劇場公開日 2025年3月14日

ドマーニ! 愛のことづてのレビュー・感想・評価

全50件中、1~20件目を表示

3.5歴史を語り継ぐ意義と、あらたにはまり込んだ泥沼を思う

2025年4月29日
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村山章

4.0女性の逞しさをスクリーンから感じるカッコよさ!!

2025年6月15日
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ひでちゃぴん

5.0そう来たか!

2025年6月2日
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笑える

驚く

原題は「まだ明日がある」。
映画の中の重要な台詞。

舞台は1946年、第2次大戦直後で
まだ米軍が駐留しているローマ。

男性は女性を愛でてはいても、
人間扱いはしていない。
夫は妻を自分の所有物だと思っている。

それは階級も貧富も年齢も問わないんだが、
デリアの夫は、中でも最悪の暴力ゲス野郎。

たとえば
デリアは夫の許可なしには何をすることも許されないし、
朝、目覚めるのが夫より遅いというだけで、いきなり平手打ちをくらう。

娘のマルチェッラが中学へ行きたいと言っても、「女に教育は要らん」。
おまけに金にセコくて「行くなら自分の金で行け。え? 無理だろ?」

もうとにかく、唾棄すべき男尊女卑の見本市。
観ていて辛くなるんだが、
DVのシーンなどは、辛くなり過ぎないように工夫して撮られているのが助かる。
(それ以外は、かなり笑えるし)

デリアは、軽やかに受け流して忍従するしかないんだけれど、
そういう母に、娘のマルチェッラは批判的。
自分がその幸せを願ってやまない娘からの批判は、
デリアには辛いことこの上ない。

* * *

そんなある日、
自分宛てに手紙が来るなんてことはないデリアに、一通の手紙が届く。

この手紙の謎は、最後の最後に明かされるんだが、
いろいろ意味深な伏線が、上手い。
(監督は、デリアを演じたパオラ・コルテッレージさん)

ひたすら娘の幸せを願い、
デリアは勇を奮って2つの行動に出るんだが、

それは観てのお楽しみ。
なんたって、
これ以上の予断はなしに観るのが一番。

少なくともワタクシは、
「そう来たか!」と膝を打ち、
快哉を叫んだのであります。

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島田庵

3.5【”愛のことづてってムッチャ皮肉が効いてるなあ!”今作は第二次世界大戦終了直後の女性の人権ほぼ無きイタリアを舞台にした、前半苛苛、最後半スカッと爽快なる女性の権利とは何かを描いた映画である。】

2025年6月1日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.0義務じゃなく権利です

2025年6月1日
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かばこ

3.5娘へのバトン

2025年5月14日
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エッジの効いたセンスある演出が最高だった

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JYARI

2.5二重底

2025年5月12日
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悲しい

驚く

だったんだ・・逃げるどころか一歩踏み出すという。
しかし、いくら素っ頓狂な音楽の使い方をしてもこの差別意識とDVは受け付けられなかった。

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トミー

4.0イタリア男性も昔は男尊女卑だったんだ

2025年5月12日
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笑える

悲しい

知的

1946年5月、ローマにある半地下の家で家族と暮らすデリアは、夫イヴァーノからDVを受け、意地悪な義父の介護や家事を押しつけられ、さらに注射、縫い物、洗濯と複数の仕事を掛け持ちして家計を助けていた。過酷な毎日を送る彼女にとって、青果店を営む友人マリーザや自動車工のニーノとの時間だけが心休まるときだった。そんな母の生き方に不満を感じている長女マルチェッラは、裕福な家の息子ジュリオからプロポーズされ、彼の家族を自宅に招いて昼食会を開くことになった。そんなある日、デリアのもとに1通の手紙が届いた。さてどうなる、という話。

戦後、日本と同様敗戦国イタリアでの生活がこんなだったのかなぁ、と思える作品。
当時はあのイタリアでも男尊女卑だったみたい。そして、女性に優しいというイメージのイタリア男性がDVとは、イメージ変わった。
日本とほぼ同じ頃イタリアでも女性参政権が付与されこれから変わっていくんだという黎明期を感じる事が出来た。
パオラ・コルテッレージが主演かつ監督で、なかなか良かった。DV夫イヴァーノ役のバレリ・オマスタンドレアは憎らしかった。

