劇場公開日 2025年3月14日

  • 予告編を見る

ドマーニ! 愛のことづてのレビュー・感想・評価

全54件中、1~20件目を表示

3.5歴史を語り継ぐ意義と、あらたにはまり込んだ泥沼を思う

2025年4月29日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
村山章

4.0「パーソナル・イズ・ポリティカル」 個人の課題が社会を変える力になる

2025年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
livest!

3.5愛すべき「あざとさ」

2025年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

こういうの結構好きです。

冒頭、デリアの多忙な一日のルーティンをスピーディに描くと同時に、幾人もの登場人物をわかりやすく紹介していきます。この導入部はとてもキャッチーです。さらに場面ごとの挿入音楽が時代を超越しているところや暴力シーンのダンス化なども、コメディエンヌ(この言葉もジェンダーバイアス?)の初監督らしい工夫がされていて好ましいです。

それにしても出てくる男どもがどいつもこいつもろくでもないですね。自己中で権威主義で下品。まあ多少盛ってるところもあるのでしょうけど、本当にむかむかしますね。あの落ち着きないバカ息子達もDVのDNAを受け継いでるんだろうなあ。

一方でデリアを始めとする女性たちが生き生きと見えてきます。特に母娘の絆にはグッときます。ラストの娘へのお金に添えられた手紙が誤字で書かれていた演出(イタリア語はわかりませんでしたが)は、「あなたは学も人を見る目も身につけて、幸せになりなさい」というメッセージですね。呼応した二人のアイコンタクトと口角コンタクトが素晴らしかったです。

コメントする 3件)
共感した! 5件)
sugar bread

3.5ライフ・イズ・ビューティフルの国からのナイスストーリー!

2025年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ONI

4.0意思表明のかたち

2025年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

これが初監督作品とは思えない、非常に巧みな作りの映画。
監督上手い!というのが第一印象。

絶望しそうな日常のシリアスな場面に挟み込むコメディ、シュール、シニカル。
観客の想像を超えるラストシーン。

最後まで結末を明かさない思わせ振りの巧みさは、最近観た映画の中ではピカイチといってもいい。それが「裏切られた」とか「やられた」とか「よくやった」というものではなく、「そうきたか!」という印象で終わるのも、後味の良さ、爽快感に繋がっているように思う。監督に手玉に取られたと言ってもいいかもしれない。

この映画の主題は、虐げられていた女性の意思表明であって、それを女性参政権の付与というエポックメイキングな出来事を使って巧みに描いたところに妙味があると思う。

イタリアで600万人もの観客を動員したという事実からは、単なる懐古的な興味や、主演女優の人気だけではなく、現代イタリアにおいて女性の社会的な地位に関する問題が今日的課題であり続けているということが窺い知れる。

同じく家父長制社会で、敗戦し、占領され、ほぼ同時期に女性参政権が付与された日本でこのような映画が撮れるか?ここまで観客を動員できるか?ということを考えて、最後はなんだか残念な気分になってしまった。

コメントする 3件)
共感した! 12件)
TS

4.0女性の逞しさをスクリーンから感じるカッコよさ!!

2025年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 11件)
ひでちゃぴん

5.0そう来たか!

2025年6月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

驚く

原題は「まだ明日がある」。
映画の中の重要な台詞。

舞台は1946年、第2次大戦直後で
まだ米軍が駐留しているローマ。

男性は女性を愛でてはいても、
人間扱いはしていない。
夫は妻を自分の所有物だと思っている。

それは階級も貧富も年齢も問わないんだが、
デリアの夫は、中でも最悪の暴力ゲス野郎。

たとえば
デリアは夫の許可なしには何をすることも許されないし、
朝、目覚めるのが夫より遅いというだけで、いきなり平手打ちをくらう。

娘のマルチェッラが中学へ行きたいと言っても、「女に教育は要らん」。
おまけに金にセコくて「行くなら自分の金で行け。え? 無理だろ?」

もうとにかく、唾棄すべき男尊女卑の見本市。
観ていて辛くなるんだが、
DVのシーンなどは、辛くなり過ぎないように工夫して撮られているのが助かる。
(それ以外は、かなり笑えるし)

