「試写会にて鑑賞。悪くはない。ビジュは完璧で眼福。」ブルーピリオド れいさんの映画レビュー(感想・評価)
試写会にて鑑賞。悪くはない。ビジュは完璧で眼福。
原作マンガ1、2巻既読。
端折られてたり、キャラクターが少し雑で感情移入しにくいまま進むのが気になりましたが、、、2時間に落とし込むには仕方がないのかな。
原作を知らなくても映画自体は理解出来て楽しめますが、読んだ方がより、端折られてるシーンや心理描写を自分の中で補うことが出来るので、読んでから観る方が、映画として完成しそうだな、とは感じました。
メインキャストの方々は皆、眼福。演技も良かった。誰も置いてぼりがいない。
ビジュアルが完璧。原作からそのまま出てきたよう。特に、ユカちゃん、高橋世田介、大葉、桑名マキ、橋田悠。
もしファンの方で観に行くのを迷っている方がいたら、ビジュを拝みに映画館の大きいスクリーンで観ることをおすすめします。特に眞栄田郷敦さんと高橋文哉さんのファンの方は。
桜田ひよりさんと板垣李光人さんは、シーンが思ったより少ない印象。
代わりに橋田役の秋谷郁甫さんと桑名マキ役の中島セナさんが思ったより出てた印象。
眞栄田郷敦さんはとにかくカッコいい。ただ、大画面に映る度に、あぁカッコいい、、ああ、、でもプラベは妻子持ちなんだよな、、。って萎えて。感情がジェットコースター。本当に申し訳無いですが、どうしても妻子持ちが拭えない。それが高校生とな、、となってしまって。申し訳ないです。眞栄田郷敦さんとしては、ビジュと裸体の筋肉は最高でした。
高橋文哉さんの顔の綺麗さ、細さとスタイルの良さに驚いて、一瞬飛びました。鑑賞後にインタビュー記事を見かけましたが、8キロの減量と脱毛に挑んだ、と。役作りの努力に納得のユカちゃんでした。マンガからそのまま飛び出してきたくらい似てました。イケメンな上に、女性姿も似合うなんて聞いてません。同じ女性として、なんかへこんで帰りました。高橋文哉さんの女性ファンの方は大変ですね、、。
桜田ひよりさんの森まるは、ぽっちゃりこそ似てなかったものの、可愛らしくて、ほのぼのでした。
板垣李光人さんの高橋世田介は、卑屈さと負と闇みたいなオーラが滲み出てて、化けるなぁって感じでしたね。でもビジュがいい。お顔が綺麗。
秋谷郁甫さんの橋田も原作通りのビジュアルで、違和感無くて逆にびっくり。これ再現一番難しいと思ってました。(ストーリーの流れ的になのかもしれませんが)下手したら、桜田さんと板垣さんより出てた印象。これから事務所に推されていくんだろうな。
中島セナさんの桑名マキも原作通りのビジュアル。すごい。特に目が、それぽかた。
江口のりこさんの大葉は、笑っちゃうくらい江口のりこさんでしたね。好きです。
薬師丸ひろ子さんの佐伯先生は原作とは少し違いましたが、映像としては好きでした。
石田ひかりさんもお美しいですね。
桜田ひよりさんのバーター?事務所繋がりで、濱尾ノリタカさん出てましたね。一瞬でしたが、もっと見たかったな。
驚いた事に、眞栄田郷敦さんと高橋文哉さんが全裸(後ろ姿)OKで。
2人とも後ろ姿が綺麗過ぎ。
眞栄田郷敦さんの鍛えられた体と高橋文哉さんの綺麗な細さ。惚れ惚れでした。ファンは直視出来ないかも。映画館じゃなかったら、確実声出てた。ここくらいかな。この映画の唯一の映像美は。
ヌードモデルを使った事にも驚きでした。(デッサン?シーン)
2時間なので仕方ないですが実際、素人でも当たり前に藝大、美大の受験は、こんなもんじゃないだろ、とは感じました。美大を目指すと言う事はこんな世界なんですね。藝大恐ろしや、、。あと予備校のシーンも。現役生や浪人生が見たら、ツッコミどころあるのかな、、。観た方のリアルな映画の感想が知りたいです。
また、劇中の提供された作品も見れる為、美術に触れている方はそこも面白いかと思います。
同じものを描いていても全く違う絵が完成する、その不思議さに、改めて驚きでした。遠い記憶の美術の授業を懐かしく思い出しました。美術の先生が藝大出身だった事も思い出し、すごい人だったんだな、、、と15年越しになんだか申し訳ない気持ちに。
フライヤーやティザーから、もっと映像美(渋谷も)あるかと思ったら、全くそんな事無くて残念。期待してたので、マジか、って感じでした。なんか肩透かしを食らったかも。
予備校に通う為のお金の描写がなくて疑問に思ってたけど、それはマンガ読んで納得。
芸大受験まで○○日の描写のところで流れる音楽が、、勿体無い。映画自体を安っぽくさせてる感じがして、合わない。
あとバスのシーン。
ん?って。あの炎は、余計かも。
LGBTQ問題が入るのは、まぁ今風なのかなと思ったり。
八虎とユカちゃんの距離の詰め方の描写も薄かった。急に仲良くなってんな、って。そして極め付けは海。ここは後半まで描かれるところでもあるから、ちょっと足りない気が。マンガ見て補う方が良さそう。
キャストの方々はこの映画の為に、美術の先生から絵を指導されたと思うけど、その努力が感じられる描写が劇中には少なくて、ちょっと残念。
美術の上手い下手ってなに?ピカソって下手じゃない?なんであれが作品として評価されてるの?あれの良さとは?って美術の世界に対して、正解は?って疑問に思ってたり、よく分かんないわ、なんて思っていたけれど、プルーピリオドを通して、少しは理解出来たかもって思えた。
水彩の絵を描いてみたいって思って描き方教えてるインスタみたり、人生初の美術館に行ってみたいな、藝大の学祭に行ってみたいな、なんて気持ちが芽生えちゃうくらいには影響受けました。
やっぱり死ぬ気で取り組む姿は、刺激をもらえますね。(綺麗事だけじゃ無くて挫折も描かれてます。)
絵って簡単だけど、一度踏み込んだら、なかなか抜け出せない、やばい世界ってのは分かりました。自滅と自我が常に戦ってて神経すり減らして、ある意味少しおかしい?変わってる?くらいじゃないと極められないのは、そうよな、、と。妙に納得。
映画までは熱くならないけど、なんか自分も、って思いたくなるそんな映画でした。
続編ありそうな気もしますが、高橋文哉さんのユカちゃんのビジュ寄せのハードさを考えたら、無いのかな、、、。ただ続編があれば、また観に行きたいですね。