「あえて、言おう!カスであると!」憐れみの3章 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
あえて、言おう!カスであると!
三つのエピソードで構成されるとの事だが、冒頭の対話シーンや台詞などがループしているから、話しが先に進まない。
その対話シーンも話している事が面白くとも何ともないので、ウンザリする。脚本のレベルが低すぎる。
時々、シーンが変わって女の人が寝かされて、縛られる( だったか?) か、何かされるんだけど、それからどうなったかが全く分からないのだ。
お芝居ってさ?観客を満足させるのが義務じゃない?
最近見た酷い芝居があって、
インプロって知ってますか?事前にお芝居の練習をしない真っ白の状態で舞台に立って、客席から紙に書いてもらった芝居に関連するエピソードを元に即興芝居を演じるんだけど、
鶴瓶のスジナシあるじゃん?鶴瓶みたいに己れの芸を極めて、トーク番組の司会をしたり、家族に乾杯で素人のアドリブに答えたりと色々やっているから、スジナシでどんなアドリブに対応できるんだよね?
そいで、インプロのそいつらはお題の紙を拾って芝居を始めるんだけど、お題を読んで何か芝居が始まるかと思いきや、お題を見て舞台上で、えーとか、あーとか言うだけで、お題を諦めて次のお題を読むわけだ。
結局何もやらないんだわ?インプロ出来ないなら、最初からやるなよ?と、思うじゃん?
それなのに、こいつらは自分たちの劇団の頭の方にインプロとつけていて、そんな舞台の上で醜態を晒しているのに、生意気にワークショップを開いて、1500円くらい徴収して演劇を教えているんだよ?
ペンギンに空の飛び方を聞く奴はいないよね?
あと、一つの劇団は、上演前に
「 今日は16年前のネタをやります!」
って、言って16年前のネタを恥ずかしいとも思わずにやり遂げるんだけど、これがコントの体を成していなくて
白雪姫がいなくなって、寂しくなった小人が一人小屋にいると、白雪姫を奪った王子様が登場。
「 ねぇ、王子様!俺たち白雪姫がいなくなって寂しいよー?」
「 そうか、( 携帯を取り出し) いい娘いるよ?紹介しようか?どんな娘がいい?」
「 そうだなぁ、あまり贅沢は言わないけど...」 以下、つまらないからカット。
これはな?コントじゃない!普通の会話だ!
次のは更に酷くて潰したペットボトルをカイザーナックル( 分かる人、手を上げてー?!)のように構えてドヤ顔をして舞台に立つ役者二人。
小芝居が始まる。
「 うわぁー、大変だぁー!地球に隕石が落ちてきたー!どーしようー!? あ?手に何かはめているぞー?」
ペットボトルをはめた手を前に突き出し、
ペットボトルナックル!!( キメ顔で)
隣の女も手を突き出し、
「 よぉーし、私もぉー!ペットボトルナックル!!」( ドヤ顔で)
ポーズを決めて満足した二人は、
「 ペットボトルナックルシリーズはこれからも新作を作り続けまーす!」
と、のたまって終了。何なんだ?これは?
この劇団のワークショップでは、参加者がカイザーナックル( いや、マジで誰が分かるの?)のように、ペットボトルを手にはめてペットボトルナックルのポーズをとっている写真がネットにうPされてさ?信者ビジネスって、チョロいなと思いましたとです。
そんなわけで、この映画。観客に物語を伝える姿勢が全く感じられないレベルの低い映画もどき。
ラーメンを注文したら、麺が入ってなかったのと同じ未完成品。見ても何も学ぶべき事はないので、U-NEXTで哀れなるものたちを見ましょう!
そうですか。自分にはちんぷんかんぷんでした。哀れなるものたちは大好きな作品で、家族には勧められませんが、映画ファン仲間には勧めています。
ただ、自分は実写版プーさんに満点をあげる人間なので、偏った感性なのかと何とも悩ましいものです。
共感ありがとうございます。
この作品はお話を繋ぐのは一人の男だけで、後は見せたい画を追求しただけに見えました。
インプロの話面白いです。ももクロの映画でも似たような奴が有りましたがそれは即興では無かった、どっちかと言えば構造的には今作と近いのかも。