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りあの

5.0そうかしら

Mさん
2025年5月2日
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M

4.0あっぱれ

2025年5月1日
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意外ながらなるほどそこに行き着くのね、という巧妙なミスリードと新鮮な驚き。
ただいくらコメディ仕立てにしててもちょっとしんどいDV描写。「えっ、そこはどうなるの?変わらないの?」とは思ったが、まず社会から変えていかなきゃ、ということかと飲み込んだ。
主演女優の方が監督・脚本も手掛けらっしゃるということで、なるほどしっかりと意識的に取り組まれてる作品と納得。いやあっぱれ。

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ぱんちょ

4.0巧妙な脚本。最後そこに行き着くかと驚く。

2025年4月28日
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第二次世界大戦終了後の1946年のローマが舞台。モノクロでもカラーでもそんなのはどちらでも良いと思うが古い時代の話であることには変わりはない。
クズでDV野郎の夫、それに輪をかけてクズな舅、結婚間近で舞い上がっている長女、ケダモノ並みにけたたましいオスガキ2人の家族で、パート仕事に家事にと追い回されるデリアの日常が割と淡々と描かれる。長女の婚約者の両親を昼食会に招くエピソードがあり、アメリカ軍MPウィリアムとの交流があり、そして昔、ワケアリだった自動車修理工ニーノの姿がちらほら見え隠れする進展で、いやそこそこ面白いのだが、なんで今になってこれが映画になるのと思っていたら終盤、一気に話の流れが変わります。
一応、伏線があって。日本語タイトルに入っている「愛のことづて」って何のことですかということや、初めの方でデリアが注射を打つために訪問しているお屋敷で夫と子供が政治談義をする、そこでその家の奥様が意見を言うと「女は黙っていろ」と言われてしまう、これも伏線だったのですね。
「人間は政治的動物である」といったのはアリストテレスですが、人は一人では生きられない。社会と関わり、社会に参画することを認められることによって初めて人は人足り得ますよっていうようなことを言っていると思うのです。つまりイタリアでいえば1946年の共和国第一回普通選挙で選挙権を得ることによって、イタリアの女性は初めて、人格権を得た。
そんなの関係ないじゃん、個々の家族の問題を描いていたストーリーが、どうしていきなり公の政治史の話に移ってしまうのさ?って言っているそこの貴方。束縛から放たれて自由になる解放感。多分、デリアにとって自分の家庭で人として扱われること、娘も人としてこれから生きていけること、それと選挙権を得ることはイコールだったと思うのです。そこって民主主義の根っこにある感覚で、こんな時代だからこそ、そこを思い出す意味合いは強いと思うのですがね。

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あんちゃん

5.0泣いた

2025年4月28日
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泣ける

笑える

斬新

私のベストフェミ映画になりました。
ラスト、泣ける。
ネタバレは見ないでね。

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おさむ

3.565点ぐらい。イタリアで600万人が喝采!空前の大ヒット!

2025年4月27日
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イタリアで600万人が喝采!空前の大ヒット!

と、ポスターに書いてあるので期待してたんだけど、あまり響かなかった…(笑)

それなりに、そこそこ面白かったんだけど、眠かった…(笑)

これ白黒じゃなくカラーで観たかった。

終わり方が思ってたのと違ってたのとイマイチ意味が分からなかったんだけど、終わってから調べて理解できました。

女性の方が響く映画ですよね。

イタリアってレディーファーストなイメージあったんだけど…

勉強になりました。

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RAIN DOG

3.0肩透かしを食らわさせた。

2025年4月24日
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てっきり家を出ていくかと思ったら、こういう結末だったのか早とちりしてしまった。
イタリア人なら大笑いしているだろう。ユーモア満載の映画。但し、真面目な日本人には大受けしないなぁと感じさせた。DV夫には呆れるが、映画向けの演出だと思えば良い。そんな事を考えながら観ていた。湿っぽくならないところが、イタリアらしい。それと元祖カンタービレの国。音楽が楽しい。

