「弟子と師の絆」劇場用再編集版「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」 遊歩道さんの映画レビュー(感想・評価)
弟子と師の絆
Youtubeで無料公開されていたものを映画として再編集した作品。主役格は1999年のクラシックを彩ったナリタトップロード、テイエムオペラオー、アドマイヤベガでナリタトップロードを中心に描かれる。史実のナリタトップロードはデビュー間もない若手の渡辺薫彦騎手が跨がり、不器用なレース振りや経験の浅さ、同期の絶対王者オペラオーの存在などからG1勝ちは菊花賞のみであったが引退レースとなった6歳の有馬記念ではファン投票1位になるなど競馬ファンに愛された馬だった。
本作の見所はレースシーン、そしてトプロと師の絆である。ときにトプロと渡辺騎手がシンクロして見えるシーンがあり、当時の競馬を知っている者としては目頭が熱くなるシーンがいくつもあった。
良かった点
・個人的に最高のダービーと思っている99年のダービーをよくここまで描ききってくれた点。←ここで泣いた
最後のアヤベさんが加速する威圧感、、ゴール前無我夢中でトプロ(渡辺騎手)が走るシーンなどは特に良かった。
・夏合宿中、ダービーの敗けを引きずり、調子が上がらないトプロ。「応援してくれた皆に申し訳ない、このまま期待を裏切り続ければ皆周りからいなくなってしまうのでは」、と泣くトプロに対し、トレーナーから一言。「みんなナリタトップロードだから応援する、応援したくなるんだ」。これは史実の古馬になってから不振に陥るも復活の阪神大賞典レコード時の盛り上がりや、落馬事故からの復活、有馬記念ファン投票1位のことを指しているのだと解釈した。←ここで泣いた
・菊花賞。アヤベさんに勝つにはロングスパートしかないと言われる中、トプロが選んだのは自分の走り、自分が信じた道。そして勝利。←ここで泣いた
ゴール後の史実の杉本実況をモチーフにしたも非常に良かった。
悪かった点
・ありません、最高。
早く円盤にしてください!