「清水崇には到底到達できないレベル」サユリ taketakekiさんの映画レビュー(感想・評価)
清水崇には到底到達できないレベル
演技力の未熟なアイドルのプロモーション映画職人に成り下がった清水崇監督と違って、ちゃんと演技が出来る役者を揃えるだけでこうも違うもんだね。
清水崇のアイドル映画をやって一人でも伸びた人いましたか?いないでしょ?清水崇は初心に帰って、演技が出来る人とやらないとポイされちゃうぞ?あと、あの脚本家はクビにすべき。
一人として、下手な役者がいなくてお化けになってしまった人間だった時のサユリはニキビ面でぶくぶくに太っていてろくに台詞が無いのに何でこういう見た目になってしまったのかの悲しみが伝わってくるし、
子ども時代のサユリが引きこもりになってしまう原因になった、嫌なんだけど逆らう事が出来ない時の表情とか仕草とか見てるとサユリが可哀想で可哀想で。
これはお化けになって人を呪い殺してもしょうがないと思いました。お化けの心情をここまで描くって凄くない?
この作品は清水崇監督だったら、家族全員がお化けに殺されて全滅エンドで終わってしまうが、原作が良かったのか、脚本家が良かったのかそれだけでは終わらない超展開が待っているのだ。
こんな面白い展開を他のレビュアーはタイトルでネタバレしまくっているからそこには目を通さないで今すぐ劇場で見てください。
はじめて「 呪怨ビデオ版」を見た時のような感動を味わう事ができます。今の清水崇に見切りをつけた方にお勧めです。
ネタバレにならない程度に最後に一言。
デッドストリームもそうだったけど、最近のお化けは殴れば倒せるのか?
わかる。
個人的な好みとしては清水監督の作品は好きなものがちらほらあるのでレベル的な高低ではなく方向性の違いだとして貶めたりけなす意図はありませんが、清水監督だったらサユリが消えるシーンでばあちゃんを一緒に持っていくし、リュウゲン先生は無断で忍び込んでヤられるし、いろいろ終わったはずなのに住田さんは不自然に暴食してるし、俊は俊男って名前になっていたに違いない。
今回のサユリは、貞子や呪怨あたりから確立されてしまった王道的なジャパニーズホラー映画の王道から少し趣向を変えた感じの良い味付けの映画でした。