「青春の1ページ」劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!! ブレスさんの映画レビュー(感想・評価)
青春の1ページ
人それぞれ、ファンかファンじゃないかで感じることは違うかと思いますが、
ファンではない(全くすとぷりを知らない)自分としては、本作は『観て損はしない映画』だと感じました。
初心者にも親切な構成(馴れ初めから関係を深めるまでを描くストーリー)になっており、
物語の中で、すとぷりのメンバー6人一人一人のキャラクター性を描くシーンが多々あることで、
自分の中で、「このキャラはこういうキャラなのかな」っと当てはめながら観ることが出来たため、
最後まで没入しながら観ることができました。
莉犬は真面目で、
るぅとは純真Sっ気キャラ。
ころんはいじられ役で、
さとみはナルシスト。
ジェルはしっかり者で、
ななもり。は縁の下の力持ち。
そういった印象を受けました。(ファンの方から見て、この印象は合っていますかね……?)
そしてそのうえで、
・『すとぷり』とはどんな存在なのか
それを知るキッカケとして、本作は本当によく出来ていると思います。
自分はすとぷりのことを全然知らなかった素人ですが、今は『すとぷり』の正体がVTuberではなく(VTuberだとずっと思っていました……すみません)、エンタメアイドルユニット『すとろべりーぷりんす』略して『すとぷり』だったことを知っています。(調べました)
歌やエンタメを主な活動としていることを、映画内では素敵な挿入歌や主題歌で現し、その歌と共に劇中で踊る姿はアイドルそのものです。
日常回ではエンターテイナーとしての面白い姿をYouTubeの動画同様観ることが出来ます。
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余談にはなりますが……
[『劇場版逃走中』のあとに観たからなのか、面白く感じた]、というような話を聞いたことがありますが、『誰向けのどんな映画なのか』という点で大きく異なっており、この2作を比べることは無粋に思えます。
『劇場版すとぷり』はファンと新規に向けての学園モノ映画であり、『劇場版逃走中』は大衆と子供向けのアクション映画のように個人的に思っています。
そのうえ、この話は『劇場版逃走中』と『劇場版すとぷり』両方を面白くないと遠回しに言っているようなものであり、どんな映画でも楽しめた人はいます。
このふたつを比べた理由が『面白くなかったから』、『ネタにされているから』といった理由がありそうなのは悲しく感じていまいます……。(私情を思いっきり挟んでしまい申し訳ありません……思うところがあったので……)
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最後に一つ気になったのですが、
『劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!!』
というタイトルなのに、
現実世界の『すとぷり』9人の頃のはじまりの物語(2016年の結成時)ではなく、近年の『すとぷり』(2018年頃、2024年頃)6人になってからを馴れ初めとした物語なのが少し気になりました。
映画をみてはじめて調べた程度の人間なので詳しくは無いのですが、莉犬が物語の終盤に「すとぷり」っという名前をはじめて言いますが、それがすとぷりという名のできた起源なのでしょうか?
劇中では『イチゴ』(15)と呼ばれる喫茶店で、一期祭に向けて活動していました。
イチゴから連想して『すとろべりー』、王子のようにライブの時輝いていたから『ぷりんす』で、『すとぷり』という名前が出来たのは分かります。(合っていますかね……?)
でもいきなり言うものですから、ご都合を感じてしまいます。
この話は劇中では軽くしか触れなかったのは、ファンの間では周知の事実だからなのでしょうか?
すとぷりについて、知識が浅いため分かりませんが、はじまりの物語なのにそこについて軽くしか触れないのは個人的には少し残念に感じました。
総評としては、冒頭にも言った通り『観て損はしない映画』です。
面白かったです。
観て損はせず、内容が王道学園モノということもあり、可もなく不可もなく優しい映画です。
心に大きな驚きや発見は少なかったですが、『すとぷり』という存在がどんなものなのか、たくさんの知識を得ることが出来、造詣が深めれる素敵な映画でした。