「根岸希衣のド迫力演技が見所」サユリ 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)
根岸希衣のド迫力演技が見所
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自分を殺した家族に対する恨みで家に憑りついたサユリを巡るホラーでした。中古で一戸建てを購入した神木家。親子3代7人で暮らすことになった夢のマイホームには、初っ端から不気味な気配が漂う。そして家族は次々にサユリに憑りつかれて死んでいくという流れでしたが、結構衝撃的だったのは3人兄弟の小学生の末っ子まで無残な死に方をしたところ。普通子供は殺さんだろうという勝手な思い込みを逆手に取られた感じで、してやられた感満載でした。
7人いた家族が5人も死に、絶望したところで救世主の如く復活したのが祖母の春枝(根岸希衣)。当初は認知症が進んだ感じの状態で登場したものの、危機に瀕して正気を取り戻し、孫の則雄とサユリへの復讐を誓い、則雄に太極拳を仕込む。春枝は元々太極拳の師範で、実に頼りになる存在としてサユリに対抗する訳ですが、風貌と言い動きと言いセリフと言いド迫力で、本作の実質的な主演と言ってもいい存在でした。中盤以降はホラーから一転、「ベスト・キッド」みたいな展開になって行くところが本作最大の面白さだったのではと思います。
最終的に、サユリの恨みの原因まで特定し、その恨みを晴らす手伝いまでして終焉を迎えましたが、ラブストーリー要素も程よい調味料としてまぶされており、楽しめるホラーとして上々の出来栄えだったと思います。
そんな訳で、本作の評価は★3.5とします。
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