劇場公開日 2024年8月9日

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「45年前に観てたら人生変わってたかも。」ブルーピリオド 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)

3.545年前に観てたら人生変わってたかも。

2024年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

不良で優等生の眞栄田郷敦演じる矢口八虎、高校生はタバコ吸っちゃダメっしょ!郷敦の見た目から、始まった時点で3年生かと思ってたら、2年になったばかりだったかな。細かい日程は分からなかったけどね。
ある日の美術の授業で課題に興味を抱き、絵を描くのが好きになり、美大を目指し始める。だが、私立大は学費が高いので国立の東京芸大を目指す事にする。そりゃ大変でしょ。
高校で美術部だった自分は京都の美大を受け不合格になり、東京のデザイン専門学校に入学し、卒業して現在もデザイナーを続けている。
そのせいもあって、八虎の努力がとてもリアルで、凄く重かった。実際大切なのは技術。石像や風景をリアルに描けなければダメでしょ。なのに先生の指導は、もっと自分らしさを表現しろ。それ、レベル高い話だわ。ある意味、八虎のアイデアは天才的だよ。八虎に才能ありと認められてた髙橋は技術的なハイレベルだったんじゃないかな。
ちょっとモヤッとしたのは、後半の受験シーン。芸大でも学力の共通テストなかったっけ?絵を描く試験しか出てこなかったのは何故だろうな。共感度が高くてずっと辛かったけど、最後はハッピーエンドでスッキリできました。

涼介
じきょうさんのコメント
2024年8月19日

『共感度が高くてずっと辛かった』というのは、浪人を経験した人にはみんなに響く言葉ですね。
一日、1時間、1分⋯過ぎていく時間にチリチリとした焦燥感を常に感じながら生活するあの時間。二度と経験したくないけどとても貴重だった。映画からは「殺されるかも」という程の焦燥感が伝わってきましたね

じきょう