「なにもすとぷりのことを知らない私が見た感想」劇場版すとぷり はじまりの物語 Strawberry School Festival!!! ぱいなぽうさんの映画レビュー(感想・評価)
なにもすとぷりのことを知らない私が見た感想
まずこの映画がファン向けに作られていることはわかった上で、すとぷりを知らない学生が見た感想を書きます。
序盤、中盤、終盤、隙がないぐらい面白くないです。まず序盤の仲間集めパートでいちいち生徒会に戻ったり仲間がすぐ帰ったりを3回ほど繰り返すのはいかがなものかと思いました。そして喫茶店でのやり取りここはすごくイライラしました。理由はここで各々文化祭の出し物の案を出し合うのですが5人分のギャグ描写が入ります。私はどうもこのギャグが面白いとも必要とも感じられず約10分無駄にしてるのは勿体ないと思いました。もう少し尺をうまく使えたのではないかと。中盤海に行くことになりますがここもまぁつまらなかったです。まずすとぷりメンバーが海で水をかけ合っているシーンがあるのですがモブがうるさいです。普通見ず知らずの男性たちが水掛けあってるのを見てキャーキャーいいますか?関係者ならまぁあってもいいと思いますがやるとしても目線が向くぐらいで良かったと思いました。あと莉犬がすとぷりメンバーに赤面するシーンは普通に無理。別にそういうのを否定したいわけではないのですがいきなり赤面しだしたのでキツいです。そのせいで滅茶苦茶莉犬がチョロいやつに見えます。あところんが渡した緑色の石あれ特にあの後言及もすることなくただエモエモのエモシーンを作ろうとしてるようにしか見えません。そして食事。この時すとぷりメンバーと店主さんが話しているのですが販売車にお客さんが並んでるんですよね。私この時はバイトの子達がいるのかなと思ったのですが一瞬でバイトが来れないと言い出したので普通に作画ミスですかね。その後メンバーがそこでお手伝いをするのですがいきなりミュージカルが始まりました。これはまぁ異文化にふれた感じでしたね。音楽はとても良かったですよ。けどねMVの中で各メンバーの名前がでるのですがそれOPの時に出せなかったのかと思いましたね。終盤になると本格的にバンドをやることになるのですが莉犬の自分は生徒会から派遣されたのでという感じでメンバーと距離を置いていました。余り序盤で距離を置いている描写がなかったせいか感情移入が出来ませんでした。メンバーがパーフェクトコミュニケーションで莉犬も歌いたいんやろと察して、莉犬もちゃんと立ち上がりますが、やはり尺の使い方は下手ですね。もう少し絆を深める描写を丁寧にしたほうがよいと思います。そして台風が来て文化祭が開けなそうでしたが、体育館壊す意味ありましたかね?もちろん序盤に経年劣化で校舎がボロいと言われてましたが内装外装ともに綺麗でそう感じられず壁壊れんやろと思いました。アニメ的誇張表現強すぎだろと思ってしまいました。
普通に体育館で誰も来ないけど配信か何かして爪痕残そうとかそんなんで良かった気がします。
あとすとぷりの命名これもっと感動的になると思ってましたが違いました。
適当すぎて雑に消費してるだけとしか思えませんでした。
折角の命名イベントをこんな最後の最後で雑に投げるのはいかがなものかと
また主要メンバーがことごとく棒読みです。莉犬はそこまで気になりませんがそれ以外が酷いです。そのせいでイマイチ映画に入り込めません。それが面白いかも知れませんがそれは映画の面白さではなく状況の面白さのため映画的にはダメダメです。音響に関しては流石に指摘するところはないです。本業ですからね。
個人的には莉犬が最初の方に音楽に興味ある描写をしていたので、ストーリーは最初からバンドものにして良かったのでは?と思いました。
すとぷりは昔からありますし、その他の媒体と矛盾しないように作っているのかもしれませんが始まりの物語ですし、一般の人が楽しめるようにしても良かったと思います。
勿論小ネタみたいなのも見受けられファンの人には伝わるものも出せているのですから尚更。
総評としては完全にファン向け映画
すとぷり好きを増やしてやるという気概が見えずだらだらつまらないストーリーをエモく見せている。音楽は一流。その他5流。みたいな映画です。