「人間(の生命力)っていいな〜」サユリ 白石黒井さんの映画レビュー(感想・評価)
人間(の生命力)っていいな〜
「前半はつまらないけど、後半は面白い」という評判を聞いて鑑賞したけど、自分は普通に前半も楽しめた。
結構テンポも良かったと思う。ビックリシーンも緩急が効いてて普通にビックリした。ただ『サユリ』を観ていて自分がちょっと気になった所が2つ。
お姉ちゃんに夜襲われたのに何でまたノコノコ追っていくんだよっていう末っ子の危機感の無さと、ラストで救出するシーンで使われたCGの出来がとんでもなく悪かったくらい。
お婆ちゃんが語った、「どんな人間も不幸を跨いで生きていくことはできない。それでも生きていく。何かあったら呼べよ、助けてやるから」うーん良い言葉で、良い育ての親だ。他にも爺ちゃんの「死ぬまで生きるんだから、楽しく生きていこう」っていう言葉もね、凄い分かりやすい簡単な言葉だけど、家族が亡くなってるのに笑顔で語るのは中々出来ない。良い親だったんだろうなぁってしみじみ思った。
人間の生命力の讃歌と感じられるような、そういった力強いメッセージが映画から迸っていて、観た後は元気はつらつ()になれる映画だなという感想。映画的にはB級感は最後まで抜けなかったけど、後半からの怒涛の物語の展開やメッセージ性が強く突き刺さって自分的にはめっちゃオモロかった。邦画ホラーでオススメの一作になった。
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