「ホラーの理不尽展開を吹き飛ばす!」サユリ ひいろさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーの理不尽展開を吹き飛ばす!
クリックして本文を読む
漫画は読了済み。
前半のホラー描写はジャパニーズホラーの真骨頂という恐さがあって、そこから後半のおばあちゃんの覚醒からの怒涛の展開はその恐さを吹き飛ばす爽快感。ジョジョの広瀬康一を思い起こさせるメンタルでやったれやったれーという気分で観られました。
ストーリー的にはサユリがああなってしまった原因を描いていたのはいい補完だった(吐き気がするほど嫌悪感を感じた)し、サユリに立ち向かう手段の生きる力を表すものとして、音楽や太極拳だったり、ここではとても言えない下品な言葉(映画館で笑いが起こってました笑)と具体化したのは作劇的に良い方に転がったんじゃないでしょうか。
ただ、終盤のCGの安っぽさにはずっこけてしまったので、もっと練り上げてほしかったなあ、というところ。
俳優陣は主演の南出が19歳、近藤が17歳、弟の猪股が11歳、姉の森田が24歳。そしてそれ以外のベテラン陣。すごくいい演技をしていて、正直自分はこれまで邦画はそこまで馴染んでなかったんですけど、こうやって真剣に演技と向き合ってきた人たちが出ていると本当に魅力的な映画と感じられるし、色々と観てみたいと感じました。
コメントする