「「名作」を名作として観られなくなりそう」ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー prishouさんの映画レビュー(感想・評価)
「名作」を名作として観られなくなりそう
メジャーなハリウッド映画で映し出される、過剰なまでの性的な(もちろん「女性」に対する)視線に違和感を感じつつも、それが遠い異国の地では「普通」のことなのだろうと思っていた。
しかし、それはやはり現実とはかけ離れていて、多くの女優を傷つけ、業界の中での性的搾取を当然のことかのようにしてきたばかりが、社会に対して多大なる悪影響を与えてきたという「事実」に、愕然とする。
アメリカは自由な国で、日本よりもジェンダーギャップ指数もはるかに上位(西欧に比べると低いですが)なのに。
日本の映画やドラマでも、それなりにステレオタイプ的な映像はあるものの、ハリウッド英語ほどではないような気がしますが。(私がメジャーな映画をあまり観ないから、気付いていないだけかもしれません)
間違いなく、今後の映画の見方が変わる、大切な視点をいただきました。
今後、かつての「名作」を観た時、性的な視点の“アラ”が目立って、うんざりしそうなのが怖いです。
一方、この作品自体の評価は、特に優れているとか劣っているということはないので、中位の「3」で。
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