくまとめてエンタメに仕上げてて、
私は好感持てました。
ピュアに心震えました。
細かいけど個人的に面白かったのは、
絵では食えないという問いに対して、原作では、
美術部顧問は、今は美大を出ると普通の大学より就職率はいいですという、功利的な答えを言うのですが
(実際のところは知りません)、
映画では、それでも絵を描くことには意味がある的な
ロマンティックな回答をしていましたね。
ま、その方が映画の盛り上がり的にはいいのかな。
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