「老害」ブルーピリオド みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
老害
な私の感想。
なので、若い方が見たら噴飯物かもね。
かなり有名な、時に日本一ともランキングされる大学で働いている。
だが、その実態は企業を品定めして就職活動に明け暮れる学生たち。
この映画で言うところの「お母さん」好みの良い子たち。
正直言って辟易している。
一応エリートのこの子たちが未来を担っていくの???と。
だからこそ主人公やそれを取り巻く若者たちには快哉を叫んだ。
泣く映画ではないと思うが主人公の姿を見て涙がこぼれた。
特にパティシエを目指すという友人とのやりとりは胸アツだった。
努力は才能に勝らないことがほとんどということは身を以て体験しているが、
努力は報われて欲しいと思わずにはいられない。
題材が絵画であるのもいい。
スポ根は暑苦しくて頭も筋肉になってしまうが、
芸術はそこに繊細さや奥深さが加わっていてより強く訴えかけてくる。
眞栄田の主演にはかなり違和感があった。
高校生?芸術?
特に後者に関しては体育会系というイメージしかなかった。
高校生についての違和感は全く拭えなかったが、
後者についてはそれほど気にはならない好演だった。
それを上回るインパクトだったのが高橋文哉。
正直言って、きれいで魅力的だった。
声高にLGBTを主張されるよりよほど心に染みた。
とりあえずのハッピーエンド。
人生としてはプロローグにすぎない。
原作に続きがあるならぜひ観てみたい。
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