「微妙」劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!! カカオさんの映画レビュー(感想・評価)
微妙
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今回の映画を観た感想ですが、全体的にご都合主義のテンプレート展開が多く、個人的には特別な面白さを感じることができませんでした。ただし、ストーリー自体は、すとぷりを全く知らない方でも楽しめるように作られている印象を受けました。お子さんの付き添いで観る保護者の方でも退屈しないよう配慮されている点は良かったと思います。
とはいえ、展開にはいくつか気になる部分がありました。例えば、偶然困っている人を発見するとか、急に天気が悪くなり会場がめちゃくちゃになって中止が決定するとか、ありがちな展開が多いです。また、「挑戦することに意味があるんじゃないかな」というななもりさんのセリフで全て片付けられるなら、落語やファッションショー、クイズ大会など何でもアリでは?と感じてしまいました。さらに、ライブを行うのが非現実的だと思ったら、都合よく機材が揃い、修理も完了し、全員が楽器演奏できている上に、短期間で曲を作り上げるなど、突っ込みどころが多すぎました。学園祭ギリギリのタイミングでこれほど完成度の高いパフォーマンスや演奏を披露できるのも不自然に思えました。
一方で、モブキャラに有名な声優さんを起用していた点は素晴らしいと思います。序盤でRaychellさんの歌声が聞けたのは驚きとともにとても嬉しかったです。また、演技については、莉犬くんがラスト終盤で自分の想いを涙ながらに伝えるシーンが感動的でした。メンバーそれぞれの声に魅力があり、棒読みに感じる部分もありましたが、普段投稿されているアニメ動画に慣れていることもあり、あまり気にはなりませんでした。
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