サユリのレビュー・感想・評価
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悪霊には暴力で抗え
そもそも呪われること自体が不条理なことを再確認させてくれる本作。
ただ引っ越してきただけなのに、そこで起こった出来事の尻拭いをさせられてちゃたまったもんじゃない。
お婆ちゃんが覚醒したところでは劇場から笑い声が聞こえました。
前半のホラーからの後半の血で血を洗う戦いへのシフトが楽しかったです。
原因となった家族を引っ張って来たのは良かったな。
だけど、さゆりが一番殺せなさそうなのは妹なんじゃないの?と思ってたけど違うの?
母親は父親の性的虐待に気付いてて見ないフリしてたじゃない?妹が一緒に遊ぶのを止めていたからてっきり妹には手を出さないのかと思ってたけど、蓋を開けたら妹も気づいていたのか?それとも妹はサユリが父親の相手をしなくなったから同じ目にあっていたのか?その辺がよく分からなかった。
全体的にテンポも良く、ホラー描写も流石の一言でした。
弟が落ちてくるぞとは思ったけど、本当にびっくりした。
ホラーはやっぱり大きな劇場で周りのお客さんと一緒に怖がりながら観るのが楽しいなと思いました。
どちらかと言えば《変化球》系のホラー
新しいホラー表現を模索して「毎回の様に迷走する」清水崇監督に対して、オーソドックスながらも「手堅くゾクっとする」シーンが必ずある白石晃士監督!
…と言うのが、Jホラーを代表する両監督に対する《私の個人的なイメージ》なのですが、本作も前半は手堅く怖いシーンで構成しつつも、「怖さに慣れてくる終盤に向けて」は 物語の中盤で転調して 作品のテイストを変えてくる、白石晃士監督らしいホラー作品であったと感じました。
【ストーリー(脚本) & 演出】
[ぶっ飛んだキャラクター造形]や[物語前半の救いの無い(容赦無い)展開]など、全体としては《押切蓮介テイスト全開》なストーリーであったと思います。
その原作を基に[白石晃士]&[安里麻里]両氏が脚本を起こし、B級感はあるものの「実写化映画として充分なクオリティの作品に仕上げてきたなぁ」と感じました。
脚本評価★★★★☆(実質☆3.5です)
演出評価★★★★☆(実質☆3.5です)
【キャスティング(配役) & 演技】
邦画ホラーの[俳優の演技]を観て毎回感じるのは「普通に演技されると ホラー映画としては大人しくなり過ぎるし、かと言って大袈裟な演技だと わざとらしいし」と言う事なのですが、本作では俳優の皆さん 素晴らしいホラー演技でした!
中でも特に《根岸季衣(ねぎし としえ)さん》は 予告編を観た時から「これは絶対 婆さん無双 来るだろ」と思っていたのですが、私の想像を遥かに超える演技で [根岸季衣無双]と言っても過言ではない大活躍でした!
あと もう1人注目なのが『主人公と同じ学校の女子・住田』を演じた《近藤華さん》です。あの状況で「あのトーンで話しかけられたら 普通に不安になるわ」って思いましたもん。
配役評価★★★★★
演技評価★★★★☆(ホラー補正で甘め)
【映像 & 音楽】
平均的な[邦画ホラーの映像レベル]には到達していたと思います。(予算規模の違うハリウッド作品と比べちゃダメよ)
音楽•音響効果も「おそらく殆どの人が 不満を感じる事は無いだろう」と思われるレベルであった かと。
映像評価★★★☆☆
音楽評価★★★☆☆
【総合評価】
このタイミングでレビューを書いておきながらなんですが、私が鑑賞したのは《公開初週の日曜日•午後の上映回だった》のですが、ほぼほぼ満席の状況で「えっ!? いくら日曜日だからって こんなB級感満載のホラー映画を観に こんなに人が集まるの?」と上映前は思ったものの、鑑賞後には「こういう作品にも きちんと注目が集まるのは良い事だよな」と素直に認められる作品でした。
「怖いか?怖くないか?」は個人差があるので明言はしませんが、多くの方に「面白かった」と感じて貰える作品ではある …と思われます。
【追記】
エンドロール後に「シーンは無し」なので すぐに離席しても問題はありません。
連れを
後半ずっとうっすらスベってる
久しぶりに映画館でホラーを鑑賞
もちろん純粋なホラーじゃないとは存じておりましたが。
ホラーパートはしっかり怖くてなかなか良かったです。編集とか演出もとてもとても。
んで肝心の例のパート変更の場面が
んんんー。んんー。
無理矢理になるのは別に構わないのだけど、「無理矢理感」をうまく落とし込めてないというか。なんかグダってしまってるのよね。一番大事なところだったのだけど。