デリアは、軽やかに受け流して忍従するしかないんだけれど、
そういう母に、娘のマルチェッラは批判的。
自分がその幸せを願ってやまない娘からの批判は、
デリアには辛いことこの上ない。

* * *

そんなある日、
自分宛てに手紙が来るなんてことはないデリアに、一通の手紙が届く。

この手紙の謎は、最後の最後に明かされるんだが、
いろいろ意味深な伏線が、上手い。
(監督は、デリアを演じたパオラ・コルテッレージさん)

ひたすら娘の幸せを願い、
デリアは勇を奮って2つの行動に出るんだが、

それは観てのお楽しみ。
なんたって、
これ以上の予断はなしに観るのが一番。

少なくともワタクシは、
「そう来たか!」と膝を打ち、
快哉を叫んだのであります。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
島田庵

3.5【”愛のことづてってムッチャ皮肉が効いてるなあ!”今作は第二次世界大戦終了直後の女性の人権ほぼ無きイタリアを舞台にした、前半苛苛、最後半スカッと爽快なる女性の権利とは何かを描いた映画である。】

2025年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 12件)
NOBU

3.0義務じゃなく権利です

2025年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 7件)
共感した! 13件)
かばこ

3.5娘へのバトン

2025年5月14日
PCから投稿

エッジの効いたセンスある演出が最高だった

コメントする (0件)
共感した! 0件)
JYARI

2.5二重底

2025年5月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

驚く

だったんだ・・逃げるどころか一歩踏み出すという。
しかし、いくら素っ頓狂な音楽の使い方をしてもこの差別意識とDVは受け付けられなかった。

コメントする 5件)
共感した! 6件)
トミー

4.0イタリア男性も昔は男尊女卑だったんだ

2025年5月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

1946年5月、ローマにある半地下の家で家族と暮らすデリアは、夫イヴァーノからDVを受け、意地悪な義父の介護や家事を押しつけられ、さらに注射、縫い物、洗濯と複数の仕事を掛け持ちして家計を助けていた。過酷な毎日を送る彼女にとって、青果店を営む友人マリーザや自動車工のニーノとの時間だけが心休まるときだった。そんな母の生き方に不満を感じている長女マルチェッラは、裕福な家の息子ジュリオからプロポーズされ、彼の家族を自宅に招いて昼食会を開くことになった。そんなある日、デリアのもとに1通の手紙が届いた。さてどうなる、という話。

戦後、日本と同様敗戦国イタリアでの生活がこんなだったのかなぁ、と思える作品。
当時はあのイタリアでも男尊女卑だったみたい。そして、女性に優しいというイメージのイタリア男性がDVとは、イメージ変わった。
日本とほぼ同じ頃イタリアでも女性参政権が付与されこれから変わっていくんだという黎明期を感じる事が出来た。
パオラ・コルテッレージが主演かつ監督で、なかなか良かった。DV夫イヴァーノ役のバレリ・オマスタンドレアは憎らしかった。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
りあの

5.0そうかしら

Mさん
2025年5月2日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 4件)
共感した! 14件)
M

4.0あっぱれ

2025年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

意外ながらなるほどそこに行き着くのね、という巧妙なミスリードと新鮮な驚き。
ただいくらコメディ仕立てにしててもちょっとしんどいDV描写。「えっ、そこはどうなるの?変わらないの?」とは思ったが、まず社会から変えていかなきゃ、ということかと飲み込んだ。
主演女優の方が監督・脚本も手掛けらっしゃるということで、なるほどしっかりと意識的に取り組まれてる作品と納得。いやあっぱれ。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ぱんちょ

