「異文化を体験」シサム 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
異文化を体験
主人公と一緒に異文化を体験し学ぶことができるのも映画のいいところ。
「ミッション」とか「ダンス・ウィズ、ウルブズ」「ラスト・オブ・サムライ」とかが大好きなので、今作も楽しめた。
もっと松前藩の非道ぶりを描かないと、あれだと米の量ごまかしてるくらいだからアイヌが迫害されてるのがあまり伝わってこない。
北海道の自然の雄大さ、厳しさが伝わってこない(直前に観た「ぼくのお日さま」が冬の間の物語だったのに対して、今作では夏だけだったから仕方ないか)。
戦闘シーンも規模が小さい(飛んでくる矢は迫力あったな)。VFXでもいいから海岸に押し寄せる松前藩の戦艦や兵士の大軍があればよかった。
欲を言えばきりがないし、どこまでが実話か知らないけれど、憎しみの連鎖を断ち切り、嵐に向かって進んでいくっていうのはとても良いと思う。
寛一郎はナミビアも同じ時期に撮影してたんだな。会社員にしては髪長いと思った。
坂東龍汰気づかなかった。
劇伴も壮大な感じでよかったけど、最後の最後で中島みゆきの主題歌に全部持っていかれた。
公開館も少ない上に、上映回数が少ないのが残念。
今だからこそ、たくさんの人に観てもらいたい作品だと思う。
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トミーさんのコメント
2024年9月16日
共感ありがとうございます。
言葉が通じないのがまず駄目、入墨とかどうしても奇異、野蛮に見えてしまうんでしょうね。嵐の前触れ、今後明治維新でますます迫害されるんでしょう、未開拓の地には先住民が居る事は常に想定外みたいですね。