娘役の女優さんが誰かかに似ていると感じたが、名前が出てこない。

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いなかびと

4.5理性と感情両方に訴求する秀作

2025年4月22日
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鶏

「うわっ、こんな物語だったのか」と勇気づけられる

2025年4月19日
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 第二次世界大戦終結から間もないイタリア。女は男の言う事を聞いていればよいとばかりに、夫は妻や娘をぶん殴り怒鳴り散らし、舅はわがまま放題です。メリハリが効いてテンポも良く展開する家父長制物語に観ている方も怒りが募って来て、「もうそんな男どもは捨てて出て行けばいいんだ」を後押ししたくなるのですが、そうも行きません。一緒に観た我が家の妻が鑑賞後に、「あんな男ども、映画の中でみんな殺してしまえばいいんだ」と憤ったほどに観客の心を掻き立てます。

 でも、「結局は女性は辛抱するしかないのか」と観客も諦めかけます。ところが、そんな彼女がずっと手許に秘めていた手紙の中身が分かった時、「うわっ、こんな物語だったのか」と驚くと共に大いに勇気づけられました。これは若い人にこそ観て欲しい力強い映画だわぁ。

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La Strada

4.0最高のミスリード

2025年4月13日
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男尊女卑は世界共通の話。自然界の中で腕力がある方が偉い=男性の方が偉いに繋がっている。
第二次世界大戦後、ストーリーは何気ない日常を撮っている感じだが恐怖でもある。常に従っている母親像が痛々しくあり、娘もまた同じ。
しかし、母親強し。ラストは凄い、大どんでん返しとはこの事なのかもしれない。

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るい

4.0イタリアへの親近感

2025年4月10日
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悲しい

楽しい

男尊女卑は日本の専売特許と思っていましたが、イタリアもそうだったのですね。
アメリカ兵からチョコレートをもらったのも日本と同じですね。
ランニングを着て、小競り合いばかりしている兄弟も、どこにでもあった光景だと思います。

無声のミュージカルのような手法を用いて、軽やかに表現しているので、
問題提起の映画ではなく、純粋な女性讃歌と判断しました。

いつの時代でも、どこの国でも、自分の居場所で自分の人生を元気に全うしたいものです。

なお、白黒映画は苦手でしたが、時代背景にマッチして自然でしたので気になりませんでした。
戦後の貧しさの残る1946年でも、オシャレに見えたのは、色なし効果かもしれません。

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Mikikar

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年4月8日
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りゃんひさ

4.0「NO」を叩きつける作品

2025年3月28日
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イタリアにおいて現代にまで続く、女性に対する差別と暴力に、毅然と「NO」を叩きつけた映画でした。

今現在もイタリアは、元夫婦・元恋人の「男性側による女性の殺人事件」が非常に多く、女性蔑視が根強い国ってイメージ。
第二次世界大戦直後、敗戦とイタリア男たちがバカなせいで貧民にあふれ、ファシスト政権の名残が色濃く、女性に結婚や離婚の権利などの人権も認められず、女性は「存在しない」レベルに虐げられ、男尊女卑が「当たり前」だった時代を描くことで、いかに男性が根拠なく愚かに暴力を振るってきたかを浮き彫りにする。
「ダメなイタリア人男性とその社会」のカリカチュア(誇張)。
コメディタッチだから残虐なシーンには仕上がっていないが、想像力で補えば、どれだけひどい状況かがわかる。
女性監督だから撮れた作品だったと思います。

ただ、今の投票率が非常に低く、参政権や男女平等がどれだけ価値があるかを理解していなさそうな日本(および日本人)では、主人公の行動に関し、観客をミスリードさせるラストの意味・価値は理解しがたいように思えました。
ナチュラルにセクハラ・パワハラしちゃう人たちも当然、この作品に物足りなさと嫌悪感を抱きそうな気がします。

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コージィ日本犬