婆さんのキャラも最後まで浮ついてて。なんかキャラクターが馴染んでない。
唯一お兄ちゃんがとても演技がうまくて、ギリギリ一人で浮ついてるババアとサユリを支えてる感じ。
特に後半、まとまってないというか、まだボンドが固まってないというか。一晩寝かせてないカレーというか。それを「変な映画」というニュアンスで逃げるのはナシですよね。
南出凌嘉さんは本当に素晴らしいと思います。
人気役者になるだろうなー。
可愛い近藤華さんにときめいた♥
たまたま入っただけなのに、、
命を濃く生きる
上映が終わりそうで、慌てて鑑賞。
試験中なのか、映画館は高校生がゾロゾロと。
結構エグいシーンが多い。これは小学生には見せられない。
ただ、言わんとすることには納得した。
怨霊に勝つには、命を濃くすること。しっかり食べて寝て体を鍛える。そして笑う。「怨霊」に全てのことが当てはまりそう。
それにしても、日本にもこんな力のある怨霊が出て来たんだと、その西洋化に驚き。
あと、家庭内の問題を見ないふりするのはやはり許せない。父親については言うまでもなく、1番の盾となるべき母親は、、、
原作コミックを購入しようと三省堂に寄ったが売り切れであった。
まずまずの満足感。根岸季衣の役者振り良かった。ああいうばあちゃんになりたいなあ。
人間(の生命力)っていいな〜
「前半はつまらないけど、後半は面白い」という評判を聞いて鑑賞したけど、自分は普通に前半も楽しめた。
結構テンポも良かったと思う。ビックリシーンも緩急が効いてて普通にビックリした。ただ『サユリ』を観ていて自分がちょっと気になった所が2つ。
お姉ちゃんに夜襲われたのに何でまたノコノコ追っていくんだよっていう末っ子の危機感の無さと、ラストで救出するシーンで使われたCGの出来がとんでもなく悪かったくらい。
お婆ちゃんが語った、「どんな人間も不幸を跨いで生きていくことはできない。それでも生きていく。何かあったら呼べよ、助けてやるから」うーん良い言葉で、良い育ての親だ。他にも爺ちゃんの「死ぬまで生きるんだから、楽しく生きていこう」っていう言葉もね、凄い分かりやすい簡単な言葉だけど、家族が亡くなってるのに笑顔で語るのは中々出来ない。良い親だったんだろうなぁってしみじみ思った。
人間の生命力の讃歌と感じられるような、そういった力強いメッセージが映画から迸っていて、観た後は元気はつらつ()になれる映画だなという感想。映画的にはB級感は最後まで抜けなかったけど、後半からの怒涛の物語の展開やメッセージ性が強く突き刺さって自分的にはめっちゃオモロかった。邦画ホラーでオススメの一作になった。
心の弱さを見せるな!
原作はもちろん未読です。
「ラストマイル」が見たかったのだけど、娘に誘われたので、あらすじも読まずに見る羽目に(笑)
けれどなんの予備知識もない方が、この映画は面白く見れるような気がします。
前半と後半は、本当に同じ映画なのか?というくらいにガラッと変わるので、びっくりです。
前半の家族が殺されていく過程は、まさしく正統なホラーです。
かなりの早さで殺されていくので、この後どのような展開になるのか予想が立たなかったくらいです。
呪われて終わりなのか?呪いの謎が解けてホッとするのか?
と思っていたら、後半はまるでコメディです。
この展開は今ままでのホラーにはないです。
斬新です!こういうのもアリかなと思いましたね。
結構楽しく見られました😊
B級ホラーですが、なかなか面白かったですね。
感想は「霊は弱みを見せると取り憑かれる」という事です。
心を強く持って、明るく生きること。
これは生きてる人間にも言える事で、弱い時には、占いとか、宗教とか、詐欺とか、怪しい人達が寄ってきて、沈んでる心に入り込んできてコントロールされてしまいます。
霊も人間も同じだわ(笑)
毎日笑って生きていこう❗️
それにしても1番許せないのは、サユリの父親です。
気持ち悪くて、クズすぎて最悪でした。
サユリは家族だけを憎めばいいような気もしますが、そこは霊が不器用なところなのかもしれないです。
可愛いまま育ったサユリを見てみたかった。
元気が出た
・ホラー物かぁという気持ちで観ていたら、それだけではない一作で驚いた。ボケてたおばあちゃんが覚醒して則夫に元気になったら怨霊には負けない!と鼓舞する姿が凄く良かった。呼んだ祈祷師も突っ返したり、サユリの家族を拉致って来たり、むちゃくちゃすぎて面白かった。特に不安に付け込んでくるんだから飯食ってトレーニングして跳ね返せ!っておばあちゃんの発想と、その通りにしてたらサユリが出なかったりしたのがとても良かった。
