劇場公開日 2025年8月1日

「主人公の感情の振れが今一つピンと来ず」美しい夏 ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 主人公の感情の振れが今一つピンと来ず

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1930年代後半から物語が始まり、作品中もムッソリーニの演説が窓外のスピーカーから流れてくるのを主人公のジーニヤがピタリ窓を閉じてしまうが、その時代背景や当時の思想が作品に反映されていたのかよく分からなかった。
そして、物語は常にジーニヤ目線で語られるから、もう一人の主人公であるアメーリアが本当はどのように世の中を渡っているのかもよく理解できなくって……
だからなのか、ジーニヤがどうして感情を上げたり下げたりするのかが残念ながら理解できなかった。
そして、作品名にもあるように「夏」が舞台の始まりで、若人たちが水辺で戯れているのだけれど、水辺周りの植物が枯れていたり、ギラギラ照りつける日差しが感じられなかったりで、イタリアの夏ってこんなのかしら?と、ちょっと違和感を覚えたり、最後にまたまたアメーリア?みたいに何となくスッキリしないままエンディングを迎えてしまいました。
でも、当時の路面電車とかファッションとか、目に楽しい映像も味わえて、それは良かったですね。

ニコラス
ファランドルさんのコメント
2025年8月18日

台詞を言うとき、吐く息が白く見えたり、ご指摘の通り葉が枯れていたり、どう見てもこの映画、秋以降に撮ってますね。

ファランドル