4.0巧妙な脚本。最後そこに行き着くかと驚く。

2025年4月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

第二次世界大戦終了後の1946年のローマが舞台。モノクロでもカラーでもそんなのはどちらでも良いと思うが古い時代の話であることには変わりはない。
クズでDV野郎の夫、それに輪をかけてクズな舅、結婚間近で舞い上がっている長女、ケダモノ並みにけたたましいオスガキ2人の家族で、パート仕事に家事にと追い回されるデリアの日常が割と淡々と描かれる。長女の婚約者の両親を昼食会に招くエピソードがあり、アメリカ軍MPウィリアムとの交流があり、そして昔、ワケアリだった自動車修理工ニーノの姿がちらほら見え隠れする進展で、いやそこそこ面白いのだが、なんで今になってこれが映画になるのと思っていたら終盤、一気に話の流れが変わります。
一応、伏線があって。日本語タイトルに入っている「愛のことづて」って何のことですかということや、初めの方でデリアが注射を打つために訪問しているお屋敷で夫と子供が政治談義をする、そこでその家の奥様が意見を言うと「女は黙っていろ」と言われてしまう、これも伏線だったのですね。
「人間は政治的動物である」といったのはアリストテレスですが、人は一人では生きられない。社会と関わり、社会に参画することを認められることによって初めて人は人足り得ますよっていうようなことを言っていると思うのです。つまりイタリアでいえば1946年の共和国第一回普通選挙で選挙権を得ることによって、イタリアの女性は初めて、人格権を得た。
そんなの関係ないじゃん、個々の家族の問題を描いていたストーリーが、どうしていきなり公の政治史の話に移ってしまうのさ?って言っているそこの貴方。束縛から放たれて自由になる解放感。多分、デリアにとって自分の家庭で人として扱われること、娘も人としてこれから生きていけること、それと選挙権を得ることはイコールだったと思うのです。そこって民主主義の根っこにある感覚で、こんな時代だからこそ、そこを思い出す意味合いは強いと思うのですがね。

コメントする 2件)
共感した! 8件)
あんちゃん

5.0泣いた

2025年4月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

斬新

私のベストフェミ映画になりました。
ラスト、泣ける。
ネタバレは見ないでね。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
おさむ

3.565点ぐらい。イタリアで600万人が喝采!空前の大ヒット!

2025年4月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

イタリアで600万人が喝采!空前の大ヒット!

と、ポスターに書いてあるので期待してたんだけど、あまり響かなかった…(笑)

それなりに、そこそこ面白かったんだけど、眠かった…(笑)

これ白黒じゃなくカラーで観たかった。

終わり方が思ってたのと違ってたのとイマイチ意味が分からなかったんだけど、終わってから調べて理解できました。

女性の方が響く映画ですよね。

イタリアってレディーファーストなイメージあったんだけど…

勉強になりました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
RAIN DOG

3.0肩透かしを食らわさせた。

2025年4月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

てっきり家を出ていくかと思ったら、こういう結末だったのか早とちりしてしまった。
イタリア人なら大笑いしているだろう。ユーモア満載の映画。但し、真面目な日本人には大受けしないなぁと感じさせた。DV夫には呆れるが、映画向けの演出だと思えば良い。そんな事を考えながら観ていた。湿っぽくならないところが、イタリアらしい。それと元祖カンタービレの国。音楽が楽しい。

娘役の女優さんが誰かかに似ていると感じたが、名前が出てこない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
いなかびと

4.5理性と感情両方に訴求する秀作

2025年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 9件)
鶏

「うわっ、こんな物語だったのか」と勇気づけられる

2025年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 第二次世界大戦終結から間もないイタリア。女は男の言う事を聞いていればよいとばかりに、夫は妻や娘をぶん殴り怒鳴り散らし、舅はわがまま放題です。メリハリが効いてテンポも良く展開する家父長制物語に観ている方も怒りが募って来て、「もうそんな男どもは捨てて出て行けばいいんだ」を後押ししたくなるのですが、そうも行きません。一緒に観た我が家の妻が鑑賞後に、「あんな男ども、映画の中でみんな殺してしまえばいいんだ」と憤ったほどに観客の心を掻き立てます。

 でも、「結局は女性は辛抱するしかないのか」と観客も諦めかけます。ところが、そんな彼女がずっと手許に秘めていた手紙の中身が分かった時、「うわっ、こんな物語だったのか」と驚くと共に大いに勇気づけられました。これは若い人にこそ観て欲しい力強い映画だわぁ。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
La Strada