・ラストに家族の力という演出で顔が見えないっていうのと力になってくれてたんだっていうのと、おばあちゃんが元に戻ったのが実際にはどちらもあり得ない気がするけど妙にリアリティが感じられて良かった。すみだとやりたーいっていうセリフがラストのフラグなのも良かった。
・サユリがひきこもった原因が家庭内の性的暴行?で苦しかったけれど、他のキャラクターや家、町の雰囲気も合ってて良かった。
ホラーなのかコメディなのか
前半ホラー、後半からコメディ
おばあさんのほうが何か取りついた人に見えた。あの変わりようは怖い。
なぜあそこまで家にこだわって出ていかないの?とは思った。
しかも最後あそこまで死人が複数出た後で家を売却するんなら、その前にささっと引っ越して売却しとけばいいんでは、と思うが。
持ち家にこだわる日本人だからかどうかは知らないが、あそこまで怨念あっても霊は家から動けないのか…。
原作既読だけど…
途中までは面白かったし、映像化が難しい場面とかの変更があるのは理解できる。
でもお婆さんの謎の太極拳推しでの尺稼ぎは見ててダルかったし、あまりにもお婆さんがファンキーすぎて解釈違いかなと思いました。
普通の怒ったら怖いばあちゃんで良かったのにファンキーにする必要があったのかなと。
しかもサユリに悲しい過去が…いや、悲惨すぎるやろと。普通の家族が思春期を拗らせた娘を〆ちゃって怨霊になったからこそサユリはその家族を憎みながらも愛していたのに、母以外は憎しみのみで自分の手で復讐果たしちゃうんだもの。もはや別物やないかい。
面白いシーンもあったし、最後以外は割と楽しめたので☆なしでは無いけど、最後が最悪すぎて悲しかった。映画館で観て損した。
大好きな映画
予告編に惹かれて見ました。
ちゃんと怖くて、めちゃくちゃおもしろい。
レイトショーでしたが後半は眠気吹っ飛んで興奮しながら見てました。
前半からダラダラしなくてテンポも良い。
家族が半壊になったのは悲しかったが、モヤモヤせずにスッキリ終わった。見た後の爽快感が素晴らしい。
「命を濃くする。」良い言葉。
「元気ハツラツおま◯こまんまん」も言いたい。
オカルト好きとしては、命を濃くして、霊に対して復讐させるというのは実際に除霊で使えそうな気がした。
後半の展開に忘れがちだがお姉ちゃんが階段で佇むシーンは思い出すと怖い。
以前、映画「来る」を見てからそういった映画がまた見たいなと思ってた自分にどストレートに突き刺さりました。
あと、住田可愛い。
キャナルシティ博多9月1日10時40分
C列に座ってた学生が五月蝿かったわ~
夏休み最終日でテンション上がってるんだろうが、もう少し映画鑑賞マナーを学んで欲しい
特にC6,7,8特に8。落ち着きたまえ。
俺の隣りの席の人、怒りながら出て行ったぞ。
で、映画のサユリだが。
原作を読んでる俺からしたら、原作漫画を越える事は出来てなかったかな
漫画の方がホラーしてた
特にこの映画の特性上
前半部のホラー要素からの、後半部のあの落差を楽しむ内容だから、前半部を如何に怖くおどろおどろしくホラー表現するか。
だが、肝心のホラーを蔑ろにしてた印象を受けた。
子供の笑い声をワンパターンしか無いのに使い回しし過ぎ、映画の内容に集中できやせん
演出のパターンやバリエーションの手数をもっとふやして欲しいかな
55点!!
令和ホラーエンタメ感!
原作は未読です。
昔ながらのじめっと暗いテイストを残しつつのぶっ飛んだ「転」。
このスタイルが今のジャパニーズホラースタイルなんですかね。
転ぶ先は作品により様々ですが
「最近はこうだなぁ。」って感じました。
「え?どうゆうこと?」ってなる難解複雑な
作品も多い中こちらはストーリー自体は大変
起承転結ハッキリしててわかりやすかった。
怖い、可愛い、不気味、笑える、可哀想…
なんともアトラクション的な作品。
「黄竜の村」が近い感じだなと思いました。
個人的には「リング」「呪怨」あたりの
お風呂で背後が怖くなるガッチガッチ系の
ホラーでホラーハマったので最近の作品は
「んー……」となる事が多いですが、
この作品は「怖かったぁ!!!」とは
なりませんでしたが「なるほどな…」と
妙に納得した気持ちになりました。
前半は結構ガッチガッチなんですよね。
「何だ!こんなのちゃんと出来んじゃないか!」
と喜びを感じたのですが、あの前半ままの感じをENDまで飽きる事なく引っ張れるか…と考えると
それも「んー……」
その路線で「見たことある感じ…」「もうエエって…」感を払拭する作品を作るのはやはり
難しいだろうなとも思わずにいれませんでした。
が是非また突き抜けて怖い作品に出会えることを願います。
全246件中、61~80件目を表示